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2018-09-04 16:16
    ガタンゴトン...ガタンゴトン...


    今、僕は神奈川県の鎌倉に来ている。


    「やっと、やっと会えるんだ」


    周りの人が一斉にこちらを向く。


    溢れる思いは言葉として形になってしまったようだ。


    少し興奮しすぎたかな。でも仕方がないよね。



    鎌倉に来た目的はなんだって?

    "最愛の人に会うため"とでも言った方が良いだろうか。


    高鳴る鼓動を抑え、僕は電車を降りた。

    そして、待ち合わせの場所に向かう。


    少し緊張でお腹が痛い。

    だけど、それよりも嬉しさのほうが勝る。



    待ち合わせの場所には、スラッと背の高い柔和そうな男性が一人いた。


    僕の"最愛の人"だろう。


    だが、念のために確認をしてみる。

    「あ、あの、お嬢...ですか?」


    「ドゥエ、ドゥエドゥエドゥエ!」
    (あら、みんちゃさん。遅かったわね)


    お嬢だった。


    イメージ通りだ。

    僕の目の前には、

    いかにも性欲が強そうで、バーを経営しているオカマのような吸血鬼の男がいた。


    「クルリンパ」

    お嬢の大好きな上島竜兵のモノマネをしてみる。

    「ドゥエドゥエドゥエwwwww」
    (ケタケタケタケタハッハッハ)

    お嬢は喜んでくれたようだ。


    「イメージ通りでした」


    「ドゥエ~、ドゥエエエエ」
    (あら~、それは良かったわ。)


    そんな会話をしながら僕たちは歩き出した。



    「ドゥドゥエ、ドドドドエゥェウ」
    (この辺りに私のオススメのお店があるのよ)


    「以前、仰っていたブイヤベースのスープと、スイーツが美味しいお店のことですか?」


    「ドゥエ」
    (そうよ)


    そこはお嬢の行きつけのお店らしい。


    今までラーメン店や居酒屋には一度も入ったことがないお嬢の行きつけのお店は、
    きっとオシャレなんだろう。と胸を躍らせる。


    「ドドエ」
    (ここよ)


    ついたようだ。

    そこには見慣れた一件のお店があった


    「モスバーガー...?」


    「ドゥドエェゥ、エエエウドドド」
    (ここのブイヤベース、美味しいのよ)


    どうやらお嬢の行きつけのお店はモスバーガーだったようだ。



    「ドゥエ、ドゥドゥドゥドゥエ」
    (さあ、めしあがれ)


    そう言ってお嬢はスープを差し出す。


    (うぅ、なんでモスバーガーなんだろう...)
    (しかもこれブイヤベースじゃなくて、コンソメスープだし...)
    (でも、お嬢も楽しそうだし、まあいいか...)
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