• FRENZ2016出展作「向日葵 2016ver.」 #FRENZ_JP

    2016-09-25 19:20

    「向日葵 2016ver.」をFRENZ2016にて、またニコ動に投稿された動画を見てくださった方、ありがとうございます。
    黒井です。

    FRENZ2016にて出展し、先程公開した新作のメイキング記事になります。
    FRENZについて:http://frenz.jp/

    メイキングを動画にするか、どうか悩んだんですが、以前に作ったメイキングと大きな差がないので、基本的にその時と違う点のみをピックアップして記事にしていこうと思います。

    以前作った別動画のメイキング


    ○楽曲について
    もともとは湯原(当時の名義は黒ピザ)が2011年にニコ動にアップした楽曲でした。


    当時、湯原ととある事情で喧嘩していて(全面的に黒井が悪い内容でしたが(汗))この曲の映像がやれなかったことをものすごく悔やんだことを今でも覚えています。
    彼の曲の中でも、非常に好きな楽曲の一つで、いつか自主制作でやりたいと考えていました。
    自分が学生から社会人へ、逆に湯原が社会人から学生へとなった今年、FRENZ出展5回目という節目もあり、やらせてほしいと彼にお願いして実現しました。

    楽曲自体は向日葵の花言葉から連想されるような恋の歌ですが、作り始めるに当たって改めて調べてみたところ、向日葵の花言葉は花の大小や色、更には並び方によっても大きく変わるということを知り、かなりの衝撃を受けました。そこでいちばん有名な花言葉「あなたをみつめる」から着想を得て、恋愛や失恋を経てその先を観るような「未来を見つめる」というところをテーマに据えて作り始めてみました。


    ○下準備(コンテとか
    最近、特にここ2年はツールを覚えることに時間をとられすぎ、インプットする時間があまりとれませんでした。社会人になってもそれは、ただ仕事に置き換わっただけでそれほど時間があるわけでなく、明らかに自分のインプット不足が目立ってきていました。
    そこで、隙間時間に徹底的にyoutubeでMVを鑑賞するようにして、そこから着想を得る形でコンテを作り始めました。(MVがようつべに公式で投稿されるような時代になってて良かった~w)

    ロケ地探しも同時並行で進め、「ひまわり畑ネット」(http://www.himawaribatake.net/)で都内近郊の場所を探し「成田ゆめ牧場」(http://www.yumebokujo.com/)の存在を知りました。普段はキャンプ場やBBQ、ふれあい牧場として運営されてますが、夏の時期に広大な畑を5つほどに分け、向日葵を時期をずらして順番に咲かせていくという形で長期間向日葵を見ることができる場所になります。


    向日葵が咲いていられるのが1~2週間ほどで、時間確保の難しい社会人という立場ではこうした長期間咲いてくれて、天候も見つつ準備が進められるのは非常に助かりました。
    事前に撮影の許可取りでゆめ牧場さんへ連絡を入れた際に、承諾してくださったのみならず、様々な提案もしてくださり、ほんとに助けていただきました。感謝しかありません・・・!!

    機材の選定事態は迷いなく、5DとRicohTHETAを今回も選びました。ただ、レンズは現地ロケハンが当日1時間ほどしかできないため、24-105mmズームレンズと50mmの2本だけという形に絞り込みました。これだけあれば、質はともかくとして、様々な画角で撮影ができるため、安定して作品が作れると踏みました。
    現地では快晴の炎天下、向日葵畑の中は風通しがほぼなく、脱水症状に悩まされましたが、撮影はうまくいき、最低限必要な素材+ちょっとおまけぐらいの素材が撮れました。


    ○3Dモデル
    自分の作品ではHolographからの付き合いになるまれよん式ミクさんに今回も登場してもらいました。


    少女性とどこか大人びた魅力を併せ持つこのモデルの魅力はもちろんですが、ある動画作者さんのオフ会等をきっかけに知り合い、いつもモデル関係の相談にのってくれるまれよんの存在こそモデル選定の大きな理由になります。

    あ、Holographですが先日アメリカのMIKU EXPO内のイベントで上映してもらったようで、ありがたい限りでした・・・!!(現地行きたかったw
    http://mikuexpo.com/na2016/

    自分のメイン3DツールであるCinema4D向けの調整がすでにできているっていうのもありますが、今後もボカロ動画をやる限りは使わせていただきたいと思っています。


    ○アニメーションについて
    Re;fractの時に「もっと動いてほしい」と各方面からご指摘をいただいたこともあり、アニメーションは今回の大きな課題の一つでした。どうやってモーションを仕上げていくか・・・たどり着いたのはモーショントレースでした。
    学校の後輩であるいぐちちゃんに「ごめん、踊ってくれ!!(意味深)」と連絡して、快諾してくれてほんとに助かりました・・・さすがに男の動きをトレースしても女の子っぽくならんだろと考えていたので、ほんとによかった・・・

