統計マジック。
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

統計マジック。

2013-05-15 22:29
    “35歳転職限界説”が崩壊? 転職した人の平均年齢
    http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1305/15/news087.html
    ってな記事があったんですよ。
    そりゃまあ、それ相応やる気があるなら転職年齢に限界はないでしょうけど。


    しかしこのグラフおかしいところがありまして。

    こういう「35歳転職限界」という記事が出さなきゃいけないグラフって
    「転職した人の平均年齢」じゃなくて「年代別の転職者数グラフ」で比較するもんでしょ。
    2つ目のグラフなんざ「全体のうちの○%が○歳代」って…。
    これ20代の転職者が減ってるだけという可能性だって十分に考えられるグラフだぜ?
    だいたい、「24歳まで」「24~29歳」「30~34歳」「35歳以上」って分け方したらダメだろ。
    最後だけ「35~60歳」みたいなもんだぞこれ。
    こんな無茶苦茶な統計作ったらアカンやろ。


    ってなわけで総務省統計局ホームページより、リアルな値を出してみた。
    http://www.stat.go.jp/data/roudou/report/2011/index.htm
    ここにII-A-第8表 「年齢階級別転職者数及び転職者比率」ってのがあるのでコイツ使います。
    ここでいう「転職者」とは,就業者のうち前職のある者で,過去1年間に離職を経験した者を指します。

    転職者数
    平成19年 346万人
    平成20年 335万人
    平成21年 319万人
    平成22年 282万人

    平成22年  [272万人]
    平成23年  [273万人]

    下の22年と23年は震災で岩手宮城福島を除くようなので参考値として。
    はい、22年見れば分かると思いますが転職者数はじわじわ下がっております。
    そして年代別。55歳以上は割愛。

    年代別転職者数統計(単位:万人、[]内は東北3県除く値)
    年齢
    19年
    20年
    21年
    22年[22年]
    [23年]
    15~24歳
    76
    72
    63
    54[52]
    [50]
    25~34歳
    102
    102
    96
    82[78]
    [78]
    35~44歳
    71
    68
    69
    61[59]
    [62]
    45~54歳
    46
    43
    41
    38[37]
    [36]


    年代19年と22年比較
    15~24歳-22万人
    25~34歳-20万人
    35~44歳-10万人
    45~54歳-8万人


    全体的に転職する人の数字は下がっており、若い人ほど減少傾向がみられます。
    結局は若い人が転職しなくなったせいで平均年齢が上がってしまっただけ。


    というわけで結論:
    「“35歳転職限界”崩壊説」は転職あっせん業者の宣伝のための記事。

    あっせん業者が
    「35歳以上でも大丈夫だから転職して!転職者数が減ってるの!」
    って言ってる記事ですな。

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。