映画「モータル・エンジン」
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映画「モータル・エンジン」

2019-03-30 19:00
    ・ハウルの動く都市、もしくは天空の城ラピュタの地上版という印象。60分戦争というものがあって、現代文明は壊滅。はっきりわからないけど劇中のセリフではそれから1000年くらい時間が過ぎて、世界は都市と都市が文字通り互いを喰らいあう弱肉強食の世界になっている。その世界ではヨーロッパは広大な荒野をエリア88の砂漠空母をもっと複雑で巨大にしたみたいな移動都市が走り回り、互いに互いを捕食して資源や人間を奪い合っている。
    (どうやって捕食するかは公式HPhttp://mortal-engines.jp/で公開されている冒頭10分の映像で見れる)
     中でも西方の島国から「橋」を渡って大陸に入ってきた大都市「ロンドン」は最強クラス。ほとんどの移動都市を食い尽くしてしまい、その結果として常に資源不足に悩むことになっている。移動都市世界の覇者はどん詰まり状態であり、現在ロンドンの敵は非移動主義者たちの静止都市である。東方には豊かな静止都市があるが、巨大な城壁と無敵の空中艦隊に守られており、城壁の前には突破を試みて破壊された移動都市群の残骸が散らばっている。何か新兵器でもなければここは落とせない。

     ロンドンは大都市で、キャタピラみたいな移動装置の上に何層にも建物が積み重なっている。階級制度があって、下層に住むものは身分が低く、上層に住む者は特権階級というわかりやすいことになっている。大英博物館や聖ポール大寺院などもちゃんと上の方に乗っている。ビッグ・ベンもあるのかもしれないけど気付かなかった。ロンドン市内には地下鉄も走っている。一番の権力者は市長だが、世襲なのか選挙で選ばれているのかはよくわからない。
     現代文明とは異なる系統の科学が発展したらしく、コンピューターやネットワークみたいな技術はほとんど失われている模様。そうした技術を研究するのは考古学者の役割で、彼らは古代人が残した古代科学を研究している工学士や古代文明を研究する者に分かれている。古代文明を研究する者はアメリカの古代の神々として、ミニオンズの巨大フィギュアを大切にしていたりする。

     主人公ぽい青年はそうした工学士の卵。下層階級の出身で身分は低いが優秀らしく、大英博物館などに出入りしてそこのエライ人にも目をかけられている様子。そこには考古学に興味を持つ美人もいて、彼女は上流階級だが二人は仲が良い。彼女の父親はロンドンの支配層の一人で、市長がエネルギー問題解決のために外部から呼び寄せた考古学者である。彼は公正で市民の味方、というイメージを持っていて市長よりも市民には人気がある。

     保守派っぽい市長と開明的な考古学者、その娘で身分の違う主人公にも優しい女性、ということで何となく今後の展開をこちらが予想しはじめると、その考古学者が襲撃される。
     襲撃したのは、先ほど捕食した小さな都市にいた若い女性。赤いマフラーのようなもので顔の下半分を隠している。主人公は思わず間に入って考古学者を助け、彼女を追うのだがその行為が彼をロンドンから遠ざけ、やがてロンドンと戦う東方都市側に導くことになる・・・
     みたいな話。

     とにかく発想が奇抜で、そんなわけないだろ、といろいろ思うんだけど映像で都市が動いているんだから仕方ない、という感じで説得されてしまう。

     この手の作品だと古代人が残した超兵器、みたいのがお約束。ラピュタのイカヅチとかナディアのバベルの塔としもべの星とか。この作品でもやっぱり、という感じでそういうのが登場して、赤いマフラー?の少女がこれと関わりを持つことになっている。

     少女を助ける非移動主義者の女テロリストやその仲間達が乗る飛行機械が面白い。
     複葉機のような気球のような。翼の中にガスを入れたり出したりして浮力や速度を調整し、翼は蝶の羽のように縦にたためたりする。この少女を追ってくるサイボーグ兵士やテロリストの拠点の空中都市など、映像の見所はいろいろあるなと思う。

     原作は全部で4冊あって、今回の映画はその1冊目に該当するらしい。最後のほうだけちょっと立ち読みしたら登場人物の顔ぶれや運命は微妙に異なる様子。
     現在は映画に合わせたカバーになってるみたい。




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