    (トレースの様子)


    ○3D周りの話
    今回の作品での大きな反省点は2点で、どちらもキャラの「反射感」と「目の調整」です。


    (Cinema4D作業画面)

    反射感については、ブーツやスカート部分のことですが、単純にきつすぎたなと・・・調整の時間が少なかったんです(汗

    次回以降にちゃんとこの辺見極めれる余裕を持たないとですね。

    目については、モデルのつくりやレンダリングの仕様上、真っ黒になる現象が発生しやすく、その現象を回避するために目だけ光らせています。その光加減の微調整をして違和感ないようにしていますが、カットによっては光りすぎてて不気味なんですよね・・・より調整が必要と感じました。

    あと、Cinema4Dを割と変な使い方してるなーと感じる今日この頃で、もう少し普通の使い方をしていきたいなと思う次第です。
    ただ、今回はじめてCinema4Dのカメラトラッキングを試してみましたが、強い・・・!!こんなに精度が良いとは驚きなので、今後も重宝しようかと。


    ○NUKEの話


    今回、キャラとBGの合成には一切NUKEを用いませんでした。単純に精度の高さよりもスピードを求めて、AEでやったためです。
    NUKE事態はカット単位で精度の高い合成を行うことが得意で、スピードが必要な時には不向きというのが事実です。
    代わりに、今回は撮影素材のクリーンアップ作業に使いました。主に遠景に見えてる駐車場と、ほかのお客さんを消すのに使ってました。
    曲の雰囲気というか、作品の出来に対しては、ほかに人が映ってるのはよろしくないと思い、明らかに見えてる箇所はすべて消しました。(意外と違和感無く消すのに苦労し、全カット手を付けるのに1日消費しました・・・)


    (消込み前)


    (消込み後)

    ほかにも色味の統一等で使えたらなーと考えていましたが、それも全部AEでいいかーとなり、消込みのみNUKEで行いました。

    また、作業効率向上のためにいくつかNUKE用のスクリプトツールを導入しましたが、その過程でPythonを触る機会に恵まれたので、今後は色々出来たらなーと。


    ○AE上での話
    まぁ、いつものメインツールです。
    中間提出の際に、ある程度完成形を見せるというところで、1カットのみ最終クォリティまで詰めましたが、基本的にそのカットを基準に他の場所も制作していった流れになります。

    MMDモデルでよくある、フォトリアル風のレンダリングをすると肌がかなり白くなってしまい、血色が悪く見えてしまう問題がありますが、これはRチャンネルの色だけ軽く持ち上げてあげると解決しやすい傾向に。以前に制作したRe;fractの応用です。

    (カラコレ前)


    (カラコレ後)

    今回特に最初期の段階でやったのが、カラーグレーディングの実験。その成果としてきれいな夏空の青さと向日葵の黄色のコントラストが出来たと思います。撮影素材そのままだと、結構空がくすんでしまってるんですよね。
    そこで、明るい空だけをキーヤーで抽出し、それを利用して空だけ青く調整。その後、赤~緑の間の彩度を軽く持ち上げるようなグレーディングを全体通しておこなっています。カットごとに微妙な差があるので、そのあたりだけ個別にパラメーターを細かく管理してますが、最後はいつもの「Looksでぱぱっと」してます()

    (撮影そのまま)


    (カラグレ後)


    (上乗せエフェクト追加)


    (Looksでパパッと)

    また、多くのカットで3Dトラッキングを用いずに、2Dトラッキングだけでミクを合成するようにし、作業効率の向上もしています。自分で言うのもあれですが、意外とどのカットが3Dか2Dかはわかりにくいもんですね。


    ○最後に
    結構最初の考える時間に作業の殆どを費やしたので、技術的に真新しいことはないんですが、それでも色々と今後の制作で根幹として大事な部分が見えて来たと思っています。
    社会人として時間がない上に、30歳という体力的にきつくなる節目まで後数年・・・やれるうちに自主制作を一杯していきたいと思います。
    ・・・とりあえずは目の前の依頼物とかを片付けたいですねw

    最後になってしまいましたが、関わっていただいた多くの人達に感謝します。ありがとうございました!!
    またどこかの実写合成作品でお目にかかれたらと思います。


    ○制作メンバー
    湯原聡史(作詞・作曲・編曲)https://twitter.com/y_nts
    のーねーむ(VOCALOID調整)https://twitter.com/NO_NAME_POEM
    さくらもどき(FRENZ会場向けマスタリング)https://twitter.com/sakuramodki

    まれよん(キャラクターモデル)https://twitter.com/ma_0_4

    そらりむ(車両部)https://twitter.com/sorarimu
    うまうや(機材管理)https://twitter.com/umuy01
    りおんぬ(撮影サポート)https://twitter.com/lionenu03
    いぐち(モーションリファレンス)https://twitter.com/iguuuu
    青色174号(リファレンス撮影)https://twitter.com/aoiro_174

