映画「シュガーラッシュ・オンライン」
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映画「シュガーラッシュ・オンライン」

2018-12-24 19:00
    公式HP。
    https://www.disney.co.jp/movie/sugarrush-ol.html

    ・主人公の男女はアーケードゲームのキャラクター。「シュガー・ラッシュ」はヒロインの方のキャラクターが属するレースゲームの名前。男の方はもっと古いレトロゲームの悪役。
    第一作でそれぞれのゲームの中で孤立していた二人が出会って友人同士になる。
     ヒロインの方はデータに不具合があることと、ストーリーの中でのある事情があって孤立しており、男の方は悪役キャラだから孤立している。自分のゲームから出て電源コードを通じて他ゲームのキャラと交流したりもできるのでよその悪役キャラとの親睦会みたいのに参加したりもするが、孤独は埋まらない。

     でも前作「シュガー・ラッシュ」でお互いが親友同士になり、今は毎日一緒にいる。子供向けなので特に恋愛要素はなくてあくまでも友情としか言ってないけどちょっと夫婦っぽい。

     ここは繁華街ではなく郊外にあるみたいな場末っぽい、学校帰りの子供たちが遊びに来る、という感じの老人が個人経営するあまり流行らないけど潰れるほどでもないゲームセンターみたいだけど、ここについにインターネット(ワイファイ)が導入される。だがアブナイから、とサージチェッカーみたいな管理人にゲームキャラが外に行くことは禁止される。
     このゲームセンターではパックマンやディグダグはまだ現役みたい。さすがにスペースインベーダーは撤去済みらしい。東京でいえば赤羽みたいなところにあるんだろうか。

     男性キャラの方はここで今まで通り過ごせれば満足なんだけどヒロインの方は現状に飽きている。自分のゲームのコースも知り尽くしてしまって刺激を感じない。
     そんな時に、ヒロインのゲームのハンドルが壊れてしまう。ゲーム機を作った会社はすでに倒産していて修理もできない。このままでは廃棄処分になってしまう。

     インターネット内のオークションサイトにはハンドルが出品されている。これを廃棄期限までに手に入れればゲームは直る。ということで二人はインターネットの中に乗り出していく。

     ストーリーとかはディズニーだからあちこちで読めるようになると思うので個人的に思ったことだけ。

     子供が見るわけだからもう少しネットの危険についてうまく描いた方がよかったような。ポップアップ広告がちょっと怪しいけど一応善玉キャラで出て来るので、ポップアップ広告は積極的にクリックする子供が増えそうだった。子供向けだからアダルト広告の危険については描写できないだろうけど。ゲームキャラだから仕方ないけど、個人情報をさらすことについてももう少し注意喚起したほうがよかったような(ゲームセンター主人の住所などをオークションサイトに伝えている)。
     有名人に限るかもだけど、自分に関するコメントは読まないほうがいい、落ち込むだけだからみたいな描写も。でもコメントでトラブルに巻き込まれるのは有名人に限ったことではないわけだけどゲームキャラだから個人情報など無いというかバレバレというか。

     ウィルスについても扱っているけど、こちらも子供が興味を持って近づいていきそうな表現になっていた気もする。あのウィルス結局作品内では駆除されてなくて今もネット内を自由に徘徊しているはずだけど続編の伏線なのかな。

     主人公二人組はお金も持っておらず、ネットオークションの仕組みも知らないで、二人で競い合ってハンドルの値段を高騰させちゃった上で落札し、お金が必要と知るとまずポップアップ広告で知った、よそのデータを盗んでくれば買い取ります、みたいなところと接触してこれを試み、失敗すると変なことをすれば投げ銭がもらえる動画サイトみたいので金を儲けて支払いを済ませる。ポップアップは中途半端な善玉キャラみたいになっているけど、これはねずみ男みたいな平気で人を裏切ってまた友人顔ですり寄って来るキャラ設定の方が良かったような。

     そんなうまく儲かるわけないぞと思ったり、その過程でよその投げ銭かっさらってくるとかけっこう不正に手を染めてたりもするのでいまひとつ素直に応援できなかったり。ネット世界の善悪判断基準が妨害OKとか盗み出しOKみたいになっている感じ。バグに起因するチート行為ももちろんオッケー。

