【短編】博麗神社再建設
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【短編】博麗神社再建設

2016-08-10 12:33

    pixivアカウントをお持ちで無い方用
    第1回固定シナリオ選手権 のシナリオです。
    以下本文


    ここは幻想郷 博麗神社
    参拝客はこず、賽銭箱も空、いつも通りの状況である。

    その博麗神社の責任者である巫女、博麗霊夢は、神社にある一軒の家で体を横にしていた。

    この不景気な状況にやる気をなくしているのだが、その理由が、
    最近は妖怪達が異変をおこしたりしない為、仕事もないらしい。

    「もうね…なんかどばーっとね 凄い事が起きたらね」っと霊夢は気だるそうに呟いた。

    しかし次の瞬間


    博麗神社に



    隕石が落ちてきた


    かなり大きい音と共に、賽銭箱がある本殿が崩壊していった。

    あまりの騒音に飛び起きた霊夢は、無意識に本殿まで瞬間移動した。
    その時にいつのまにか大幣も所持していた。

    彼女は一度見た能力を模倣出来るらしく、
    瞬間移動もその特性を活かしたスキルであるのだが、
    霊夢自身は瞬間移動出来る事に気付いていないらしい。

    と言うより、一度見た能力を模倣出来る事自体知らないらしい。

    「な、なんなのよこれ!?」っと霊夢。

    博麗神社の本殿がある筈の場所には、大きな高熱を帯びた塊が置かれていた。
    霊夢は今の状況を理解するのに時間が掛かった。

    そもそも幻想郷に隕石が落ちる事なんてこれまでで殆どなく、
    その隕石がよりにもよって博麗神社の、しかも本殿の真上に直撃する等と言う事態、
    一体誰が想像出来たというのだろうか

    霊夢がしばらく唖然としていると、1人の人間が神社に現れた

    「おーい 霊夢!遊びにきてやったぜ!」元気そうに歩いてきたその少女は、霧雨魔理沙。
    魔法使いだが、人間であるが故、普通の魔法使いをやっている。
    普段は箒を使って飛んでくるのだが、今日は箒を忘れて歩いてきたようだ。

    魔理沙の大きな声による呼びかけにも気付かないのか、霊夢は本殿だったものを見つめたままである

    「霊夢!聞いてるのか!」状況を理解していない魔理沙は、無視された事に対しすこし不機嫌になるも、
    霊夢の名を呼び続ける。

    霊夢の近くまで歩いて、ようやく魔理沙は状況を理解した。
    霊夢の前にある本殿だった物。そこには高熱を帯びた巨大な塊――隕石があった。

    「うわぁ…」昨日までそこにあった光景とのあまりの違いに、魔理沙は戸惑うしかなかった。


    魔理沙は霊夢に、怪我は無いか、何故こうなったのか、
    この隕石は何処からきたのか等々、色々と聞いた。

    「知らないわよ…あっちで横になってたら突然大きな物音がして…」っと霊夢、少し泣きそうなニュアンスで語る。
    「霊夢には怪我はないのか!?」
    「私が横になっていた所は無事だったからね…私への被害はまったくないわ…」
    「そ、そうか 良かった…」っと、安心する魔理沙。

    しかし、安心もつかの間。
    ふと霊夢の方を見ると、今にも泣き崩れそうな表情をしている。

    「…げ!?」っと、何やら嫌な予感をしている魔理沙。

    魔理沙は突然焦るようにして本殿の裏へ回り込み、灯篭を4分の1回転さようとした。
    しかし、この灯篭は他の灯篭に比べかなり重く作られている為、思うように動かなかった。

    魔理沙が少し動かした刹那、ありえない程の轟きが響き渡る。
    轟きの正体はおお泣きした霊夢であった。
    その泣き声はもはや声になっておらず 幻想郷中に超音波のような覇気が放たれてしまった。

    魔理沙はなんとか耐えつつも灯篭を動かし、ようやく4分の1回転させる事が出来た。

    次の瞬間、結界のような物が博麗神社を包み、轟きは博麗神社の中だけに響き渡った。
    本殿の裏の灯篭を動かす事で、博麗神社に擬似結界が張られる仕組みのようだ。
    これを知ってるのは魔理沙と霊夢、そして八雲紫だけである。

    しかし数秒間とは言え、轟きが幻想郷中に響き渡った為、
    人里・紅魔館・永遠亭・白玉楼・妖怪の山・等々の多くの人間や妖怪は気絶してしまった。

    魔理沙は何とか耐えつつ、霊夢の元に戻り そして―――。


    抱きしめた


    霊夢は突然の魔理沙の行動に驚きつつ、ゆっくりと泣き止んでいった。

    「落ち着いたか? 霊夢?」魔理沙はそのままの体制を保ったまま霊夢に問いかけた。
    「急すぎるわよ……バカ」
    「これしか思いつかなかったんだ」
    「て言うかいつまでやってんのよ! 誰かに見られたらどうするの…」
    「今は結界が張られてるから、私達は勿論、博麗神社も外からは見えないから安心しろ」
    「…………」

    しばらく沈黙が続いたが、ひとまず魔理沙は霊夢をゆっくり離した。

    「とりあえず結界を戻すか」再び灯篭の元へ行く魔理沙。
    霊夢は無言で魔理沙の後ろを歩いていった。
    この時、無意識に魔理沙の手を掴んでいた。


    神社の結界は解除されたが、当然ながら本殿が崩壊したと言う事実は変わらぬままだった。

    「しかしどうすっかなぁー」っと魔理沙。参ったような表情で言う。
    「建て直す…」っと霊夢。少し小声で言った。
    しかし魔理沙にははっきりと聞こえていた為、突然の発言に驚きを隠せない様子の魔理沙。

