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「復活(久松文雄著)」
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「復活(久松文雄著)」

2021-05-16 19:00


    ・学生時代の友人二人が久々に再会して語らっている。
     牧信太郎は探偵事務所を開いている。一方の宇津木ケンは心理学の研究をしているみたい。
    ケンの父親は牧によればノーベル賞クラスの科学者らしいが、父と息子はその研究をめぐって倫理的な部分で確執がある様子。
     なんでもケンの父は死人を蘇らせる研究をしているとかで、ケンはいわゆる運命論者のようで人為的に人の運命や命を扱うなど神に対する冒涜だみたいな。
     彼は数カ月前に交通事故にあったのだが、車はめちゃめちゃになって即死しても不思議がなかったところでかすり傷一つ負わずに助かっている。このことも彼の運命論に確信を与えている様子。
     ここはケンの家なのだが、突然ケンが痙攣を起こして倒れてしまう。医者を呼ぼうとする牧だがそこケンの父である宇津木博士が現れて、これはケンの持っている発作なので大丈夫だといって牧に帰るように言う。牧はなぜきちんと医者に見せないのだろうといぶかりながら引き上げる。
     博士の家にジャワ原人(ピテカントロプス)の骨が届く。全身の骨が揃っているもの。博士はこの骨を実験装置に入れて死人復元の実験をはじめる。これは一種のタイムマシンで、この骨の時間だけを生きていた時に戻せば肉体も復活するとかなんとか。実験は成功する。
     現代に蘇ったジャワ原人を連れ、博士は黒沼という科学省長官の家を訪れる。実は二人は共に生命の謎について研究した同僚だったが、博士をライバル視した黒沼が卑劣な手を使って博士を狂人使いして科学学会から追放し、研究資料を奪って今の地位を得たのだった。
     博士はそれ以来復讐を考えていた様子で、ジャワ原人に長官を殺させる。
     牧に回復したケンから電話が入る。科学省長官殺害についてはマスコミで大きく報道され、ケンは黒沼と父の確執を知っていたため父が犯人では、と牧に相談してきたのだった。
     二人が庭で話していると研究室の方で大きな音がし、博士の悲鳴が聞こえる。かけつけてみるとジャワ原人が博士を縊り殺したところ。牧は車でおそいかかってきたジャワ原人をひき殺す。ケンは博士の研究が博士を殺したのだ、と研究室内の機械を壊してしまう。
     するとケンの身体も崩れ出して骨に戻り、ケンも死んでしまう。
     牧は博士の日記から、交通事故で死んだ息子のケンを死人復元機で蘇らせたが未完成で、息子は発作に苦しむようになったという記述を見つける。ケンは知らなかったようだが、博士はこのことに悩んでいた様子。
     牧は神ならぬ人間が命を扱うことはやはり許されないのだろう、キリストの復活のようなことは神だけの仕業なのだ、と思いにふける。

     ちょっとホラー風味の暗めの作品。別冊少年キング1968年2月号に掲載されたとのこと。
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