「妖怪人間ベムリターンズ(津島直人作画)④」
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「妖怪人間ベムリターンズ(津島直人作画)④」

2019-02-11 19:00


    4巻
    ・基本的には読み切りで、日本国内を移動しながら妖獣退治を行うというというパターンで続いてきたものが、4巻からは脚本に鈴木俊介氏が加わって世界規模の話にシフトチェンジする。
     冒頭で世界を統治する三大勢力の存在が語られる。
    ・メリゴ連邦国
    ・タキオン帝国
    ・ユーロニア共和国
     東のメリゴ、西のユーロニア、そして世界の中央に位置するタキオン帝国。ここには神帝シキと名乗る独裁者がおり、世界侵略の野望を持って陸続きのユーロニアに侵攻を開始。戦争がはじまっている。

    ・第13話 神帝シキ
     ユーロニアも激しく抵抗してタキオン軍に甚大な被害が出るが、シキは責任者のヤマ将軍を処刑すると新兵器を投入する。その名も妖獣兵器。3体の妖獣をグループ化して行動させるというもの。戦場に居合わせたベムたちはこれと戦うことになる。ベムの知る限り妖獣は群れるということがなく妖獣が集団で行動するということは異常だった。
     ベラは念力発火能力、ベムは念力で相手の身体を爆発させる念爆(サイボム)で各1体を倒すがベラは戦闘中に身体が自由に動かなくなり、右腕をもぎ取られるが普段のようにすぐ再生がきかないというピンチに陥る。
     この時ベロが割って入って相手の妖獣を倒すが、相手が息絶えても攻撃をやめない暴走状態に陥る。二人でなんとか落ち着かせるが、ベロは二人にしばらく前に見た悪夢について話す。その夢の中ではベムとベラが倒され、その怒りで変身したベロはそのまま姿が戻らず、心まで怪物になりきってしまったという。
     そこにシキから死んだ妖獣の口を借りて通信が入る。お前たちのことを知っているぞ、お前たちは怒りの心を持てば持つほど怪物に変わっていくのだ、と告げるシキに何故俺たちのことを知っている、とベムは問い返す。
     シキはお前たちの生みの親、ゼウスは我が手にある。もっとお前たち自身のことを知りたければ自分のところに来るがよい、と答える。

    ・第14話 家族
     シキがいるというタキオン帝国の首都・タキオに向うベムたちだが道に迷ってしまう。そこで畑を見かけたので人がいる、とベロは駆け出し、同じ年頃のタクトという少年と出会う。
     タクトの両親・シムルとマオに歓待されるベムたち。シムルはベロをベムとベラの息子と思ったようで、そう言われた時に何ともいえない感情を覚える妖怪人間たち。
     だがシムルの元にベムたちの指名手配みたいな書類が回って来て、シキをあがめるシムルたちとシキは妖獣兵器を使って世界を侵略している悪だと語るベムたちとは意見が合わず、地図はもらったものの出てゆけ、みたいになってしまう。ベムたちは自分たちがいるとシムルたちに迷惑がかかることも考えて出て行く。
     一方帝国首都ではシキが将軍セイイにベムたちの探索を命じ、セイイは既に適任者を派遣済みです、と答える。
     その適任者・中性的な容姿を持ったヒムロは村を焼き討ちし、シムルとマオは殺されタクトも負傷。炎を見て引き返してきたベムたちとヒムロ配下の兵士たちの戦いとなり、兵士では相手にならずヒムロ自らの参戦となる。
     ヒムロはベムたち三人を相手にまったくひけをとらず、妖獣でもない様子。何者か?といぶかるベムにテレポーテーションも披露し、ベムたちのテレパシーにも割り込んでくる。
     まあこのへんでいいでしょうとヒムロはタクトを人質にして引き上げ、取り返したければ城に来い、と言い残す。
     マオは既に事切れていたがシムルはまだ意識があり、ベムに村人にこんなことをするシキはあんたが言った通りヒドイ奴だったみたいだが、俺にとってはあんたらが悪魔の使いだぜ、と言い残して息を引き取る。
     ベロはこの言葉にショックを受けるが、せめてタクトは助けると城に向う。