     ヒロインはネット内の危険なレースゲームに夢中になって、そこに入り浸りになってしまい、置いてきぼりになってさびしい男性キャラの方はウィルスに干渉されて自分がヒロインを追いかけまわすウィルスを生み出す母体になってしまい、ネットの世界を壊しまくってリアル世界にも影響を与える。こうなると特撮版グリッドマンの怪獣と変わらない。

     男性キャラ本人が怪物化したわけではないので、自分で自分から生まれたウィルスを説得して事態を収束するような流れになり、この時その前にヒロインが知り合っていたネット世界のディズニープリンセスたちがそれぞれの特殊能力を駆使して力を貸してくれる(白雪姫の特殊能力が「毒リンゴを使ってものを腐らせる」みたいになっている。それでいいのか。シンデレラは予告にもあるけどガラスの靴を西部劇とかヤクザ映画のビール瓶みたいに割って武器にする。それでいいのか)。
     プリンセス以外にもスターウォーズとかズートピアとかベイマックスとか多くの他作品のキャラがゲスト出演して賑やか。ほとんど自前でこうしたキャラを集められちゃうのがディズニーのすごいところだけど、一部他社キャラもいたみたい。どうせならレディプレイヤーワンみたいに日本キャラがもっと前面にとか思ったりもする。今なら筆頭はグリッドマン、あとは攻殻とか薬園追放とかか。私はあまり知らないけどSAOとかゲームも含めればもっといろいろあるんだろう。

     一応二人の仲は修復されるのだけど、ヒロインの方はインターネットの中にも居場所を得て、危険なレースゲームのキャラとして毎日を過ごすこととなってシュガーラッシュを出て行き、田舎から都会に出て行った娘みたいな感じになってしまう。彼女のたまの帰省を待ち暮らす男性キャラ、みたいな終わりになる。娘を連れて見に行ったお父さんは将来身につまされることになりそうな。

     エンドロールがすごく長くて、途中でミニアニメみたいのも入るけどあまり出来はよくないと思う(直接は見せないけどグロいオチ)。最後にもちょっと映像があるけど、わざわざ見るほどエンドロールの長さに見合った内容でもなかったような。

     売りでもあるだろうディズニープリンセスの登場はよく知ってる人には楽しそう。私が見たのは白雪姫と眠りの森の美女とシンデレラと美女と野獣程度だから、ほとんど誰が誰だか(どんなキャラだか)わからなかったけど。あの子はスタジオが違うから、みたいな楽屋オチみたいなセリフもあったけどよくわからなかった(調べるとピクサー制作だったメリダみたい)。CGでデフォルメすると顔がほとんど同じになってしまうので、衣装によっぽど特徴がないと誰だかわからない。
     声は中川翔子さんとか松たか子さんとか、可能な限りオリジナル公開時の日本語吹き替え担当の人を当てていた様子。白雪姫は小鳩くるみさんになっていて懐かしい名前だった。白雪姫は目立ってたけどちょっとおバカキャラだった印象。

     前作の「シュガー・ラッシュ」の方が話がシンプルでわかりやすかったかな。インターネットというと「トロン」と思い浮かべるけど、そのトロンも出て来るのがご愛嬌。
     さすがにグリッドマンは出て来ない。ブラウザがネット世界での乗り物になっていたり、ツイッターの表現が言語通り鳥のさえずりだったりといろいろなネットの仕組みの可視化は面白いけど子供には多分わからない。一応楽天とか日本企業の名前も出て来るけどこれは日本語版限定なのかどうか。カドカワは見つけられなかったけどあったのかどうか。

     というわけで悪くはないけど子供にどこまで理解できるか、子供がどういう印象をインターネットに持つか、とか危惧も感じるけども見た後で親子でネットに関して会話ができるならいいのかもしれない。親が説明してあげるの前程ということかも。今の親世代はもうネットについて詳しいだろうし。
     親子連れ率高く、お父さんと幼稚園もしくは小学校低学年くらいの娘の組み合わせも結構見かけた。
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