「とんでもなく役に立つ数学(西成活裕著)」紹介と感想
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「とんでもなく役に立つ数学(西成活裕著)」紹介と感想

2016-04-01 19:00

    ・東京大学先端、科学技術センター教授を務める著者が、現役の高校生に行った特別授業を本にまとめ直したものらしい。
     とかく学校で習うことが生活に役に立たない、みたいに実用性がうんぬんされる数学が、実はこんなに身近な最先端の問題を解決するために役立っているんだよ、ということを知らせるのが主眼みたい。

     囚人のジレンマ(世の中は自分だけよければよい、と生きるより、互いに助け合ったほうがよくなる、と数学的に証明する)や、貼り紙禁止の貼り紙問題(論理破綻する問題には数学は解答を出せない)、セールスマン巡回問題(コンピューターを使っても解けない問題が世の中にはある)など、数学の面白さを数式によってではなく説明できるような例をいくつかあげて興味を持たせるようにして、微分や積分の意味を説明し、さらにこれが著者の専門である渋滞学にどのように役に立つかを説明していく。

     例としては、東京マラソンのスタート地点をどのように設定すれば、スタート時の混乱が一番少なくなるか、なんていうものが出てくる。こういうものに数学が使えるのか、と目から鱗のところがある。

     こういうのを中学・高校くらいで読んだら、その後の進路が変わる生徒さんもいるかもしれない。ボリュームもそんなに無いので読みやすく、適度に数式も入っているので何か難しいものを克服したような気にもさせてくれる。これは面白かった。私に役に立つかはなんとも言えないが。
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