江戸東京博物館リニューアル
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江戸東京博物館リニューアル

2015-03-31 19:03
    ・両国にある 江戸東京博物館がリニューアルし、常設展示コーナーが3月28日~31日までは無料になる、との事で平日だけど無料ならばと行ってきた。
    公式サイト。
    http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

     前からあるのは知っていたが、なかなか機会がなかった。無料というのではじめて行ってみた。春休みのせいか、かなり混雑していた。親子連れが多かった。

     1階で特別展、5・6階で常設展をやっている。特別展は1350円、常設展は600円。両方一緒に見るなら1560円。無料なのは常設展のみなので、特別展のチケット売り場が大行列だったこともあり、先に常設展を見ることに。エレベーターで6階へ。

     公式サイトを見ていただけばわかるが、2フロア吹き抜けの展示室で、実物大に復元した日本橋(上を通れる)や1/200スケールの江戸城の模型、日本住宅公団が造成した「ひばりが丘団地」の一室の実物大復元(中には入れない)、実際に入れる昭和20年代の木造住宅、実際に乗れる人力車やだるま型自転車など、江戸から明治、大正(関東大震災)、昭和モダン、空襲、高度成長、と、この地に暮らした庶民の暮らしの変化が体感できるように、なるべく実物大の展示物やミニチュアを多く使って展示している。
     ダイヤル式のテレビ(触ることができる)のチャンネルをガチャガチャやって、昔はこうやってチャンネルを変えたんだ、と孫らしき幼稚園ぐらいの子供に説明しているお爺さんがいた。三世代あるいは親子二世代で訪れると、普段できないような話もはずむかもしれない。
     私ぐらいの世代は、高度成長コーナーが懐かしいだろう。
     フラッシュをたかなければ写真撮影は自由とのことだった。

     私のお目当ては、常設展の中の特別企画展で、歌川広重の「名所江戸百景」の展示。
    特にわざわざそうは書いていなかったけど、本物なんだと思う。これが全部集まっただけでもすごい事だ。
     当然保護のガラス越しになるが、目の前至近距離で見ることができる。よく複製が売っていたり、グラフ誌に載っていたり、宣伝などにも使われていたりでたいていの人はそのいくつかは見たことがあると思うが、実物大で見るとまた違う。
     何色も使って、グラディエーションのようなぼかしがあったり、版画とは思えない。絵師、彫師、刷師、誰の技量が欠けてもこうはいかなかったろう。

     展示は半分ずつ、描かれた季節が均等になるよう配慮して途中で入れ替えを行うとのこと。偶数番号は3月28日~4月19日、奇数番号は4月21日~5月10日との事。全部見たい人はご注意を。

     絵の隣にあった説明文も良かったのだが、これは図録にして出してほしいなあ。ちゃんと聞かなかったが、目立つところには置いていなかった。→電話で問い合わせたら出す予定は無いそうだ。
     復刻画集も数万~百万円とかしてしまうものなので、説明と、実物大でなくてもいいからそれなりな印刷の絵を組み合わせたものが出てくれれば、と思ったのだが、難しいのかな。昔永谷園のお茶漬けでもらえた東海道五十三次カードみたいなのでいいんだけど。
     時代劇の文庫本は多数出ているが、あれば一緒に楽しめる基本資料みたいなものは、江戸名所図会にせよ切絵図にせよこの江戸百景にせよ、武江年表や旧暦新暦の換算事典にせよ、掲載しているサイトはあるが、きちんとしたものを本でそろえようと思うとなかなか入手できない。
     元ネタは著作権も何も無い大昔のものだが、それを現代に伝える過程ではたいへんな苦労があったものばかりなので、底本とされるレベルのものは尽力した人たちに還元される形で出版され続けてほしい。

     私の手元にあるのはこれ。


     元絵と現在の写真を対比させて説明文を入れたいい本なんだけど、全119枚のうち100枚だけ(江戸百景は119枚+目録で全120枚ある。うち1点は正式には含めないこともあるそうだ)なので、収録されていないものがある。もう出版から20年経っているので、現代の風景はまた変化しているだろうな。次のオリンピックでまた変わってしまうだろう。

     広重は3人いて、この百景は初代の仕事。3枚だったか、初代が亡くなったこともあって二代目のが混じっている。広重が3人いたというのは、「茶箱広重」という漫画で知った。こういう作品もすぐ絶版になってしまう。こういう企画展の時こそ増刷してショップに置いておけばいいのに。まあ茶箱広重では初代は主役じゃなくてすぐ死んでしまって、二代目と三代目の確執の話だけど(今ウィキを見たら3人どころか5人(5代目まで)いたらしい)。


     展示は楽しかったが、江戸東京博物館でちょっと思ったのは、展示室を出て5階エレベーターホールに行くと、4基あるエレベータのうち7階に行くのは2基だけ、残り2基は6階止まり(常設展は5、6階で、受付は6階。展示を見終わって出てくるのは5階)。で階段も無い。みんなが下りるならそれでいいんだけど、7階のレストランに行きたい人は、6階受付に行くエレベーターはなかなか来ない上に満員で乗れないので、一度1階まで降りて、そのまま乗って7階に行くようになってしまっていた。外国の人やお年寄りが大勢迷っていた。災害時にエレベーターが止まれば行き止まりなのも気になった。

     杖や車椅子の人などは、動線がけっこう大変そうだという印象も受けた。3階まで延々と階段を登らないといけなさそうな外見なので、恐れをなして行けない人もいるのでは。
     3階から6階、6階から5階への順路は基本エスカレーターで、車椅子では乗れないし杖だと人によっては怖い。エレベーターは超満員。車椅子用エレベーターも奥にあるみたいだけどパッと見わからない。積極的に声をかけて誘導してやらないとわかんないんじゃないかなあ。日本語が通じなくて車椅子の人が大勢きたりすると、さばききれないんじゃないかなあ。
     リニューアルしたばかりで文句つけるみたいで申し訳ないけど、結構迷っている感じの人を見かけた。私の思い込みかもしれないけど。連れて行く人はトイレの所在とかも合わせて事前に調べた方がいいと思う。

     レストランは1階と7階にあるが、どちらも行列で入れなかった。近場でお弁当の方がいいかも。1階特別展は疲れたのでパス。



     博物館前の桜は満開でした。
     



     


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