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日本文法について考える④-3名詞(集合名詞)
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日本文法について考える④-3名詞(集合名詞)

2021-05-07 19:00
    ・集合名詞について日本人からはわかりにくい気がするのでもう少し。別に私が日本人の代表というわけじゃないけど。

     日本語だと「家族」は単に名詞。辞書に固有名詞とかまでは載っていない。
    広辞苑だと名詞の品詞表示は省略すると凡例にあって、ネット版だとこんな感じ。

    か‐ぞく【家族】 - 広辞苑無料検索 (sakura-paris.org)

     日本語のイメージだと箱の中にぼくとパパとママと兄弟姉妹とおじいちゃんおばあちゃんと・・・が入って、みたいなイメージ。例えばこんな感じ。

     でも家族が・・・みたいに話したり書いたりするときは、中身は考えないで外側の箱だけ
    考えて「家族」と言ってるみたいな。

     英語でもそういうイメージはあるようで、


     こういう考え方だと「family」というカタマリで考えて単数扱い。

     My family is large. (うちは大家族です)
     My family is poor. (うちは貧乏です)

     単数形に is がついているので何の疑問も無い。
     この考え方だと「family」は数えられるので「何家族」みたいにまとめていう時は
     複数形の families になる。日本語ではシルバニアファミリーだけど原語では

    と複数形になってる。

     ここまでは日本語の考え方と似てるのであまり混乱しない。のだけど、原語のファミリーズをファミリーと翻訳しちゃってるから敏感な人は戸惑うかもしれない。

     でも英語には箱の中身の構成員一人一人を考える場合がある。

     なので形としてはfamilyと単数形で言ってるんだけど、実は家族一人一人を指していて複数で、単数形の主語なのに複数形の文法ルールが適用される。
     つまり(英国の場合は)三単現のsがつかないし、isじゃなくてareになる。
    英米で少し違いもあるらしい。
     My family live in Osaka. (私の家族は大坂に住んでいます)これは主に英国で、
     My family lives in Osaka. という表現がアメリカでは普通らしい。

     My family are well.  (家族みな元気です)
     His family were sick. (彼は一家で寝込んでいた)
     All my families are early risers.(私の家族は皆早起きです)

     これが日本人にはわかりづらい。単数形なのに三単現のsがつかないの?とかisじゃないの?
    みたいになる。
     My family is large. みたいな文もあるからよけい何で?ファミリーって、イズなの?アーなの?みたいになる。
     名詞は単数形と複数形がありますでサラッと流されてしまって、こういうのはあまりじっくり教えられないのかもしれない。
     記憶では教科書ではわかりやすい単純な例しか出てなくて、入試問題とか問題集とかにややこしい例が出て来るんだけど、それまでの常識で挑むと答えが違う、だけど納得できる説明が無い、みたいで混乱したような。
     こういうのを文例ごとに丸暗記しようなどと思えばとても覚えきれない。

     焦点が家族という箱にあるのか、中身の一人一人にあるのかを注意してイメージすることになるのだろう。話し手の意識によっては is も are もどちらもアリなのかも。

     そのへんコンパクトタイプの辞書だとはっきりわかるように書いてあるとは限らない。


     そういうことを解説している辞書なんかもあるので英語が苦手な人ほどなるべく親切な辞書を選ぶのがいいのだろう。下は電子辞書だけど。赤尾の豆単にはどう書いてあったのかな。


     ネットの無料辞書でわかりやすく解説している辞書もある模様。
    この例だと解釈ごとに可算名詞・不可算名詞の区分表記もされている。


    familyの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

     people や nation class committe crew crowd team staff clergy
     なんかも人の集団に対する呼び名みたいなもので、
    その集団を□の中に詰め込んで中身は見ないで枠だけを可算名詞っぽく扱う場合には複数形もあるんだけど、中身の●を個々に考える場合は単数形の名詞を複数として扱って文法規則を適用することになって、isがareになったり三単現のsがつかなかったりする。

     そのくせ 2名です という意味で two people と言ったり
     police だと 複数形というものが無くて、警察官の人数や個々をいう時はpoliceは駄目で
     policemanや police officer を使うことになっていたり。

     単語それぞれに独特な使い方の癖があるものもあるようで、うーんと思う。


     人間の集団に限ったものではなくて

     牛の集団 cattle や鶏など家禽の集団 poultry  果物 fruit
     なんかもそうだとのこと。
     果物の場合 りんごの集合も みかんの集合も バナナの集合もそれぞれ fruit で
     これらをひとまとめに呼ぶときも fruit だけど、
     (リンゴの集合とかをfruitとは通常言わないらしいけど)
     りんごとみかんとバナナを入れてジュースを作った、みたいな場合は three fruits
    みたいにフルーツになるらしい。
     

