映画「紅殻のパンドラ」紹介と感想(設定はバラすけど話はバラさない)
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映画「紅殻のパンドラ」紹介と感想(設定はバラすけど話はバラさない)

2015-12-12 09:12
    ・またしても公開劇場数が少なく(全国でわずか3館)、公開期間も短いであろう作品に行ってきた。入場者プレゼントとしてミニ色紙があったらしいが、もう無くなっていた(12日から第2週の違うデザインのを配るらしいが、色紙のためにもう一度行くほどコレクターではない。ガルパンもそうだったが、どうもその手に縁が薄い)原作は全く知らないが、原案は士郎正宗氏。声優に田中敦子(少佐)。タイトルは「コウカク」。これはアレですよね・・・50分と短いので、特別料金で1200円だった。

     この作品の原作漫画は知らないが、「攻殻機動隊」の方の原作漫画は1.0、1.5、2.0と読んでいる(この後は出るんだか出ないんだか。もう何年経った・・・映像作品の方はちょっとずつ世界観が違うものがいくつも発表され、そちらをベースにしたコミカライズもあるが、士郎正宗本人の漫画版新作はずっと見ていない。ヤングマガジン連載分が全部単行本に収録されているのかさえ私にはよくわからない)。その中では、草薙素子はもう同時に多くのボディを操り、仕事ではなく趣味みたいに世界の様々な出来事に干渉している存在となっている。なので今回、田中ボイスで登場する人物も、そうしたボディの一つで、攻殻のスピンオフ的な作品なのか、と思って観に行ったのだが、そうだと言って良いのか、全く違う、と言っていいのか、それさえ判断がつかなかった。

     全身義体、光学迷彩、なんとかは広大だわ・・・世界観が同じだろう、と思わせる用語やセリフは次々に登場し(こんなこともあろうかと という別の人のセリフも)、タチコマあるいはロジコマの進化型みたいな自走機械も出てくる。

     だが絵柄と、作品の雰囲気は完全に別物。セルフパロディの域に達しているような、コミカルで明るい世界観になっている。

     キャラクターデザインは下のパンフの写真でわかるように、どっちかといえば劇画調(劇画と言っているわけではない)の士郎正宗キャラとは全く違って、丸くて柔らかいかわいい系になっている(パンフ2000円だった。これは専門書が高価なのと同様、発行部数が少ないので割高という事だろうか)。



     
     主人公(右の方)は全身義体の少女。膝や肘、肩や股関節など、可動部分にGIジョーみたいな球体関接風隙間が入っている。こういう設定だと、フィギュアを作るときに無理しなくていい。可動式も作品イメージを全く損ねず作ることができる。
     馬鹿がつくほど素直な性格で、世界を平和にしたいと本気で望んでいる。かわいいものが大好き。ネコミミのメイドを見るともう夢中になってしまう。スリスリとかモフモフとかしたいだけだと思うが、あざとく百合っぽい演出がされている。

     左の方は作品を見ていた時には主人公と同じ全身義体の人間だと思っていたが、パンフを見るとアンドロイドみたい。ちょっと初雪みたいなボソッとした喋り方をするが、声優さんは違う人で、アルペジオのタカオの人みたいだ。ネコミミ標準装備で普段はメイド姿。主人公は彼女のネコミミを見てカワイー!と一瞬で心を奪われてしまう。アンドロイドなので命令に従って主人公を守ろうとするが、あざとく百合っぽい演出がされている。

     主人公はこの作品内では全身義体の数少ない成功例で、しかも適合性が高く、普通はぎこちない動きをするのがやっとの義体を自由に素早く動かせる。ネコミミアンドロイドが体内に持っている各種OSやアプリケーションを義体にインストールすると、一瞬で銃器の専門家になったり、格闘の専門家になったりと、ジョー90みたいに様々な用途に応じたスキルを発揮することができる。ただしスキルを発揮できる制限時間はかなり短い様子。ウルトラマンみたいに3分とか、アイアンキングみたいに1分とか、具体的な制限時間は決まっていないみたい。

