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※無料記事『タイジの奇妙な冒険〜イケダミノロックとの出会いから現在そして未来〜』/クラウドファンディング御礼番外編 「命の恩人(前編)」
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※無料記事『タイジの奇妙な冒険〜イケダミノロックとの出会いから現在そして未来〜』/クラウドファンディング御礼番外編 「命の恩人(前編)」

2020-04-13 12:00

     みなさんこんにちは。株式会社INHにて、池田稔のエージェントをしております。河野泰治(TAIJI)と申します。

     今回のクラウドファンディングに参加してくださった方、また参加できないとしても暖かく見守ってくださっているみなさん、本当にありがとうございます。

     いつもはこちらのブロマガでは時系列を組み立てて僕と池田がどのように出会い、どのように仕事し、そしてどのように今に至るのか? を少しづつ記しています。

     先日、無料配信した「ルパン事件簿」にて、僕は「イケダ君には命を救われた」という発言をしました。その「救われた命の話」をこれからここに「無料記事」として記します。

     時系列に則りブロマガで記そうと思っていましたが、クラウドファンディングを開始し、たくさんの方が「池田稔」を信じ、愛して支援してくれているこの状況で、僕ができることは何かを考えました。

     それは、みなさんが「池田稔という男」を信じて支援したことを後悔どころか、誇りに思う。そう思ってくれる話をしたかったのです。

     ブロマガの時系列からは少しずれます。

     2011年。この年は僕にとって怒涛の年であった。

     去る2年前にGM商事を辞め、プライベートでは離婚もしていた。それからいくつかの仕事に就くがうまくいかず、生きる気力を失いかけていた。幸い、主たる仕事として不動産賃貸業を仕事にしていたので、当時取引のあったオーナーの懇意もあり、江戸川区の平井という土地でお風呂とトイレが辛うじてある小さなアパートで暮らすことができていた。

     この頃の僕には何もなかった。二羽のウサギとKILLER社製のベースが1本、そして『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本。それが僕の財産のほぼすべてだった。

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     そして、その年の3月11日。あの未曾有の東日本大震災が起きた。その煽りを受けて僕の仕事もほぼなくなった。

     当時、僕には遠距離恋愛というものだろうか、ネットで知り合った年上の女性がいた。この女性はとてもサバサバしていたが、僕のことをそれなりに大切に考えてくれていた。当時の僕の塞ぎ込んだ考え方と正反対で、仕事がなくなって落ち込んでいる僕にあっさりとこう言った。

     「こっちにおいでよ」

     僕は逃げたかった。いま置かれているこの環境と気持ちや苦しみから。そして寂しさから。

     そして翌週、彼女から片道の航空券が届いた。行先は「北海道帯広市」だった。僕にとって北海道という土地はほとんど未開の地であった。

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     結婚していた頃、札幌に旅行に行った記憶はあるが、観光した思い出はほとんどない。確か駅ビルの最上階に展望台のようなトイレがあってそこがすごく印象的であった。

     なんとかなるかも。

     そんな甘い考えではあったが、仕事もなく生きる気力もあまりなかった僕にはその言葉はひとつの救いであった。

     出発の前日、僕は当時数少ない友人であったイケダ君に連絡を取り、高田馬場の事務所に会いに行った。馬場の事務所にはこの頃、月に1回ぐらいお邪魔していた。通っていた理由は、定期的に池田くんの髪の毛を僕が切ってあげていた(僕は美容師の資格を持っています)。もちろんいまはそんなことはしていない。

     なぜ僕が当時イケダ君の髪の毛を切っていたか?

     大震災の影響はもちろんイケダ君も被っていたのであろう。ずっと立ち向かっていたストレスの影響か、頭部にたくさんの円形脱毛症を患っていた。

     「河野、俺の髪切ってくれよ」

     いま振り返れば、ひとりでうじうじ落ち込んでいる僕以上に、経営者であるイケダ君は苦しみと立ち向かっていたんであろう。当時の僕には自分のことで精一杯でそれを汲み取ってあげることができなかったな。

     僕はイケダ君の顔を見るなり「イケダ君、僕、明日北海道に引っ越すよ」というと、イケダ君は深く吸い込んだタバコの煙りを含ませながら「そうか。あっちは寒いぜ」と言い、「ラーメン食べに行こうぜ」と、高田馬場の「俺の空」へ連れて行ってくれた。

     目の前に出されたつけ麺を食べながら、僕は無性に「(……なぜ上手くいかなかったんだろう)」――そう思いはじめたら悔しくて悲しくて涙が止まらなくなった。

     イケダ君は少し僕を見たあと、「明日何時の飛行機? 送ってくよ」とだけ言ってくれた。

     翌日朝、約束の時間にイケダ君はアパートの前まで車で迎えに来てくれた。羽田空港まで何を話したかは覚えていない。ただなんとなく、もしかしたらもうイケダ君の顔を見るのは最後なのかもしれないなと思っていた。

     帯広行きのゲートチェックイン前に缶コーヒーを手渡してくれた。もちろんブラックだった。

     そして一言。「河野、またな」と手を振ってくれた。

     イケダ君の顔を見れるのは最後かもしれないと思っている僕に「またな」の一言。その言葉に深い重みを感じた。

     北海道帯広市で僕は人生をやり直せるかと思っていた。しかしそんな甘いものではやはりなかった。

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    to Be Continued...
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