    ・第15話 TRAP WOODS
     城に向うベムたちだが、そのためには深い森を抜けなければならない。その森で待ち構えているのはヒムロ配下の兵士たちだが、普通の人間でもあり殺さぬよう手加減して戦っているためなかなか前に進まない。変身して突破した方が、とベロは提案するが、ベムはベロがこの前変身して自我を失ったこと、ベラやベムの再生能力も落ちていたことなどから変身は避けようとする。
     そんな時に新兵器だという大砲の直撃を受け、無事だったものの仕組まれていた散弾が手足に食い込んだままとなる。続いて現われた妖獣兵器と戦おうとベラがテレポートを使うと散弾が爆発し、ベラは両足を失ってしまう。そして再生もきかない。散弾は念を感知すると爆発するタイプだった。そしてベムの顔にも散弾はめりこんでおり、念動を使えば頭が吹っ飛んでしまう。
     散弾を受けていないベロが変身して戦うが劣勢で生命の危機に。ベムはベロを助け、自爆覚悟で念爆を使い妖獣兵器を倒す。
     ベムが死んだと思い絶望するベラだが、幸いベムの再生力は健在だったようで復活するが、左腕だけなぜか戻らない。
     ベロも心配された暴走はなく、無事人間体に戻る。ベラは回復を待って後を追うことにし、一刻も早くタクトを取り戻したいベムとベロは先にヒムロの城へ。だが二人を迎え撃つのはヒムロが蘇らせた村人の屍で、中にはシムルやマオの姿もあった。

    ・第16話 怒りを力に
     村人たちを前にベムとベロは戦えないが、ヒムロはおかまいなく村人の身体を盾にしながら村人ごとベムたちを切り裂こうと攻撃をかけてくる。タクトは部屋の奥にいるが意識を失っている。村人たちは意識があるのかないのかわからないが、口々にベムやベロを悪魔め、と罵り続ける。ベムはこれに耐えて戦い続けるがベロは精神的に苦しんで戦えなくなってしまう。村人の死体を操っているのはヒムロではなくシキのようで、上空に浮かぶ球のようなものがその中継装置らしいとベムは見抜く。
     ベロが動けなくなったことで攻撃はベムに集中。ベムはヒムロに身体を引き裂かれてしまう。だがベムの叫び声がベロを覚醒させ、変身したベロはヒムロに肉弾戦を挑む。このときタクトが意識を取り戻す。このスキを突いてベムは中継装置に杖を投げつけて破壊。すると城は崩れ始める。
     目覚めたタクトと変身したベロは一瞬目が合うがタクトは村人たちの死体と共に崩れる城の下敷きに。ベロは助かったがベムは重傷で瓦礫に身体をはさまれて動けない。タクトの死を悲しむ暇もなく、襲い掛かって来るヒムロにベロは一人で立ち向かう。戦いの中でヒムロは、自分はゼウス博士に造られたあなた方の弟ですよ、私も妖怪人間です。もっともその呼び名は嫌いですが、と自分の正体を明かす。
     体術だけで戦うベロは次第に劣勢になるが、ベムはベロにお前にも俺と同じような念力が使えるはずだ、と呼びかける。
     ヒムロは自分は新人類であり、人間の上に立つものだ、と人間のタクトを友達と呼び助けようとしたベロを失敗作と決め付ける。この言葉に対する怒りがベロの念パワーを呼び覚まし、ヒムロを圧倒する。
     倒れたヒムロを鳥タイプの妖獣兵器がつかんで飛び去って行く。
     そこに両足が回復したベラが現われる。タクトはベラに助けられていた。
     タクトは親戚を頼って反対方向に行くこととなり、ベロたちと別れる。ベロは変身する姿を見られたせいだと思うが、両親を亡くし、信じていたシキに裏切られた彼には時間が必要なんだ、またいつか笑って話せるようになる、とベムがベロをなぐさめる。

     4巻は以上。巻末に著者のエッセイマンガみたいのがあって、ベムは若い人に描かせようということでデビューしたばかりだった津島氏にまわってきたみたいないきさつが描かれている。

     
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