「日本語と中国語(劉徳有著)」第一章
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「日本語と中国語(劉徳有著)」第一章

2020-10-29 19:00


    ・個人的にはあまり中国に特別な興味を持っているというほどではないのだけど、日本や日本語の事を調べていると中国語に行きあたることがあるので時々こんな本も読む。

     著者は日本語なんか大嫌いだったと前書きで述べているが、周恩来総理と国家副主席になった王震氏によって日中友好のため日本語の通訳として働いた人らしい。

     漢字を理解する文化を共に持ち、例えば 幽人 という言葉から同様に隠遁者というイメージを持てる。このイメージを英語圏の人に伝えるのは難しく、幽人=ホームレスみたいに思われてしまうらしい。杯を一杯、また一杯と飲むイメージもコップでがぶ飲みするみたいに思われてしまい、杯という感覚が伝わらないとか。一方で同じ言葉に対するイメージが日中で大きく異なることもあって、これが無用の誤解や軋轢を呼ぶこともある。日本の政治家が書いた忠恕という言葉があちらでは悪くとられてしまった例をあげている。
     生活習慣にもこれは及ぶらしく中国のお客さんに仕出し弁当を出したら、中国では冷たいご飯は食べないとかで、我々を冷遇するのかみたいになった例も紹介されている。

     つまらない誤解がもとでトラブルに発展しないよう、日本語と中国語にまつわるそんなことをまとめてみたみたいな本。

    第一章
    ・「挨拶」という言葉は中国では馴染みがなく、挨には「受ける」、「拶」には指を締め付けるような拷問具の一種を連想させる意味があるそうで、中国の客人に だれそれ氏挨拶 などという式次第を見せると、だれそれ氏が拷問される、みたいに思うらしい。
     中国であいさつに相当する用語は 講和 致詞 などだとのこと。

    ・表敬訪問の表敬は、もともと中国にはなかった言葉で、表示敬意というのが本来らしい。
    日本人が表敬と言うので中国でも使うようになったとか。

    ・「顔を出す」という言葉が挨拶を意味するとわからず、珍妙な誤解が起きた話。通訳さんが苦し紛れに顔を洗うと訳したらしい。

    ・你好は「こんにちは」という意味ではないという話。「おはよう」「こんばんは」も含むとのこと。

    ・宴会の終わりにの司会者が言う決まり文句として「各位晩安!」というのがあるらしい。
    晩安 はグッドナイトの訳語として作られたのが語源らしいが、これを「みなさん、おやすみなさい!」と訳すと何か違うらしい。

    ・著者は おはようなら「早上好」、こんにちはなら「你好」、こんばんはなら「晩上好」あたりが一般的と書いているけど、しゃれた感じになったり尊敬の念が入ったりで多少のバリエーションがあるらしい。

    ・著者の子供時代は「你吃飯了嗎(ニーチーファンラマ=もう食事はすみましたか?)」と
    言うのが普通だったと書いてある。

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