「カブのイサキ④(芦奈野ひとし著)」
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「カブのイサキ④(芦奈野ひとし著)」

2019-03-23 19:00




    #21 テント
     結局国府津でイサキを見つけられず、御殿場に向うカジカとサヨリ。1.5人用のテントに二人で寝る。サヨリは朝に弱いことが判明。カジカは国府津までの道案内しかできず、ここでイサキをつかまえられなかったことは予定外だった。
     ここから御殿場への航路はちょっとあぶないらしい。サヨリも助手の頃一度通っただけで、嫌な道だったという。早くイサキの元へ、と飛び立っていく二人だが、イサキはその頃滑走路の隅でまだ寝ていたのだった。

    #22 山北
     イサキは国府津の次の小さな中継ポイント、山北で休憩中。ここで給油してから行く。サヨリが言うイヤな道の噂はイサキも国府津で聞いていて、ここ休憩所のお姉さんに尋ねるがちょっと思わせぶりなことしか教えてくれない。知らない方が面白いよ、ムリせずゆったり気分でね、みたいに送り出される。
     その頃サヨリとカジカはそのイヤな道、通称「タテの道」に挑戦中。両側が切り立った崖の間を飛ぶのがタテの道だった。ガケの上までは上がれず、下は川。そしてピッツだと低速にすると失速するのでサヨリの技量が限界まで試されることになっていた。

    #23 タテの道
     サヨリは少し慣れてきたが、休憩も取れずに飛び続けるしかない。休憩所はあるのだが、崖の隙間に入っていく感じで初見ではとてもとても。そのため疲労はたまっていく。
     その5キロほど後でイサキもタテの道に入っている。そして、前方に機影が。

    #24 小山
     互いの存在に気付き、指サインで会話するイサキとサヨリだが、イサキはまだこれが下手で微妙に意味が通じない。それでも誤解の結果次の駅で一緒に降りようという目的だけは伝わった。
     静岡小山(おやま)飛行場に着陸。荷物は渡せたが、今すぐあの道を戻るというガッツはサヨリには残っておらず、御殿場まで三人で行こうということになる。
     そこに飛行場の人が来て、ここからは標高4000メートルを越えるけど、あんたら防寒着は?酸素マスクは?レンタルやってるよ、と話しかけてくる。

    #25 4000メートル越え
     酸素マスクと防寒着を借りて飛び立つが、サヨリとカジカはマスクがゴムくさい、魚くさいとすぐにはつけない。そのため酸素不足で意識が飛んで眠ってしまう。これに気付いたイサキが飛行機に車輪で衝撃を与え、サヨリはハッと気付いてマスクをつける。トイレの近いサヨリは下半身が冷えてそちらの方もあぶなくなってきている。そのためイサキを残して先行。
     サヨリが近いのを知っているイサキはまたか、とそれを見送っている。

    #26 荒れ野
     御殿場になんとか着陸したサヨリだが、降りたところで限界に達し間に合わなかった模様。カジカを置いたまま事務所へ行き、違うズボンで出て来る。寒いからズボンを借りたと言い張るがイサキにはバレバレである。
     荷物の届け先はここの店長らしく、店番のおばあさんに呼び出されて登場したのはシロさんと同年代で顔も似ているイケメン青年だった。

    #27 御殿場
     御殿場は標高5000メートル。青年は栗蒸し羊羹を出してくれるが、実はこれが間違った方の荷物だった。シロさんとあまりにも似ているので親戚か、と聞くがそうではないらしい。シロさんの妹のカジカもそんな親戚の話は聞いたことがない。だが、カジカは言われてみるとシロさんとは全然似ていない。青年は大昔まで遡れば親戚かもな、と答える。本人同士は互いにそんなに似てると意識していないらしい。
     富士山が見える、と楽しみにしてきたイサキだが、富士山は巨大すぎてここからは果てしなく上り坂が見えるだけで山の形などはわからない。千葉の鋸山くらい離れたところから見てはじめて稜線が見えるのだ。
     がっかりするイサキに、青年は富士山の須走という所に届ける荷物があるが、行ってみるか、と問いかける。須走は標高8000メートルで人間が生活できる高度の限界。ピッツもカブも飛べない高さのはずなのだが。

    #28 三畳間
     御殿場の事務所は狭いので、三畳間にイサキ、カジカ、サヨリの3人が寝ることになる。店が夕方に閉まり、店長は自分の部屋に引っ込んで店番のおばあさんは自宅に帰る。まだ六時だが特にやることはない。カジカは怖がりなので、イサキはサヨリに一緒に風呂にいってやってくれ、と頼む。女性二人はさっさと眠ってしまうがイサキは明日はどうするんだ?と気になって地図を眺めながら眠りに落ちる。

     4巻はここまで。
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