「ロウソクの科学(ファラデー著)」第五講
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「ロウソクの科学(ファラデー著)」第五講

2019-10-21 19:00




    ・第五講
     これまではここに酸素があるということを、モノが空気中よりよく燃えるということだけで示して来たが、酸素があるということを示す証拠はほかにもあるのでこれを試してみる。

     テストガス(一酸化窒素)というものを持ち出してきて、これを酸素の入った瓶に入れると赤いガス(二酸化窒素)ができる。これに水を入れ、瓶をふると赤いガスは水に吸収されて消えてしまう。何度やっても同じ。

     テストガスを空気に入れても赤いガスはできるが、酸素の場合よりもかなり薄い。この場合、やがてテストガスを入れてもやがて赤にそまらなくなるらしい。このとき残った気体は窒素なのだという。窒素は酸素とは逆に、中に燃えるものを入れると消してしまう。

     この窒素の存在が、モノが燃えるとき酸素の中のような激しさを抑えておだやかにしており、それ以外にも植物を養うなど有用な性質があるという。体積比で大気中に酸素が2割に対し窒素は8割に達するという。

     重さの比なども示して、気体の重さをどうやって量るの、という話題にすすむ。やり方を示したあとで、空気の重さというのが決して馬鹿に出来ないことを話す。会場の空気の重さは1トンにもなるという。
     空気の圧力でゴムの膜が破れることや、手のひらに空気を抜いた瓶の口をつけると吸い付くことなども示し、吸盤なども使って大気の圧力というものを説明する。半球をくっつけあわせて中の空気を抜いて真空にすると、容易に引き離せなくなることも実験を交えて説明する。

     水を入れたコップの上に濡れた紙を敷き、ゆっくり逆さにすると紙が落ちない。紙球鉄砲や、カップに入れた卵が息を吹き込むと隣のカップに移動させられることなどを実演する。

     空気は閉じ込めて押すと縮む。つまり弾性というものがある。伸び縮みする袋の中に空気を入れても、逆に袋はそのままに周囲の空気を取り去っても袋はふくらむ。つまり空気は圧縮性と膨張性を持っている。

     ロウソクを燃やして出てきた空気を集めて瓶に入れる。これに生石灰を混ぜてろ紙で漉し、透明になった水を入れてやると水はミルク色になる。
     普通の空気と石灰水ではこうはならず水は透明のままである。

     石灰水を濁らせた白い粉は、白墨と同じ物質だという。チョークを入れ物の中で熱した時にはロウソクから出るのと同じ物質が出るのだという。

     この物質が二酸化炭素で、石灰岩や貝殻、サンゴや大理石などに大量に含まれているという。塩酸と大理石を反応させると二酸化炭素が出て来る。

     二酸化炭素は大気より重い。ロウソクの火は消してしまう。そのことを実験で示す。

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