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masa.mc(ちひろ)さん のコメント

ミネソタニキ早く動画一覧許可してね❤︎
No.3
20ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 クエンティン・タランティーノ監督作。1969年のハリウッドを舞台に落ち目の俳優とそのスタントマンの日常を描いた作品。  落ち目のTV俳優 リック・ダルトン は映画スターを目指すがなかなか芽が出ず苦心する。そのスタントマンであり大親友の クリフ・ブース はリックの事を懸命にサポートしていた。そんなある日リックの家の隣に映画監督 ロマン・ポランスキー とその妻の女優 シャロン・テート が引っ越してくる・・・・・  レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの2大スターが初共演したことで話題になった映画。 Wikipediaに 「スリラー映画」 と記述されていますが完全に 「コメディ映画」 です。ピークが過ぎ情緒不安定な元TV俳優とそれを必死に支えるスタントマンら 1969年のハリウッドに生きる2人と1人の女優の運命 が描かれます。この映画はタランティーノが一緒に仕事した年配の俳優とそのスタントマンから構想されました。  バイオレンスな内容が多いタランティーノ作品に珍しく過激な描写は少ないです。登場人物に悪人が少ないのも異色かもしれません。ディカプリオ演じる落ち目の俳優 リック は 不安になるとすぐ泣きわめいたり、子役の少女に褒められ涙ぐんだり とすごく情けないです。対照的にブラッド・ピット扮する クリフ はリックにとって兄弟以上の存在で常にクールな 非の打ち所がない良き親友 。こんなにカッコいいブラピ見るのもファイトクラブ以来の様な気がします。  タランティーノ自身が好きなものを全て混ぜ込んだ本作は当時のテレビ番組や映画が登場したり次々に名曲が流れきたりと 60年代終焉のノスタルジー が詰め込まれています。観ているこっちもあの時代に引き込まれます。今回の映画は「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」のようなものを求めている人には合わないかもしれません。 1969年ハリウッドの日常を淡々と映していてストーリーもどこに向かっているか分からない 内容になっています。タランティーノが愛する 映画、俳優、音楽、カルチャー そして 彼が過ごした少年時代の時代背景 を知っておいた方がより楽しめると思います。    60年代当時のアメリカでは ベトナム戦争 に対する 若者の反戦運動 が起き、 カウンターカルチャー そしてその中から 既成の制度、慣習、価値観念に縛られることに反抗した ヒッピー・フラワームーヴメント が生まれました。 愛と平和、フリーセックス、 東洋趣味と神秘主義に行き着いた末に始まった LSDなどのドラッグの流行、ロック黄金期 ・・・・。シリアルキラーが知られる前の時代なので街中でヒッピーの少女たちがのんきにヒッチハイクする姿が映画で登場します。  そしてハリウッド映画界でも大きな変化がありました。ベトナム戦争の参入でアメリカ政府に国民が不信感と懐疑心を持ちました。そんな世相から勧善懲悪なストーリーとハッピーエンドが多かった以前のハリウッド映画から打って変わって60年代後半から 反体制が体制側に反抗する、無軌道に生きる若者の前に不条理な現実が立ちはだかり破滅する といった 「アメリカン・ニューシネマ」 がヒットするようになります。特に 不良俳優デニス・ホッパー と ピーター・フォンダ が組んで制作した 「イージー・ライダー」 が1969年に公開されると、既存のスタイルではない低予算映画でありながら大ヒットし 本格的なアメリカン・ニューシネマの時代 が幕開けしました。  そんな60年代の終焉に生きる俳優リックとスタントマンクリフは 複数人の人物をモデル に作られたキャラクターとなっています。かつて西部劇のTVドラマで活躍したという部分では スティーブ・マックィーン、バート・レイノルズ、クリント・イーストウッド などなど多くの俳優を彷彿とさせます。因みにバート・レイノルズが演じたキャラクター 「クイント」 は タランティーノ監督の名前の由来 になっています (本作にレイノルズが出演予定でしたが撮影直前にお亡くなりになりました・・・・非常に残念です) 。  そしてマックィーンやバート・レイノルズには 相棒ともいうべきスタントマン がおり、 大物コンビ として名を馳せていました。これらもリックとクリフのコンビの元になっており映画内の彼らも大物を目指しています。  