啓蟄
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啓蟄

2016-03-05 06:00
    ・啓蟄だから虫に関する話を・・・と思ってしばらく文章を綴ったが、去年とほとんど同じことを書いていたのに気付いて削除。こんな感じで同じことを喋ってることも多いんだろうなあ。

     木へんに春だと椿(ツバキ)、魚へんに春だと鰆(サワラ)だが、虫へんに春という漢字は無いのかな、と調べてみたら見つからない。やはり代表選手が多すぎて、決めるに決められなかったのか、日本の漢字が定まる頃に人があまり虫に関心が無かったのか。生活にかかわりが深い、という意味ではカイコとかハチとかアリとが木へんに春でもよかったかもしれない。春と虫が組み合わさった漢字としては、蠢動する、の蠢がある。これも啓蟄と同じような発想のような。
     中国には虫へんに春、という漢字があるかもしれないが、私には調べきれない。

     椿、榎、柊などは、中国から伝わったのではなく、日本で創作した漢字らしい(木へんに秋は無いのか、と思って調べたら楸(ひさぎ)というのがあるらしい。知らないな~)、のだが、作ってしまってから中国にも椿(ちん)という文字があって、中国でこの字を使うとツバキではなくてセンダンという植物を指すことがわかったらしい、と金田一春彦さんが書いている(出典:ことばの歳時記)。センダンって聞いたこと無いので検索すると栴檀という字を書くらしい。樹液はクマゼミが、花はアゲハチョウが、実はヒヨドリが好むそうだが、実には毒があって人間でも大量に食べると死ぬ事もあると書いてある。
     熱帯・亜熱帯の木で、日本では四国・九州・沖縄に植生するらしい。すると中国でも南の方だけなのかな。

     椿(ちん)には「長く久しい」という意味もあって、椿寿、というと長生きのことだそうだ。「椿説弓張月」という書名だけ知っているが、作者は滝川馬琴で
    『保元物語』に登場する強弓の武将鎮西八郎為朝(ちんぜい はちろう ためとも)と琉球王朝開闢の秘史を描く、勧善懲悪の伝奇物語であり、『南総里見八犬伝』とならぶ馬琴の代表作である
    という事だった。今調べたらその意味は
     「椿説弓張月」の「椿説」は「ちんせつ」と読む。意味としては「珍説」と同じで、今でいう「異説」の古い表現になる。この「説」という字は、「遊説」を「ゆうぜい」と読むように、「ぜい」と読むこともできる。したがって「椿説」は、「ちんぜい」という読みが可能で、この「ちんぜい」が、読みが同じ「ちんぜい」の「鎮西」こと鎮西八郎為朝に掛かっている。

     ということらしく、日本ではあまりポピュラーでない読み方を使って言葉遊びをやったということか。鎮西八郎為朝も私はあまりよく知らないな。親や祖父母の世代はよく知っていたんだろうけど。悪源太・源義平とか八幡太郎義家とかもあまりよくわからない。富樫倫太郎さんの「修羅の跫」だったか「雄呂血」だったかにこの中の誰かが出てきたような気がするけど、よく覚えていない。
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