「定年からの旅行術(加藤仁著)」⑤ライフワークとしての大旅行
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「定年からの旅行術(加藤仁著)」⑤ライフワークとしての大旅行

2019-02-22 19:00




    ・海外旅行の目的がいつしかどれだけ多くの国を訪れたかという「国盗り物語」になってしまう人が多く、それを全面的に否定するわけではないがそれだけではない旅をしている人を取材したいと著者は思う。

    ・取材時48歳女性。経理事務。
     興味のおもむくまま国内外を旅行するうちに、石でできた建造物・遺跡に自分が惹かれることに気付く。
    http://www4.airnet.ne.jp/tomo-san/

    ・取材時75歳男性・元小学校長
     「きょうはなにをしようか・・・」という日々にうんざりして写真撮影をはじめるが漫然とシャッターを押す日々。三島由紀夫の文章をきっかけに全国の裸祭りをテーマに撮影行脚をはじめる。

    ・取材時70歳男性・元農林省。
     在職中から田圃のかかしをテーマに写真撮影のため全国を巡る。「日本かかし研究会」のたった一人の会員で会長だという。

    ・取材時81歳男性。元銀行員
     全国の万葉歌碑を訪ねる旅へ。当時はあまり正確に知られていなかったが、この人の調査では943箇所あったという(その後も増加を続けているとか)。同じ歌の歌碑が複数あって本家争いをしていたりもするらしい。

    ・取材時91歳男性。市役所定年退職後会社経営。
     85歳で引退。テーマをたてて夫婦でドライブ旅行をするようになり、88歳で桜前線を追う日本縦断なる旅をする。37日間かけて宮崎から北海道まで前線を追う。90歳では逆に北から南へ紅葉前線を追う。

    ・取材時70歳男性。元しがないサラリーマン。
     日本全国の岬と有人離島を巡る旅をする。最初は150日間で岬328箇所を訪れる。次に離島に挑戦。渡ったもののなかなか帰れない島が多く、7年かけて岬2912箇所、離島403箇所を訪問したとのこと。

    ・取材時75歳男性。元鉱山会社管理職。
     駐在経験があるニューカレドニアの日本人移民について調べるようになり、現地や宗主国だったフランスにもわたって研究所を上梓。

    ・取材時85歳男性。元化学会社技術者。
     退職とともに50ccのスクーターを買い、日本一周全市めぐりの旅へ。当時の全国651市総てを128日間、90万円で回りきる。アメリカ全州都をバイクで巡る旅も百日間、140万円で達成している。その後も旅を続け、88カ国を訪問して一区切りとする。現在は障害を持つ身となり、行けるときに行っておいて良かったと語る。

    ・取材時68歳男性。元アナウンサー。
     ポルトガルに夫婦で5年間短期移住し、ここを拠点に世界の美術館を巡る。その間日本の家は貸し出して収入を得ながらの移住。

    ・取材時89歳女性。元助産師。
     60で自由を得ると世界各地へひとり旅に。74歳で交通事故にあい重傷を負うが百日で退院。リハビリに耐えて海外旅行を再会し、116カ国を訪問する。今は海外旅行の未練なくミカン畑で働く。

     以上。この本は著者がこれまでに書いた本の取材を通じて、旅行に老後の生きがいを見出している人が多かったと感じた経験から旅行にテーマを絞った本として上梓したものとのこと。
     この本の発行時で既に音信不通となってしまった方もいたとのこと。老後の日々は時間がたつのが早い。著者も2009年にこの本を出してすぐに旅立ってしまった。
     70歳定年云々が取りざたされているけど、そのために定年後に豊かな時間を過ごす人がいなくなるのはあんまりいいことではないような気がする。もちろん早く定年を迎えても貧困や病気で活動できない人もいるわけだけど。


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