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【第9位】プロが選んだ名作SF映画BEST100!【ターミネーター】
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【第9位】プロが選んだ名作SF映画BEST100!【ターミネーター】

2014-10-24 13:38
    今回はででんでんででーん♪第9位「ターミネーター」のご紹介です。
    ソースはこちらhttp://www.timeout.com/london/film/the-100-best-sci-fi-movies-10-1?pageNumber=2
    【第9位】  ターミネーター (1984)
               The Terminator


    監督 :ジェームズ・キャメロン

    脚本 :ジェームズ・キャメロン
        ゲイル・アン・ハード

    音楽 :ブラッド・フィーデル

    製作 :ゲイル・アン・ハード

    製作総指揮 :ジョン・デイリー
           デレク・ギブソン


    出演 :ターミネーター(T-800) :アーノルド・シュワルツェネッガー
        カイル・リース :マイケル・ビーン
        サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
        ピーター・シルバーマン:アール・ボーエン






    1984年午前1時54分 ロサンゼルス。ゴミ捨て場に稲妻が走り、筋骨隆々の裸の男がそこに
    突然現れた。その男の目的はただ一つ。未来の反乱軍の指揮官ジョン・コナーの母親サラ・
    コナーを殺すこと。彼は2019年の未来から送られてきた殺人マシン、ターミネーターだった
    のだ。ニュースで同姓同名の女性が次々と殺されていることを知ったサラはディスコへと
    逃げ込み警察に助けを求めた。しかし、ターミネーターはすぐそこまで迫っており、赤いレーザーポインターが彼女を狙う。もう駄目だと思われたその瞬間、ターミネーターは、ショットガンで吹っ飛ばされたのだった。サラを助けた男の名はカイル・リース。殺人マシンたちの
    目論見を知ったジョン・コナーが、母を守るために未来から送った反乱軍の兵士だった。
    そして今、不死身のターミネーターからの逃避行が始まった。





     前回ご紹介したジョージ・ルーカスとジェームズ・キャメロンはなんとなく境遇が似て
    います。二人とも子供のころからヲタクで、学生時代は落ちこぼれルーカスはレースに夢中になり、キャメロンは絵ばかり描いていました。映画とは関係のない人生を送るはずの二人は
    映画をあきらめきれずUSC(南カリフォルニア大学)で映画を学び、ハリウッドへと旅立ち
    ます。才能あふれる二人は、友人や師に恵まれ名監督、名プロデューサーとしてその地位を築いていったのでした。
     ジョージ・ルーカスは父性を映画の中によく取り込みますが、ジェームズ・キャメロンは
    母性を映画の中に取り入れます。これは二人の人生経験からくるものです。
     映画監督を夢見ていたジェームズ・キャメロンは、高校生の同級生と卒業後すぐに同棲を
    始めていました。お金のないジェームズを妻シャロンは献身的に支え続けました。勉強についていけなかったキャメロンは結局、大学を中退。映画をあきらめて工場で働き始めます。しかし、やっぱりあきらめられないよ!と仕事を辞め家で細々とシナリオを描き始めました。普通ならここで別れそうなものですが、妻シャロンは怒るどころか、自分の夢をかなえなさいと
    夫の背中をそっと押してくれたのです。なんとできた奥様でしょう!
     どうにかこうにかロジャー・コーマンの制作会社に就職できたジェームズは「殺人魚
    フライングキラー」(1981)で監督デビューします。しかし、その出来にジェームズは大変不満
    でした。編集権のない彼には自分の作りたいように映画が作れなかったからです。そこで彼は一念発起し長年温めてきたアイデアを自分で映画にすることにしました。
     それが「ターミネーター」でした。飲食店で働くサラ・コナーは妻シャロン、無一文で孤立無援のカイル・リースは自分自身の投影です。そんな「ターミネーター」のシナリオを映画化するのに奔走していたジェームズを手助けしたのがゲイル・アン・ハードという女性でした。彼女はジェームズを叱咤激励し、そして彼と恋におちました。「ターミネーター」が完成するとジェームズはシャロンと離婚、ゲイルと結婚します。どう見ても”人間のクズ”なジェームズですが、シャロンはわずかな慰謝料で離婚に同意するのです。それはまだ彼女がジェームズを愛していたからでした。
     この圧倒的なシャロンの”母性”を始めジェームズ・キャメロンは多くの強く、たくましい
    女性から愛され、見守られながら映画を作ります。そして映画の中で新たな理想の女性(
    母性)像を作り上げそれに恋し過去の理想と離婚していきました。
    (女版ジェームズ・キャメロン)キャスリン・ビグロー、(”あの”サラ・コナー)リンダ・
    ハミルトン、(タイタニックの)現在の妻スージー・エイミス…どの女性も強く、たくましく、そして彼にやさしい女性ばかりです。タイタニックのケイト・ウィンスレットが
    レオナルド・ディカプリオより、でかくて強そうなのは偶然ではありません。しかも驚くことにほとんどの女性と離婚後も良好な関係をジェームズは保っています。憎み切れない何かが
    彼の人柄にはあるのでしょう。
     ずいぶん話がそれてしまいました。ともかく彼は自分の映画をつくるために命を賭けました。しかし与えられた予算はわずか。集められたスタッフはとても一流とは呼べない連中
    でした。
     オーストリアから来たボディビルダーは、その強いオーストリア訛りで長く下積み生活を
    続けており(この映画で彼のセリフは16個しかありません)、特殊メイクは巨匠に断られて
    代わりに無名の新人があてがわれました。作曲家は自宅ガレージのシンセサイザーでメイン
    テーマを作り、特撮はB級映画ばかり作る小さな会社。
     それでもジェームズ・キャメロンは、自分の理想の映画を執念で作り上げます。出来上がった映画は皆さんご存知の通り映画史に名を残す傑作でしたが、宣伝はほとんど行われません
    でした。映画会社がB級SF映画に予算をかけることを拒んだからです。
     ジェームズ・キャメロンはそれにもめげず自分の自信作を携え、評論家たちへ積極的に
    働きかけ、その評価はじわじわと知られていきました。その結果、この映画は製作費の6倍を稼ぎ出し、主演の(オーストリア訛りの)シュワルツェネッガーは一躍スターに、(新人の)スタン・ウィストンは特殊メイクの神として崇められるようになります。
     多くの女性に愛され、その才能を開花させたジェームズ・キャメロンは、劇中カイルが
    「もう一度生まれる感じ」だと言うように映画を作るたびに生まれ変わり進化していき
    ました。
     この映画の印象的なメインテーマは、まさに彼が子宮の中で聞いた母の鼓動なのです。彼は今も理想の女性(母性)を追い求めて、映画を作り続けています。





    相変わらずの読みずらい文章にお付き合いいただきありがとうございました。私の尊敬する
    町山智浩さんの著作を大いに参考にさせていただきました。次回は、第8位のご紹介です。
    おたのしみにー。
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