仙石寛子「妖怪ラブ・チョコレート」紹介
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仙石寛子「妖怪ラブ・チョコレート」紹介

2015-02-05 23:04
    ・仙石寛子の知名度はそんなに高くないと思うが、はまった人にはもう抜け出せない、独特の魅力を持った漫画家。私の心の中では九井諒子とか今日マチ子とかと同じようなグループにカテゴライズされている。

     本人のHP
    http://www1.u-netsurf.ne.jp/~saubohne/index.html
    (以前見たときにはもっといろいろ載っていた気がするが、今は1ページしかない)

     どんな作品を描くの?どこがいいの?と聞かれると非常に答えにくい。

     先に絵を見てもらおう。とりあえず絵はこんな感じ。





     見ての通りのかわいらしい絵柄なのだが・・・・
     まあ解釈・好みは人それぞれなのだが、この人が好んで描くのは、本来は成立しない、あるいは成立が困難な関係性での恋愛関係。あるいはそれ以前の関係、というのが多い。その関係性を言葉にすると言葉のイメージに引きずられすぎて、かえって正確に伝わらない気がするのだが、まあ今はそういうの描く人大勢いて、そういう意味ではめずらしくないんだけど、この人のはどっか違う。もう全然違う。せつない、というか 哀しい というか はかない というか。AとBが混ざってCになる、という途中の、AでもBでもCでもない状態を見せられているような。だいたいはっきりした起承転結も無く、え、これで終わり?となってあとはこちらの解釈にゆだねられる。

     とても印象が淡くて、何度読んでも忘れてしまう。でもなんかいいもの読んだ、という記憶だけ残る。

     とりあえず最新作「妖怪ラブ・チョコレート」全8P(まんがらいふSTORIA vol.10)



    を例として紹介すると

    ・女の子(菊池)がバレンタインに「義理だよ~」と言って男の子(田中)にチョコを渡す。
    ・田中は菊池が好きなので内心嬉しいが、義理だと言われたので心にブレーキ。
    ・チョコは実は妖怪(本人?は妖精と主張)で田中が私の事を好きになれ、と囁きかける。
    ・妖怪?は菊池が田中の事を好きで、自分を田中が好きになれ、とのおまじないから誕生。
    ・田中はそれなら本命チョコを何故よこさない、義理で様子見ずるい、と妖怪?に抗議。
    ・妖怪は貴方だって一度も彼女に告白したこと無いんだからどっちもどっちでしょ、と。
    ・田中、告白してキモイとか言われたらと思うと怖いから言えない、とチョコ?に告白。
    ・両思いとわかった今なら告白できるでしょ、今でしょ、と田中をあおるチョコ妖怪?
    ・田中は義理チョコをもらって本気と告白する事がかっこ悪い、と言ってチョコに怒られる。
    ・チョコ、何でやりもしないで告白をあきらめるのか、と田中を責める。
    ・チョコは妥協案として、菊池の願いは未使用扱いとして田中の願いを聞いてやる、と提案。
    ・田中、「世界が平和になりますように」と願う。
    ・チョコ、それはスケールが大きすぎて・・・と引く。
    ・田中、やりもしないで弱音吐くな、とチョコを怒る。

     こんな紹介のしかたでは全く原典の面白さが伝わらないとは思いますが、まあこんな感じ。
    これはかなりギャグ調ですが、もう少しストーリー寄りの作品も多いです。

     単行本は今のところ紹介した5冊。ページ数の少ない作品を、いろいろな雑誌に発表しており、今後も単行本になるのか、何時頃なるのか全然こころもとないので、雑誌で買って追いかけているのだが、まだまだ単行本になっていない作品も多く、読んでないのも多い。
     
     まんがライフSTORIA は読みきり連載の形なので買っているが、突然はじめての雑誌などに描かれると買い損なってしまう。で、昨今は出版社が在庫を持たないようで、バックナンバーの注文がほとんどできない。結構追いかけるのたいへんなのである。

     まんがライフオリジナルに不定期でたまに載る作品、好きなんだけど単行本にならないかな。万が一関係者の方見ていたらお願いします。
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