「X線で見るダイナミックな宇宙」 講演会に行ってきた(3)
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「X線で見るダイナミックな宇宙」 講演会に行ってきた(3)

2016-03-16 19:00
    ・三番目、最後の講演。

     銀河団のダイナミックな進化を探る 大橋 隆哉氏 (首都大学東京)

     宇宙背景放射というものがあって、これが観測されたのがビッグバンがあった証拠だ、とよく科学解説本に載っている。宇宙背景放射というのは具体的にはマイクロ波ということだが、X線の宇宙背景放射というのもあるんですよ、という話がされたと思う。X線による全天撮影画像を見せていただいた。

    JAXAのHP http://maxi.riken.jp/news/jp/?p=5 にあった画像が、
    見せていただいた画像だと思う。
    たしか真ん中あたりに水平に分布しているのが、X線を発する天体(銀河内なのか銀河外なのかは説明があったか覚えていない)で、真ん中ちょっと上のひときわ明るい赤いのが、
    さそり座X-1と呼ばれる強力なX線発生源で、これを1962年にリカルド・ジャコーニという人が発見した(これでノーベル賞をとったらしい)ことが、X線天文学の誕生だったという。

     上の写真を撮ったのは、全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image:MAXI
     マキシ と言っていた)だという。ISSに搭載されているということだ。

     宇宙のあらゆる方向を、ひとみの目でX線を見ることができるようになると、宇宙のあらゆる方向からX線が来ていることが観測されるのかもしれない。
     X線の発生源はいろいろあるが、最も興味深いもののひとつは先の講演にも出た銀河中心核のブラックホールで、これを間にある塵や星間物質に邪魔されることなく見通せるなら、宇宙は暗いのではなく明るいのかもしれない。
     
     一つ前の講演でも、活動銀河核(AGN)というものの話題が出たが、この活動銀河核がだんだん少なくなってきている、みたいな話をしていたような気がする。
     存在しなくなったわけではなく、周りのものを食べてしまって今は静かにしている感じ?
    周りの物質が無くなれば、吸い込むものが無くなり、光もX線も出さなくなって、活動的ではなくなるが、そこには存在し続ける。

     細かいところは忘れてしまったが、X線を観測することでいわゆるダークマターの存在も間接的に証明できるのだという。銀河と銀河が衝突する時、その質量中心とX線発生源の中心の位置にずれが生じて、X線発生源は質量中心を置いてきぼりにして光速に近いスピードで衝突前の進行方向に移動していく、みたいな話からそうした話になったような気がするが、記憶がはっきりしない。

     銀河中心のブラックホールがどのように成長してきたのか、みたいな話もあった。大昔に出来たブラックホールは巨大だけど、その後に出来たものはそれほど大きくならない、何かが成長を抑制している、ような話もあったかな?ブラックホールは一度発生したら消えることは無く、太ることしかできないという。
     そんな話を聞いて、最初に発生するのが銀河中心であれ、銀河内の星であれ、発生してしばらくは周囲の物質を吸い込み続けて、それから気の遠くなるような時間活動を停止して、また遭遇した何かを吸収して・・・ということを繰り返すと、接近したブラックホールの強い方が弱い方を飲み込んで・・・というのが想像できないくらい長く続いて、全宇宙にブラックホール1個だけ、みたいな終末を迎えるのか?なんて素人は思ってしまう。

     宇宙が網の目構造をしていて、という感じの映像も見せてもらったが、その映像がどんな話につながったのか忘れてしまった。遠くのX線源と、近くのX線源、遠くのAGNと近くのAGNの観測実績が蓄積されていけば、時間によってどのような変化が銀河中心に起きているのか、というのもわかるのだろう。

     どのタイミングで出た話か不確かなのだが、星が超新星爆発を起こす時の明るさはほぼ一定なので、この明るさを測定すれば、その星までの距離がわかるという話もあった。

     そして、やはり最後には、ひとみがこれまでの常識をひっくり返すような何かを発見することを一番期待している、というような意味の事を言われたと思う。

     私のレベルではおおまかに表面的な事しかわからず、数式を踏まえた理解はできないけど、面白いなあ、と思う。どの講演にも、私がうまく理解できず、つかまえきれなかった面白い話がもっともっとたくさんあったのだが、この程度しか記憶にとどめることができなかった。
     勘違いしたり、間違った理解で書いている事もたくさんあると思います。

     帰りのアンケートにも書いたけど、こうした講演録などが、もっと大勢の目に触れるよう公開されるといいな、と思っている。

    (参考)
    宇宙X線背景放射の説明(JAXA)
    http://www.isas.jaxa.jp/j/forefront/2004/ueda/index.shtml
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