「ふたりが出会えば(樹村みのり著)」
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「ふたりが出会えば(樹村みのり著)」

2019-11-16 19:00


    ・女4人で時々集まってだべったりしている仲良しもしくは腐れ縁のようなグループがあって、そのメンバーがしだいに伴侶を得ていく話のような。

    ・わたしの宇宙人
     友人の婚約披露パーティーに参加したところ酔って前後不覚となって、見知らぬ花婿の友人の男性の家で目覚めたヒロイン。互いに前夜の記憶がさっぱり残っていない。
     相手はこうなった以上責任がとか言い出して結婚しましょうと両親に挨拶に。なかなかそういう話が無い娘に降ってわいた話に親も兄弟も大歓迎という中、本人は釈然としない。
     容赦なく日取りはせまってあっけなく挙式。仕事は辞めない、家事もフィフティフィフティといろいろ主張するが相手も合理主義者でそれは妥当ですねとあっさり受け入れる。
     やがて自然の摂理として妊娠、出産。仕事は続けられなくなるが夫は残念がる。これまで急な流れに乗ってきただけで、一度も言わなかったけど夫を好きだなあ、と思う。

    ・結婚したい女
     男性視点で描かれるけど、ある会社の平凡な男性社員が同期入社の女性に突然結婚しない?と言われる。同期の中で美人だったので最初は気になっていたけど全然相手にその気がなかったみたいだしいつもタメ口で言葉使いも悪いので対象外になっていた。
     彼女の方は仲良しグループの一人が突然結婚して子供もできちゃったので自分だって、みたいに突然目覚めた様子。いきなり彼のアパートに荷物を送りつけて押しかけ同棲になる。
     あっという間に結婚式となるのだが、男性の方は自分の理想の女性像はいずこ、みたいに考えている。

    ・ふたりが出会えば
     4人組の二人が結婚してしまうと、子育てや義母の相手などで予定が立たなくなり、恒例の集まりも残った独身二人で、ということになってくる。その残った二人の一方は、ずっと女子校育ちで職場も女だけ。出会いの機会など全く無いままこの当時の結婚適齢期を過ぎつつある。
     そんな彼女に親戚から見合いの話。あまり積極的では無いが無下に断わるほどでもなくて会う事に。彼女はそんな環境で育ったことと、自分は客観的に不美人だと思っていることもあってこれまでモテたことはない。相手も背が低く、ハンサムではなくて仕事仕事であまり女性に好かれなかったらしいが、立ち回り先では誠実な人柄で好かれている様子。
     一緒に飲みにいくと、彼のいきつけの店の人たちはオロチがウワバミを連れてきた、と噂する。そんな感じで結婚することに。

    ・直美さんが行く!
     4人のうちで独身最後になった直美さんは既婚者3人と話題にズレが出てきたのを感じる。妊娠出産子育ての話には参加できない。
     だが本来は彼女が一番に結婚するはずだったのだ。幼馴染の彼は山男で、そのへんを曖昧にしたままどうしても征服したい山があると海外に行き、二年間戻って来ない。その間に友人の結婚ラッシュがきたというわけ。
     そしてついに彼から帰国を告げる国際電話が入る。彼女は結婚しない?と彼を迎える。

     以上4つの話は著者が少女雑誌から青年誌に作品発表の場を広げはじめたころに三ヶ月に一度くらいのような形で描かれたもの。当時雑誌で読んだ記憶がある。

    ・前略同居人サマ
     主人公はもうすぐ結婚して実家を出る女性。両親と弟の4人暮らしだが、幼くして病気で亡くなった、彼女の覚えていない姉がいたらしい。両親は主人公の結婚が引き金になったかのようにこの姉の遺骨を田舎から近所の墓地を買って移す。
     彼女はもうすぐ実家を出ることになって、今のうちに姉のことも含めて父親の経験してきたこと、思うことを聞いておきたいと思う。そして家を出る前に、ある言葉を父に言いたくも思う。

     これも同じ頃にビッグコミック掲載。

    ・クリームソーダ物語
     入社一年目のOL。子供の頃は男の子ともよく遊んでいたオテンバだったが女子校に行ったこともあって現在特定の男友達はいない。兄が見かねて友人を紹介してくれたりしたが変人ばっかりだったのでかえって腰がひけるようになってしまった。
     そんなわけで同期の集まりも気乗りしなかったのだが、そこで彼女が飲んでいたクリームソーダをそれ何?と聞いてきた男がいる。
     彼は北海道の僻地で生まれ育って就職して苦学してはじめて東京に出てきたため、喫茶店自体知らなかった様子。
     彼女は知らないことを女性に素直に聞ける彼に好感を持つ。

     これはかなり後にヤングジャンプ掲載。

     この単行本には傾向の異なる菜の花畑というシリーズも収録されているけど今回はここまで。

     著者は男性向け雑誌にはその後はあまり描かなかったようで、いわゆるレディースコミックや女性向け漫画雑誌で活躍したみたい。ツイッターみたいなものはやっていないようで近況はよくわからない。




     
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