     家族みたいな例だと老若男女はともかく、家族という箱の中身は人間という同じものなわけだけど、これがそうでもない場合も出て来る。

     furniture 家具 なんかだと、家具とは言ってもその中には椅子あり机あり本棚あり・・・と一緒くたに扱うには個性と違いがありすぎてなんかなあ、ということになって、
     箱につめてその箱に家具という名前をつけて呼ぶのはいいのだけど、これを数える時に
    a furniture とか two furnitures とかいうのはいかがなものか、という気がする。
     そこで a とか two とかはつけないことにして、furnitureとしか言わない。
    furnituresって書いたけど、この場合複数形は無いのでそんな単語は存在しない。
     集合名詞だけど不可算名詞。中身を数える時は a piece of を使う。

     baggage や jewely なんかもこのパターンだとのこと。この場合は集合名詞としては
    単数形の形しかとらず、文法規則的にも is だったり s がついたりということになるのかな。
     My baggage is heavy.
     Your baggage has arrived. 
     という例文があったからそれでいいんだろう。

     ということでももう一度整理すると、何か〇のまとまりを箱□みたいなに入れて、
    その箱□に新たに名前をつけて集団名みたいなで呼ぶことにした時に

    ①同じようなもの、特に人の集団を言う場合 例:family
    ・その□そのものを数えられるものと考えて、単数形も複数形もあることにする。
     a □        例:a family
     two□s       例:two families
    ・ 主語になる時は三単現と扱い、動詞にsがつくか is になる。
     □ Vs      例: My family often goes traveling.
     □ is        例: Her family is very poor.

    ・□の中身個々●についていう時にも□という名前で呼ぶけど
     この時は複数形の文法ルールを適用する。
     □ V        例:My family live in Osaka.(英の場合。米だとlivesらしい)
     □ are       例:My family were plagued by poltergeist.

    ②顔の見えない集団みたいなイメージで単数形の形だけど集合扱いみたいにする。
     例:cattle  polece people
    ・a□ とは言わない。常に複数扱いなので a はつけられない。
     two□s とも言えない。常に複数扱いなので複数形は無い。
      例外:peoples 複数民族の場合。 cattles  polecesとは言わない。
     
     個々の構成要素を言う場合
     two□  みたいになる場合もあるが、例:two people

     こういうことができす、別の単語で置き換えて
     two△s としか呼べないタイプのものもある。
                     例:two polece とは言えず two policemen

     the□ として集合全体もしくは特定の集団という意味で使うことが多い。
                     例:The police are on his track.

     the+形容詞で (形容詞な)人々 を意味する the rich なども
    複数扱いで単数形が無い集合名詞になる。

    ・主語になる時必ず複数扱いなので名詞としては単数形に見えても動詞に三単現のsはつかず、 is ではなくareがつく。
     □ V     例:The police arrest him.
     □ are    例:Many cattle are gazing at him.

    ③均一でないモノをひとまとめにその集団名で呼ぶ。ナントカ類みたいなイメージ。
     例:furniture
    ・その□そのものは数の概念を持たない分類名に過ぎないイメージで、単数形しか使わない。
     多い少ないは言えるがカウントはできない。
     a□ とは言えない。
     two□s とも言えない。複数形は無い。
     little□ much□ のように多寡を表現することはできる。
               例:There is much furniture in my room.
     数える場合は次のような表現になる。
     a piece of□   例:That one piece of furniture has been sold.
     two piecies of□ この場合も□は単数形で、複数形は無い。
               例:Here are three pieces of office furniture.

     みたいな感じかな。とにかくカタマリ全体を意識するのか、カタマリの中の個々を意識するのかで文法ルールが単数形のものと複数形のものに変わるのが日本人にはややこしい。
     
     集合名詞という概念が日本人にはあんまり無いので感覚がわからない。ある人もいるかもだけど私には無い。
     でも例えば「人」「犬」「鳥」などが時に単数、時に複数を指す日本語の方があちらから見ればアバウトすぎるのかもしれない。
     日本語ではこうしたモノの名称をいう時に、数の概念については全く考えない、単数でも複数でもそれを問わないニュートラルな感覚を持っているのだろう。
     
     名詞から垣間見えるモノのとらえ方が、日本語と英語でこんなに違ってたのか、と改めて思う。

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