「遊星少年パピイ」 第15話 宇宙大戦争
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「遊星少年パピイ」 第15話 宇宙大戦争

2020-03-30 19:00




    ブルータス星から地球に送られた怪獣グロッタス。電気エネルギーを食い尽くし巨大化していく怪物に、パピイが挑む!

    ・宇宙空間を地球に向かって進む怪しい物体。上空550キロにロケットらしきものが接近、と防衛隊らしき組織が迎撃ミサイルを発射するが破壊できず、ロケットは市の中央広場に着陸。市民が見物に集まる。パピイとリコも見物人の中にいる。

     中から奇妙な生き物が出現。放送が流れ、ブルータス星から親善のためペットのグロッタスを贈るというのだ。だが動物園に収容されたこの生物は檻を破って脱出し高圧線を襲う。電気を食べるらしい。

     パピイは宇宙生物学の権威、タツタ博士(と聞こえるがサッサ博士かもしれない)に警告するが間に合わなかった。
     さらに発電所も襲われる。戦車隊が出動するが全くかなわず溶かされてしまう。グロッタスはエネルギーを吸って成長、巨大化する。

     パピイはブルータス星に返却するしかない、まずエネルギーを与えず小さくしてからだと案を出す。

     だが原子炉を襲ったグロッタスは放射能も帯びるように。パピイはメタライザーで電気掃除機をエネルギー吸い取り銃みたいのに変えて立ち向かう。苦戦するがグロッタスをテーブルに乗る程度に小さくすることに成功する。
     パピイ、博士、リコ、ストロング、アジャババはグロッタスが乗ったテーブルを囲んで作戦会議。放射能はどうなった。

     博士がロケットの中からレコードのようなものを発見し解読すると、これが親善のためのプレゼントではなく地球侵略計画であったことがわかる。何故そんなものを一緒に送ったのか。

     パピイはなんて卑怯な、とグロッタスをブルータス星に自らロケットで送り返すと志願する。博士も同行。リコ、ストリング、アジャババも行きたがったが却下。

     だが飛びたってからリコが忍び込んでいたことがわかる。これは冷たい方程式では死んでしまうので良い子は真似しちゃいけません。何故かリコのヘルメットや宇宙服も用意してある。
     パピイは母の面影を思ってコースを間違えたりするがそれを何故かリコに指摘されたりしてあっさり白黒アニメによく出てくるご近所みたいな距離感のブルータス星に到着する。
     ブルータス星の大気圏外でパトロール船団に取り囲まれる。パピイはグロッタスを返すと交渉するが相手は聞かず熱線攻撃を開始。こちらもミサイルを撃つが効き目が無い。
     するとパピイは今度はグロッタスを発射。相手が攻撃すればするほどグロッタスは巨大化し船団を食い荒らす。さらにグロッタス星に降りて町を破壊しはじめる。

     警察長官カイザーが交渉にやってくる。どうやってグロッタスをコントロールしたのだと問いかけてくる。実はグロッタスは彼らも持て余していた怪物で、1匹しかいなかったらしいのだがある科学者が自分の命と引き換えにロケットで宇宙に送り出したのをついでに地球侵略に使おうみたいになったらしい。ゴジラの芹沢博士みたいな人が大怪獣ガメラのラストみたいなことをやったのか。このへん何だかいろんな思惑が混ざってしまって一貫性が無いなと思うが白黒アニメだから仕方がない。
     カイザーはこのままではブルータス星が滅びてしまうので助けてほしいと懇願。パピイは地球でやったようにエネルギー吸収装置を作ってもあんなに巨大化したグロッタスにはもう効き目が無いだろう、とグロッタスを自分たちのロケットで誘導し、ブルータス星の太陽に送り込むことにする。グロッタスは都合よく原理のわからない飛行能力があり、宇宙空間でもへっちゃらである。

     グロッタスはパピイのロケットが太陽に接近し、熱さにパピイたちが苦しみ出すあたりまで誘導すると太陽エネルギーを感知してそちらに向かう。太陽勝つか。グロッタス勝つかって、バルンガだこれ。

     今回はストロング、アジャババはチラッと登場するだけ。キリトビもシマッタの送信係も登場しない。

     ウルトラQの放送は1966年でパピイは1965年。こちらの方が早いのでバルンガのパクリではないのだと思う。
     元ネタはロバート・シェクリイの ひる(THE LEECH)1952年なんだろう。

     するとバルンガの元ネタ=ひる 説が巷では有名で私もそう思っていたけど、その間にパピイが挟まっていたことになる。するとバルンガの脚本はパピイに影響を受けていたのだろうか。あるいは知らずに独自に発想したのだろうか。当時は今と著作権意識は違うので別にパクリだとか責めるつもりはなくて、同じアイデアがずいぶん違う雰囲気の作品になるものだな、とか双方の脚本家同士交流があったのかな、とか思ったりする。

     リコはロケットに密航するけど、電車や船と違ってロケットは燃料や空気、水や食料にダイレクトに影響するのでこれは危険。そもそも密航を許すセキュリティレベルでロケット打ち上げなんてできないわけだがこの時代の作品にはこういう密航ネタはけっこうあったような。
     何の悪気も無く軽い気持ちで、見つかったら謝ればいいやと密航した少女を発見したパイロットがどう努力しても命を助けられない、という「冷たい方程式」という短編はファンなら読んどけ、というSFの名作ということになっている。


     タイトルは宇宙大戦争だけど、内容は持て余したゴミの押し付けあいみたいなもので、
    「宇宙ゴミ大戦争」とでも呼んだ方が実体に近いかもしれない。



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