「テスタメントシュピーゲル2(冲方 丁著)」紹介と感想(ネタバレ微小)
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「テスタメントシュピーゲル2(冲方 丁著)」紹介と感想(ネタバレ微小)

2015-07-15 20:45
    http://ch.nicovideo.jp/metabou/blomaga/ar829787
    の続きみたいな内容です。

     日曜で読みきれるかと思ったが、さらに月、火の3日間かかってしまった。
     面白いものを読み終わったときの、満足感というか充足感というか、そういう気持ちで書いている。
     テスタメント1は終盤がちょっと描写が小出しに途切れ途切れで急展開で、何が起こっているか今ひとつよくわからなかったのと、主人公たちが押され、倒れていく心がへこむ展開で、しかも何故そうなったのかの背景がさっぱりわからないこともあって、初読のときはちょっと辛かったし、爽快感は感じなかった。
     今回は1では見えなかった反対側、つまり公安側の事情をじっくり書いてくれたのと、これまで伏せられていた事柄がいくつか開示されていたこともあって、かなり爽快感があった。
     アゲハの失墜に至る過程も、1では唐突感があったのだが、2で無理がなく、納得できるプロセスをきちんと踏んでいた事がわかり、なんというかモヤモヤが解消された。
     1では公安がちょっと無能に見えてしまったのだが、そんなことはなくて、ベストを尽くした上でのアゲハの喪失だった。

     これまでは憲兵側と公安側の描写比率がほぼ1対1で対称だったのが、1では憲兵側に非常に偏っていたのもちょっと見たいところが見えない、という感じだったのだが、2では十分に補完されていて、1、2合わせてほぼ1対1の描写となり、均衡がとれた。

     時間軸的には1の開始時点に遡って、憲兵、公安の小隊長がそれぞれ相手を連れてのダブルデートから、語られなかった公安側に視点が移り、1の流れを反対側からなぞって、ほんの少しだけ時間が1のラストより先にすすむ。
     1でちょっとだけ書かれていた相手側、つまり憲兵側から見えた公安側の様子も、今回公安側から見直してもうまく連携している。おそらくもっと早く、ペアのような形で出されるべく構想されていたのだろうと思う。
     これだけ間が空いてあれだけ違和感無く書けるのはすごいな、と思う。

     ボリュームもあり、密度も高かった。読んでいる間はなかなか中断できず、至福の時間でした。3で終わるのか4まで行くのかわからないが、続編を早く読みたいような、完結するのが寂しいような。でもまた同じくらい間が空くのはカンベンなので、夏に連載開始という情報の、続報をお待ちしてます。
     キンドル配信だと私は読めないので、ニコニコでも有料配信してくれたらいいんだけど。
     角川スニーカー文庫レーベルなんだから、なんとかなりませんかねえ。

     もしご存知ない方は、人の好みはそれぞれだけど 私としては強く一読をオススメします。
     ここにたどりつくまでには先に9冊読まないといけないけど。

     おかげで読んでる間はホッパもMMDもごぶさたでした。艦これはデイリー消化のみやったけど。
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