    「しかしこれはかなり時間かかりそうだぜ 人を集めないと」
    とは言ったものの、先程の霊夢の轟きで殆どの幻想郷の住人は気絶したままだ。
    特に人間はあまりあてにならないだろう。

    「霊夢、とりあえず私は適当に人材を集める 妖怪でもいい…よな?」少し躊躇しながら問う魔理沙。
    「建て直せるなら誰でもいいわ……」
    「お、おう!」
    そうして魔理沙は博麗神社を後にし走り出した。

    本当は飛べるのだが、普段から箒を使って飛んでいた上に、
    魔理沙もまだ動揺が隠せていない為、飛べる事を忘れているようだ。


    ~ 人里 ~


    人里に到着した魔理沙は唖然としていた。
    それもその筈である。
    先程の霊夢の轟きのせいで人里の殆どの人間が気絶したままであり、なんとか気を失わずに済んでいる者は少ない。
    と言うより、人間は全員倒れているようだ。

    「参ったなぁ…」っと魔理沙。右手で後頭部をかきながら言う。

    魔理沙は困りつつも、念の為鈴奈庵に寄ってみた。

    鈴奈庵の中でも数人倒れている者がおり、店番をしている本居小鈴も座ったまま気絶していた。
    そんな中、一人立っている妖怪がいた。

    魔理沙は事情を説明した所、その妖怪は改装の手伝いを快く承諾してくれた。
    そして魔理沙は、妖怪に先に博麗神社に向かうよう指示し、鈴奈庵を後にした。

    しばらく魔理沙が歩いていると、目の前には困り果てた妖怪がいた。
    その姿は人間となんら変わりないが、なんとも独特な傘を片手に持ち、
    右目が青、左目が赤のオッドアイを持つ少女の妖怪。
    多々良小傘である。

    どうやら人間を驚かしたら、相手に気絶されたようだ。
    彼女はいつものように『うらめしやー!』っと話しかけただけなのだが、
    どうやらそのタイミングで霊夢の轟きの影響で気絶したようだ。

    久しぶりに驚かす事に成功したのに全く満たされない為、彼女は不思議そうにしていたそうだ。

    魔理沙は小傘に事情を話した。

    「んー いいけど、わちき役に立たないよ?」っと小傘。若干面倒くさそうである。
    「お前確か鍛冶出来ただろ!? そのスキル何かに使えないか!?」
    「まあ、あんまり期待しないでねー」
    そう言い残して小傘は、博麗神社へ向かった。

    「よし、もっと探すか!」


    ~ 博麗神社 ~


    魔理沙は最終的に5人の妖怪を集めた。

    神社に戻ると、魔理沙が声を掛けた5人と霊夢以外にも、1人の人間が立っていた。
    独特な服装と眼鏡が特徴の超能力者、宇佐見菫子である。

    偶然夢の中で博麗神社に訪れていたようだ。
    事情は霊夢から聞いているらしく、彼女も手伝うとの事。

    「お前、確か当たり判定の無い、STGにおけるチートキャラじゃなかったか!?」
    若干意味不明な単語を挟みつつ魔理沙は菫子に話しかけた。
    「大丈夫、眠りが深い時はちゃんと判定あるから」っと菫子。にっこりして言う。

    とにかくこれで霊夢と魔理沙を含めて8人の人材が集まった。
    これから改装開始である。


    流石に隕石は動かせなかったのだが、8人は協力して博麗神社を建て直した。

    そして見事に博麗神社は改装され、以前の姿とは見違える程になった。

    隕石が落ちた原因だが、霊夢が気だるそうに横になっていた為、
    結界が少し緩んでいたようだ。
    その為、本来外界の何処かへ落ちる筈だった隕石が結界を越えて、
    よりにもよって博麗神社の、しかも本殿の真上に直撃したようだ。

    この原因にいち早く気付いたのは霊夢で、協力してくれた皆に頭を下げた。
    そして、この後各地へ向かって、気絶した人達にも謝罪して回るそうだ。

    魔理沙は、やれやれと言わんばかりの表情で霊夢の方を見つめてた。
    すると、霊夢の後方、博麗神社の本殿が元々あった場所、
    つまり隕石が落ちている場所に違和感を感じた。

    「お、おい… あの隕石 動いてないか?」っと魔理沙 隕石を指差す。

    その場にいた8人は驚きを隠せない様子だった。

    そして次の瞬間、隕石は垂直飛びをするかの如く真上に飛んでいき、上空で粉砕された。
    そして、隕石が落ちてあった場所には1人の少女が立っていた。
    幻想郷最強の妖怪 八雲紫である。

    どうやら隕石が境界に入り込んだ時に巻き込まれてそのまま一緒に墜落したようだ。

    本当はもっと早くに気が付いていたのだが、予想していなかった霊夢の大泣きにより気絶していたのである。
    流石の最強の妖怪も、隕石の下敷きになった上、不意打ちであった為耐える事が出来なかったようだ。

    しかし、今こうして隕石を退け起き上がれているのは、やはり最強の妖怪だからである。

    めでたしめでたし。


    さて、皆様始めまして、ミスト@フラミストと申します。
    ニコニコ動画の方でMMDを使った動画を投稿しております

    小説を書いたのは実に10年ぶりであり、とにかく思うが侭書いてみました。

    そして今考えてみれば、お燐、萃香、針名丸はどうしたと若干後悔しています。

    とは言え、ここまで読んで下さった方々に感謝いたします。
    表現力はまだまだですが、これからも少しずつ小説を投稿していくかも知れませんので、
    宜しくお願いします。(主にニコニコ動画に中々あげれないドラマのシナリオ等を)

    ではでは またいつの日か(*`・∀・´*)


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