リックはアル・パチーノ演じるプロデューサー マーヴィン・シュワルツ にイタリアの マカロニ・ウェスタン への出演を推薦されます。シュワルツは実在の人物で実際に人気に陰りを見せた俳優を イタリアや日本映画 に斡旋していた人物です。当時海外に出稼ぎに行く俳優は数多くいました。代表格はなんといっても ドル箱三部作 で国際的に人気になった イースト・ウッド が有名ですね。その他に チャールズ・ブロンソン がイタリア・フランス映画などに出演し海外スターの地位を築きました。 バート・レイノルズ もマカロニ・ウェスタンに出演しています。しかしこれらはあくまで成功例であって、海外映画に出るも成功せず落ちぶれていった元TV俳優ももちろんいました。  今回の映画の舞台となった1969年という年、ヒッピーにあふれるアメリカ社会に衝撃を与える事件が起きます。それが 「オルタモントの悲劇」 と 「チャールズ・マンソン事件」 です。この2つの事件は愛と平和のヒッピー・ムーヴメントに大きな疑念をもたらし、理想主義的な若者たちが現実に引き戻され ヒッピーの時代が終焉を迎える 一つの遠因となります。   「オルタモントの悲劇」 はローリング・ストーンズのフリーコンサート中に興奮した黒人の観客と警備をしていたバイク集団ヘルズ・エンジェルスのメンバーが乱闘を起こした末に ナイフで殺害された 事件です。40万人もの若者が集まったにも関わらず 3日間1人も死人が出なかった「ウッドストック・フェスティバル」 に対して、 観客が暴徒化 しそれを暴力でねじ伏せたうえ 殺人 が起き 事故死含め4人が亡くなり多数の負傷者を出した この事件は ロック史の汚点 となりました。   「チャールズ・マンソン事件」 は チャールズ・マンソン 率いるヒッピーのカルト集団 「マンソン・ファミリー」 が引き起こした 残忍な殺人事件 の事で、ワンス・アポン・ア・タイム...ではその事件の1つ 「シャロン・テート殺害事件」 を扱っています。 事件の詳細はこのサイトを参考して下さい。 https://www.madisons.jp/murder/text/manson.html  ワンス・アポン・ア・タイム....では殺害される直前のシャロン・テートの 何気ない日常 が描かれます。そこにはドラマ性はなく1人の女性として描かれており、悲劇の側面でしか語られない彼女の 別の部分 にスポットを当てています。四苦八苦しながら生活するリックとクリフ、それとは反対に幸せの絶頂を過ごすシャロン・テートの日常が 作りこまれたセットと和やかな雰囲気 で明るく映し出されます。この映画にあるのは当時の暗いイメージのあるハリウッドではなくタランティーノ監督にとっての 夢の時代だったハリウッド なのです。  しかしそんな夢の時代に潜む闇 「マンソン・ファミリー」 の登場シーンでは雰囲気は一変し映画内に 異様な空気 が流れます。  カウントダウンのように日にちが過ぎていき、 後に起きる惨劇 を知る観客たちの 緊張感 が高まっていきます。しかしタランティーノ映画が 普通に終わるわけがなく 、 超展開のクライマックス を迎えることとなります。そして 何とも言えない余韻が残るラスト ・・・・。今までタランティーノ監督の映画を観て 「面白い映画を観た」 と感じていたのが 「良い映画を観た」 と感想が変わりました。長年映画製作に携わった タランティーノ監督の集大成 といえる作品だと思います。  もちろん万人に受ける作品ではないです。 事前情報ありきで観なければ理解できない映画 です。しかし 映画の本質 を知ることができれば飽きずに2時間41分間あの時代のハリウッドを堪能することができるはずです。サウンド・トラックも名曲ばかりで最高!CD欲しくなりました!   ----------------------------------------------------------------------------------------------    2019年後半、ジョーカー映画やスコセッシ監督の新作などまだまだいろんな映画が楽しめそうです。そして問題作になりそうな スター・ウォーズの新作 。前作の記事を書いた頃は賛否両論の中そこまで悪い印象はなかったんですがネットじゃ今でも叩かれてますね・・・・。まぁ批判されている部分は擁護しようがないです。ライアン監督の印象もいろんな発言で悪くなったし。処女作「ブリック」やブレイキング・バッドの傑作回を作りあげた彼はどこにいったのやら。  なんだかんだ新作スターウォーズがどうなるのか気になるところです。頼むぞJ・J。
United States of Minnesota
何か思いついた時にメモ代わりとして記事を投稿したいと思います。