「黒猫(エドガー・アラン・ポー著)」①
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「黒猫(エドガー・アラン・ポー著)」①

2019-11-11 19:00
    ・おそらく読んだ事がなくてもどこかで話のあらすじは聞いた事がある人が多いであろう超有名作品。アメリカ文学の源流である、みたいなことが文庫本の解説に書かれている。

     子供向けとかで読んだだけで、ちゃんと読んでなかったような気がしたので読んでみる。

     青空文庫にも収録されているので内容の紹介は不要でしょう。
    https://www.aozora.gr.jp/cards/000094/files/530_20932.html 

     原文らしきものもネットにあった。
    https://poestories.com/read/blackcat

     冒頭はこうなっている。
      FOR the most wild, yet most homely narrative which I am about to pen, I neither expect nor solicit belief.
     この部分に対応する訳文を青空文庫から抜き出してみると
     私がこれから書こうとしているきわめて奇怪な、またきわめて素朴な物語については、自分はそれを信じてもらえるとも思わないし、そう願いもしない。
     青空文庫は佐々木直次郎という人の訳だけど、新潮文庫に収録されていたみたい。


      岩波文庫だと中野好夫という人の訳で、該当部分はこうなっている。人によってずいぶん違うもんだな。
     いまここに書き留めようと思う、世にも奇怪な、また世にも単純なこの物語を、私は信じてもらえるとは思わないし、またそう願いもしない。
     ネットで機械翻訳してみるとこんな感じ。
     最も乱暴にFOR、それでも、私が書こうとしている大部分の家庭的な物語、私は信念にも期待しなく、それも求めません。
     昔に比べて翻訳の精度が上がったと聞くけど、こういう文学作品はなかなか難しいのかな。

     某動画サイトを見るといろいろな人が原文や和文で朗読している様子。貼らないけどクリストファー・リーさんが読んでるやつとかあった。




     ワイルドって言葉はワイルド星人とかワイルド7とかでこう力強い野生的な、みたいな意味とばかり思っていたんだけど、奇怪な みたいな訳もある様子。手持ちの辞書には「奇怪な」とは出ていないのだけど。ネットで調べるとこんな感じ。奇怪ながオッケーなら奇妙なでもオッケーかもしれない。


     モーストという単語も中学校で習うけど、「最も」以外の訳が頭の中にない。「きわめて」はまだわからないでもないけど「世にも」という訳は思いつかないな。

     ホームリー という単語はあまり聞かないけどホームはわかる。で、家庭的なという意味があるのはわかるけど、単純とか素朴とか質素なみたいなことにもなるらしい。
     女性のことをホームリーと言うと家庭的な、親しみやすい、みたいな肯定的な意味にも平凡な、みたいなあまり面と向っては言いづらい意味にも取られることがあるみたい。今は家庭的だ、なんて言うと女性差別だ、なんて糾弾されちゃうかもだからどっちにしても女性には使わない方がよさそう。

     ナラティブ という言葉は英語力の無い私は知らなかった単語だけど、物語みたいな意味らしい。手持ちの辞書には事実に基く物語で、語りより内容に重点があるみたいに書いてある。
    ナレーターとかナレーションとかと同じグループに属する単語らしい。ナルニア国とは関係ないんだろうと思う。



     というわけで the most wild narrative だと「世にも奇妙な物語」と訳してもいいんだな。きっと。タモリさんの番組は正式な英語タイトルあるんだろうか。

    機械翻訳ではこんなだったけど。


    (ビー)アバウト トゥー なんとか というのは今まさにナントカをやろうと思っていたんですよ、というような意味になる決まり言葉、いわゆる熟語らしい。ビー ゴーイング トゥー とはちょっと意味合いが違いますよ、みたいに書いてある。

    https://tyottojuku.com/study/%E8%8B%B1%E8%AA%9E/%E6%96%87%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E/2610

     ペンというのはディスイズ ア ペン という荒井注世代にはおなじみな単語だけど、こう使うと write と同じような「書く」という動詞みたいになるみたい。日常的に使って不自然なのかどうかはわからないけど。

     ニーザーなんとかノーアーかんとかというのは構文とかいうやつでナントカもカントカも無い、みたいな訳になるらしい。リーさんはナーザー みたいに発音しているけど。アイが前にあるのでアナザーみたいに聞こえる。

    「神も仏も無い」を機械翻訳してみたら
     となった。「夢も希望も無い」も同様。

     でも「手も足も出ない」とか


    「色男 金と力は無かりけり」とかはうまくいかなかった。


     もう一度日本語に直すとこんなになっちゃう。「無かりけり」みたいな古文風の言い回しは機械翻訳ではまだまだダメなんだな。

       
     いろいろ書いてあるHP。
    https://www.eigowithluke.com/nor/

     アイは ニーザーexpectでノーア solicit belief なわけだから、
    エクスペクトでもソリシット ビリーフでもない。さっきの神とか仏とか夢とか希望とかは名詞だったけどエクスペクトもソリシットも動詞なのでエクスペクトでもソリシットでもない、というよりはエクスペクトもしないしビリーフをソリシットもしないみたいな。全然文法的でない説明だけど。
     エクスペクトもソリシットも調べると意味が多い。


     こういう訳を全部覚えきれないからコアを調べる。その英単語の語源みたいな。
    すると接頭辞ex(外へ)+語根spect(見る)→先を見る→期待する みたいな。
     soli(激しく動かす)+cit(call(呼ぶ), summon(を呼び出す), urge(駆り立てる), to cause (を引き起こす), to move(動かす))→呼びかけて人の心を動かす→懇願する みたいな。つまりこんな意味を含んだ日本語ならあてはめてもいんだろう。

     ビリーフは ビリーブ(信じる)の名詞の形、みたいに覚えている。検索するとこんな。


     ソリシット ビリーフ だとこんな感じ。


     和訳ではお二人とも「信じてもらえるとは思わないし、またそう願いもしない。」と共通している。「信じてもらえるとは思わない」がソリシット ビリーフで「願いもしない」がエクスペクトだと思うけど、英文と和文で順番が入れ替わっているように思える。何で入れ替わるのか私はわからないけど、日本語としての座りのよさか何かだろうか。機械翻訳も順番が入れ替わっているので何かルールがあるのかもだけど。
     エクスペクトもソリシットもビリーフにかかっていて、和訳の「信じてもらえるとは思わない」がエクスペクト ビリーフで、「願いもしない」がソリシットなのかもしれないけど。
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