「空へ レスキューウィングス(トミイ大塚著)」
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「空へ レスキューウィングス(トミイ大塚著)」

2019-05-29 19:00




    ・航空自衛隊航空救難団という組織を中心としたフィクション。漫画があったりアニメがあったり実写映画があったりで、それぞれ登場人物や設定も異なるらしくちょっとややこしい。帯には実写映画「空へ 救いの翼 RESCUE WINGS」スピンオフコミックと書いてある。

     映画では女性のヘリ操縦士が主人公になってたけど、漫画では小松基地所属の隊員たちそれぞれにスポットを当てながら、どんな仕事をしているのかを紹介するような構成になっている。救難隊は海上保安庁でも救助活動が行えない悪天候下などでも場合によっては出動する、救難活動の最後の砦と紹介されている。

     救難捜索機U-125Aはレーダーや暗視装置、感熱映像装置など様々な機器を備え、RO(Radio opretor 機上無線員)と呼ばれる係員は揺れる機上でモニターを見つめ続け、一瞬で過ぎ去る海上映像の中から要救護者の姿を発見する。

     実際の救助作業は救難ヘリコプターUH-60J(SP)が行い、ヘリのパイロットは荒天の海上でローリングする甲板に合わせてヘリの傾斜をコントロールしたり、風が安定しない中で吊り下げられた救難員が振り回されないよう、振り子運動を吸収するような操縦テクニックを持っている。映画ではヘリの車輪幅ギリギリの突堤に着陸なんかもやってたと思う。

     ヘリには機上整備員も乗り込んで、常に残燃料の把握をし、救助活動に要する時間と帰投までに要する時間のチェックを行っている。これを間違えれば二重遭難になってしまう。
     ヘリから吊り下げられて揺れる船上に降りたり海に飛び込んだり、あるいは高山や谷間に下りて救助対象者を吊り上げる救難員には人間を背負って急斜面を登攀したり泳いだりする体力や身体能力、登山技術も要求され、陸自の空挺、レンジャー、海自のスクーバなどの課程の経験も求められる。

     あまり世間に知られていないそうした現場を漫画でレポートしたもので、登場人物は過去作と共通しているみたいだけど特にそちらを知らなくても読むのに支障は無い様子。

    第1話 災害派遣要請
     荒天で沈没寸前の船から乗員を救出する際にどのような手順が踏まれるかという紹介編。二人一組の救難ヘリパイロットの一人は主人公格の女性。災害派遣要請は事態が悪化してから出されるのが通常なので、それだけミッションも困難なものになっている。

    第2話 救難隊員として
     戦闘機乗りから救難ヘリに乗り換えることになった男性パイロットが、自分の仕事は上手く飛ぶことではなく要救助者を救出して無事帰投することであると悟るまでの話。

    第3話 最強の救難員(メディック)
     最強と呼ばれるベテラン救難員と、彼にライバル意識を燃やす体力自慢の救難員の話。救難員の評価は体力だけではなく、自分の身体がこの条件下でどれだけ動けるか、最良の移動ルートはどうか、応急処置は、などの判断も含めた総合力であることをベテランから教えられる。 そして目的は要救助者を救出して無事帰投することであると。

    第4話 捜索者
     海に投げ出された要救助者の捜索。救難捜索機のクルーにスポットを当てて、彼らがまず発見しなければ救助活動ははじめることもできないこと、機器は進歩しても燃料残量と戦いながらこれを探し続けることにはプレッシャーが伴うことを紹介する。

    第5話 緊急出動 
    第6話 コンバットレスキュー
     小松基地には防空識別圏に接近する国籍不明機にスクランブルをかける戦闘機隊もおり、クルー同士は顔見知りである。
     要撃機がスクランブルで上がると、救難要員も発進待機状態となる。そしてその一機が相手と交錯して墜落した模様。乗員は脱出したと思われるので救助に向うのだが、墜落原因は撃墜された可能性がある。すると救助活動中に撃たれるかもしれない。護衛戦闘機とともに現場に向うクルー達。ライトも狙われて危険なので暗視ゴーグルをつけての夜間飛行となる。
     救難ヘリにもドア・ガンと呼ばれる機銃が設置されており、これを構えながら暗闇の中での救助作業となる。前後編構成のエピソード。

     特別に独立したエピソードは無いけど、飛行計画を裏で支える救難隊の飛行管理員や、現場で判断できない想定外の事態が発生した時に指示を与える本部要員の存在も描かれている。

     私は読んでないけど以下のようなシリーズがあるらしい。




     上記と関連するアニメと実写映画。


     アニメHP
    http://www.rescue-w.jp/
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