     さらにそのOSとかをインストールする際には、(ここ重要)ネコミミアンドロイドのパンツ(赤)の下に隠された開口部の中にある接続孔に主人公の指をかざさなければならない。ネコミミの方はその間スカートを両手でたくしあげて口でもスカートを咥えてるなど、絵的には女の子が別の女の子のパンツをめくって下腹部に指を入れている事になって、凄い卑猥である。
     倉橋由美子の作品にもこんなのあったような気がする。あれはエネルギー注入口だったっけ?タイトルも内容もよく覚えてないが。
     さらにセリフも 奥にどうこうとか、明らかに狙っている。だがR指定は無いようだ。大丈夫か。小中学生くらいでこういうの見ちゃうと、後々の人生にいろいろありそうな気がするが。フィギュアにも当然このギミックは内蔵されるんだろうなあ。アニメではパンツ装着でだが、フィギュアだとその部分を稼動させるには脱がせないと・・・

     ガールズ&パンツァーも男性には受けるけど女性にはあまり受けないアニメ、みたいな話だが、軍事マニア向けのガルパンに対し、こちらはもっと即物的な受けを狙っている感じで(パンフの士郎氏コメントによれば、このあたりの設定は全部六道氏のノリのせいで、初見の際に放映枠や海外展開上不利になるんじゃないかなどと思って修正提案しようかと迷ったが、問題が生じてから考えようという大らかな態度でそのままにしたとか書いてある。また、綿の国星のパクリだと言われそうな気もしたが、ネコミミメイドエプロンドレスは既に一般的な概念になっているのでこちらも大丈夫の筈だとか)男性には受けて女性には受けないだろうなあ。それをこの低学年の良い子向け作品みたいなかわいい系の絵柄でやるからなんか背徳感がハンパない。まさかこんな作品とは見るまで知らなかった。本当です。

     田中敦子さんはそのネコミミアンドロイドを作ったらしい女性科学者役。見た目は25歳くらいでモデルみたいにスタイルが良く、ボイン(←死語)の女性だが、実年齢はもっと行っているらしい。若返りなのか、機械化されているのか、他のバイオ的技術なのかはよくわからない。
     あまり品行方正な人物ではなく、自分が欲しい物はどんな手を使っても手に入れる、部下は徹底的に思いやり無くこき使う、というタイプ。GS美神の美神令子とか、峰不二子とかの系統ですね。少佐とはかなり違う、ハイテンションな人物として演じています。

     科学者には弟子なのか使用人なのかわからない6人の女性の部下?家来?下僕?がおり、彼女達はいつも無茶振りされて(例えば弾除けに使われるなど)こき使われている様子で不満が一杯、スキあらば寝首をかいてやろう、みたいに慕われているようである。この部下たちは無理やりコスプレさせられていて、名前もわからない。エンドロールではバニー、レオタード、チャイナ、体操服(ブルマ)、メイド服、制服、とコスプレ名でクレジットされていた。あれ?巫女も見たような気がするがセリフが無かったからクレジットされてないのかな?じゃあ7人だったのか?でもパンフには6人って書いてあるな。見間違いか。

     話は女性科学者の研究室がある人工島(ここは大金持ちのリゾート地であり、ハイテクの実験都市でもある)に、両親が他界したため叔母を訪ねてきた主人公が科学者+ネコミミと出会い、ネコミミのかわいさにキュン!となって科学者に騙されていいように使われてしまう、という感じだが、え、ここで?という中途半端なところで終わる。
     来年の1月からテレビアニメシリーズ放映という事で、そのプロローグなのか、総集編なのか。ここから続けたらテレビを見る人はさっぱりわからないと思うから、テレビ版の先行上映なのかな。
     公式HP
     http://k-pandora.com/
     漫画原作は6巻まで出ているらしい(士郎正宗氏は原作ではなくあくまでも原案で、士郎氏のプロットを元に(もともとゲーム用のアイデアだったらしい)これを六道神士氏が自分の作品としていろいろ案を出して構成し直しているらしい。士郎氏はパンフの中で、自分は補助ロケットの役割だと言っている)




    (12月20日追記)
     時々コメントしていただいている みーほんさんの関連動画ですwありがとうございます。

     
     
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