「リビジョンズ2(木村航著)」
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「リビジョンズ2(木村航著)」

2019-02-19 19:00
    https://ch.nicovideo.jp/metabou/blomaga/ar1715279
    の続き。



    ・1巻目よりはちょっと面白くなった印象。ただしちょっと条件付で、良く出来ているなとは思うけどうーんこういう話はちょっとイヤかな、という出来の良さ。放送中なのでネタバレは避けつつレビュー。独占配信とかで私は見てないんだけど。

     未来にタイムスリップした人々を一種のモビルスーツみたいのに乗って守る立場になった高校生5人が、1巻からそういう気配はあったんだけどいがみあって分裂していき、精神的にも個人的なそれぞれの事情もあってちょっと壊れていく感じ。

     彼らを助けた未来人の女性も最初こそ颯爽としていたが、未来人の中では末端の存在に過ぎず、上層部の命令でしか動けない無力な存在である事が露呈して来る。

     非常電源の燃料はもうすぐ底をつき、備蓄食料もそろそろ先が見えて来る。元の時代に帰れなければいずれ全滅という事になる。未来人の助力で電力だけは何とか目処がつくが食料自給は難しい。

     これまで単純に怪物、と思って戦っていた相手もその由来や目的など背景がわかってくると認識を変えざるを得なくなり、高校生たちのメンタルにも影響して来る。そのことを女性が高校生たちに話さなかったことで不信感も生まれる。上司にあたる大人には話してあったのだが。だが秘していることもあった。

     あいかわらず一部回想シーンをのぞいて女性以外の未来人は登場しない。それどころか女性の属する陣営の方が圧倒的に怪物たちより劣勢であることがわかってくる。

     大人たちも高校生たち以上に分裂してくる。1巻でやらかした指揮官は失脚して空席となり、実力者は表面に出ないで一歩退いて指揮をとる。神輿に乗らされる形で高校生の一人が擬似ヒーローみたいな位置につかされる。そのことが自分がその役をやりたがり、戦果はあげているが性格的に幼いメンバーとの亀裂を生む。
     もとの時代ではクラスでも変人として浮いていた彼にとってはヒーローでいられるこの時代の方が居心地がよい。というか、元の世界には内心もう帰りたくない。

     明るいタイプの女生徒も脆さを見せ、引っ込み思案な女生徒はある事実を知って任務を拒否する。この女生徒が慕う男子と女生徒を慕う男子生徒は同一人物ではなく、これも亀裂となる。

     という感じでいろいろドロドロしてくる。好感を持てるキャラクターが皆無に近い。一番まともに自分の仕事をしているのは高校生たちのお目付け役の婦人警官か。
     一巻では謎めいていた設定はかなり明らかにした感じ。味方も敵も少なからぬ犠牲を出して、この話って永遠のループに陥るだけじゃないのか、何が勝利条件になるんだろうか?と思わせてたぶん最終巻の次に続く。
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