「ほしからきたもの(笹本祐一著)」
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「ほしからきたもの(笹本祐一著)」

2019-11-07 19:00




    ・時代設定は1960年代、謎の円盤UFOみたいな設定で地球に飛来する光の球を核ミサイルで撃墜する秘密の地球防衛組織があって、12歳の民間人少女が迷い込んだような感じでこの組織のメンバーになるまでみたいな話。あとがきを見るとどこまでいけるかわかりませんが新シリーズのスタートです、みたいに書いてあるけど2巻までしか出なかった様子。

     主人公少女ベル・アラートは飛行機一家のわんぱく娘。父親は現役の空軍少将、祖父は退役した元海軍提督。正式な航空免許も持っていないのだが、親に教わって旧式の軍用機の操縦ができる。天性の勘のようなものがあって機体コントロールに優れ、自分はエースパイロットになるんだ!と思い込んで空軍基地に親の自家用機(第二次世界大戦で活躍したP-51ムスタング)で押しかけ入隊しようと飛んで来る。途中でたまたま訓練中のロッキード・シューティングスター2機と遭遇し、このパイロット、下手くそだな、なんて思ってからかってしまい、空中戦になりかける。その途中で光る飛行体と、それを追跡するF-104スターファイターが出現し、スターファイターがミサイルを発射。すると今までケンカしていたシューティングスターの一機がベルの機体に覆いかぶさるような動きを見せ、次の瞬間閃光が発生。直視すれば失明するレベルの核爆発の光からベルを守ってくれたのだ。これで水入りみたいになって、極秘の地球外からの侵略者との戦闘を目撃したベルはこの国連宇宙軍の基地に連れて来られる。

     スターファイターを操縦していたオリビアとパイはたぶん16、7歳くらいの印象。この基地のパイロット候補生みたいな。オリビアは金髪でプライドが高い、名家の出。パイは中国系の頭脳派という感じ。飛びながら様々な航空計算を暗算でやってのけるのだがパイは体力で劣るところがあり頭脳労働で息切れすることも。

     ベルはなし崩し的にここで訓練を受けることになり、体力テストや知能テストも受けるが身体が小さいこともあって重力に対する耐性が高い。知能はパイロットとしては並。体力バツグン。

     オリビアはベルが自分と同じようにパイロット候補生扱いを受けるのが非常に気に入らなくて何かとつっかかる。パイはわれ関せず、という感じ。

     ベルは何というか、待てしばしがない性格で、訓練中に見かけた最新鋭戦闘機(修理中)を教官の目を盗んで勝手に飛び上がらせてしまう。実はこれは普通のジェット機ではなく実戦用のロケット戦闘機。操縦はすごく難しい。勝手をするな、さっさと戻れ、さもないと撃墜するぞ、なんてやっているところに敵襲来。タイミングが悪く冒頭で敵を撃墜したエースパイロットは出撃できない。

     ベルの機は非武装なのだが、その時敵の飛行ルートを追跡・報告して潜水艦から打ち上げられるミサイルを相手に命中するよう誘導できるのは位置的にベルしかいない。
     オリビアとパイもその時近くを飛んでいて、ベルをフォロー。
     不慣れなベルに操縦のコツや最適の飛行高度、ルートなどを伝えてくれて、ベルが送ったデータで見事敵の撃墜に成功する。

     はじめてのロケット戦闘機での着陸にちょっと失敗して飛行機を壊してしまうのだが、これでベルは正規のパイロットとして迎え入れられ、ベル、オリビア、パイの3人が今後はコンビを組むのだろう、というところで第1巻は終わる。謎の少年なども登場していて長く続けるつもりだったんだろうな。アニメの企画として書かれた側面もあったらしい。

     自分でもあとがきで書いているけど素人おいてきぼりと定評のあるいかにして飛行機を操作するか、みたいな細かい描写がぞろぞろっと続く。好きな人にはたまらないのだろうけど、わからない人にはわからない描写が続く。アニメになってたらそのへんたいへんな手間がかかっただろう。
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