「月姫(佐々木少年作画)」
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「月姫(佐々木少年作画)」

2020-08-12 19:00


     もともとは同人サークルのエロゲだったけどストーリーがわりとしっかりしていたので熱心なファンがついてアニメや漫画の商業展開をすることになっった作品のコミカライズ版。

     元のゲームはエロゲなので作品中に数名登場する女性キャラクターの誰とゴールインするかでエンディングが異なったりバッドエンドがあったりするのだけど、漫画版はメインヒロインであるアルクェイドという女性吸血鬼一直線みたいな展開になっている。

     アルクェイドという吸血鬼はちょっと大人の金髪お姉さんという印象で、主人公の高校生からはだいぶ年上の印象。少なくとも800年生きている。だけど吸血鬼なので人間のその年代の女性のような常識は無い。

     彼女は吸血鬼の真祖という者の一人で、姫君とも呼ばれている。必ずしも吸血を必要としない。つまり血を吸って生きているわけではない。だが真祖に血を吸われることによって誕生する死徒という存在は血を吸うことが必須となる。死徒にもクラスがあって、上は意志を持つ吸血鬼から下は意志のないゾンビみたいな存在までいろいろ。
     いろいろ難しい設定があるのだけど、彼女は死徒を倒すために生み出された真祖みたいな。今彼女が追っている相手は不死の死徒で殺しても魂が抜けだして他の肉体に転生してしまうので完全には倒せないのだけど、人間を遊びのために殺すみたいな存在なので放置できない。そこで不死の死徒の転生体が現れるたびに彼女が出動して、とりあえず宿っている肉体を倒すと次が出て来るまで眠りについて待機する、みたいな。なので800年生きているといっても実際に活動したのは10年程度らしい。

     この不死の死徒が生まれたのには真祖側に責任がある。つまり吸血鬼サイドでうっかり作り出してしまった問題児を排除しようとしている。だけど途中で真祖の偉いメンバーは皆逆襲されてやられてしまって、今は彼女だけが自動装置のように相手に転生するたびに問題児を倒し続けている。実力は彼女の方が圧倒的に上になる。

     何度もそういうサイクルが繰り返されて、今回も彼女は問題児退治に向かおうとしたのだが、行きずりの高校生に倒されてしまう。この倒してしまった高校生が主人公で、彼にはいろいろ出生の秘密とかあって相手が吸血鬼であろうと人間であろうと的確に急所をついて殺す能力があるのだが自分でその力を十分使いこなしておらず、彼女を倒してしまったのも無意識に条件反射みたいな。

     一度殺された彼女は吸血鬼なので再生出来て、強い自分を殺した高校生に興味を持ち、いろいろあって自分を殺したお詫びに彼女が死徒を倒す協力者になりなさい、と高校生と一緒に毎晩待ち合わせするようになる。倒されたことで彼女が本来の力を出し切れなくなったこともある。

     高校生は鬼とも言われる人間ではないものの血を引いている一族の者で、この一族にはいろいろな超能力じみた力を持つ者が生まれるのだが、年をとると次第に力をコントロールできなくなって滅びる運命にもある。そのため歴代の当主はコントロールできなくなった者を排除する役割も負っている。彼は本来この当主になる血筋だったようなのだが8歳の時に分家に預けられ、今は妹が当主を継いでいる。先代当主であった父親の死とともに実家に戻る。妹にも髪の毛を使って炎や電撃を発生させるみたいな能力がある。双子のメイドが屋敷にいて、この双子も能力持ちである。

     一方で吸血鬼と戦うエクソシストみたいな組織もあって、この組織から送りこまれたシスターが主人公の学校の先輩として周囲の記憶を書き換えて入り込んでいる。
     シスターも因縁があってこの不死の吸血鬼を追っているのだが、目的が同じはずの真祖の姫とはいろいろあってあまり仲良くない。

     というわけでコミック版は主人公と真祖の姫が共闘して不死の吸血鬼を倒す縦軸に、妹やメイドやシスターがからむ話になる。ゲームだと彼女たちもいわゆるエロゲの攻略対象みたいになるわけだけど。

     漫画ではアルクェイド一択なのでかなり純愛めいた、18禁シーンも抑えめのいい話になっている。作画担当の人が元ネタのゲームを本当に好きなんだろうな、というのが感じられる。

     本来は二人が好き合いながら別れるみたいなラストなんだけど、漫画版ではその後にもう一度出会うみたいなラストになっている。
     ゲームでは主人公のクラスメートで吸血鬼にされてしまう女生徒がいるんだけどその子も漫画版では助かっている。

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