    黒井心(全体的に何かしてた人)https://twitter.com/kuroi_shin



  • 広告
  • 【冬コミ宣伝】「personalizeNUKE」完成・頒布について【三日目ム56b】☆追記しました。

    2015-12-10 00:15

    ☆追記(2018/01/02)

    今更ですが、PDF版通販開始しました!
    今後イベント時にDLカードを持っていくので、良ければそちらも。
    https://mo-ving.booth.pm/items/721342


    ☆追記(2016/02/15)

    通販開始しました!
    通販の手数料などで少し値上げさせていただきましたが、もしよろしければお手にとっていただけたらと思います。
    https://mo-ving.booth.pm/items/202719

    ☆追記(2016/01/17)

    通販ですが、現在準備中です。
    今週ごろに開始のつもりでしたが、遅れております・・・。
    もうしばらくお待ちいただければと思いますm(_ _)m

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    コンポジットソフト「NUKE」の入門本、冬コミで頒布します。
    入稿完了して、現物が送られてきてるらしいので、とりあえず告知です。

    無償版のNUKEが出たのが今年4月頃でしたが、ネットのAEユーザーを中心に少し話題になった程度でユーザーが増えた感じがあまりしませんでした。
    反応を観てると英語UIでつまずいて特に何も出来ずに離れた人が多いように見えたので、改めて触ってもらう機会を持ってもいたいと思い、また初見の人でも楽しく触れることを目指してみました!










    分かる人には分かると思いますが、最初に「オプチカルプリンター」を取り上げて「そもそもコンポジットとは!?」ってところから話をはじめてるので、ホントに初心者向けのものになります。
    作例は全て素材のダウンロードが可能なものを用意しましたので、実際に触って覚えることが出来ます!

    ともかくNUKEを触る入り口として最低限おさるべき部分を書きました。
    これを読んで遊んでもらうもよし、仕事に活かしてもらうもよし。
    是非お手にとっていただきたいです!!

    頒布場所:12/31 コミックマーケット89 三日目東ム56b
    サークル:MOVING
    頒布価格:1500円(予定)

    結構値段設定悩みましたが、ギリギリのラインまで下げました!(これ以上は勘弁して下さい
    また、通販についてですが・・・


    ツイッターで行ったアンケート結果が上のようになりまして、通販検討中です。
    なかなかいい委託先がないので、最悪自家通販ですが・・・かなりの数の注文が来そうなので少しお時間下さい。よろしくお願いします。

    最後になりましたが、この場をお借りして協力してくれた方にお礼を申し上げます。
    表紙等の絵を担当してくれたひなのすけさん(@hinanon1217)、素材提供をしてくれたうまうや君(@umuy01 )、デザインアドバイスをいただいた清水さん、その他協力いただいた皆様、ありがとうございました!!

    冬コミ当日は自分、ブースにほぼ居ると思うので、是非遊びに来てくださいー!
    それではノシ


    ☆追記
    表紙とかのキャラは「NUKEちゃん」です。
    「優等生」「タフネス」「お嬢様タイプ」といった設定盛り込みの、ツンツンキャラでございます。
    NUKEちゃん!俺だ!踏んでくださ(ry


  • マジックランタンを使おうとして、やめた理由の箇条書き

    2015-08-24 03:22
    マジックランタン #とは
    分かりやすく言えば「キャノン系カメラに非公式で提供されてる拡張ファームウェア」
    カメラをちょちょいと弄くると、すっげーいい動画とか写真撮れるよってヤツ。
    無料配布されてます。
    詳しくは→ja:faq [Magic Lantern wiki]


    なんで使おうと思ったのか
    今回制作中の作品に夕焼けシーンが多用される。
    綺麗な画(RAWムービー)が撮れるので、撮影時にある程度雑な設定をしても潰しが後で効くし、何より「夕焼け撮っても、確実に白飛び・黒潰れが起きない」という点で導入を検討。
    しかし、諸々の理由により断念。


    諸々の理由ってなんだよ
    いいことの裏には大体代償がつきもの。
    下記に箇条書きで導入を諦めた理由を記述していく。

    ・RAWムービーが独自形式のために、変換やファイル管理に難あり
    ・1080p30fpsのムービーを撮影しようとすると、約100MB/秒というとんでもない容量のムービーファイルが出来上がる
    ・上記の理由で、32GBのCFカードを約5分で使い切る計算
    ・しかもCFカードは書き込みx800倍速(120MB/s)でもまれにフレーム落ちが発生する
    ・上記理由で、安定して使用するには1万円以上するハイスペックCFカードを大量に用意する必要がある

    ・それに対して通常撮影なら、セッティングに時間はかかるがちゃんとヒストグラム(色管理用のグラフ)とにらめっこすれば15分の映像が32GBのCFカード(x400倍速)で5本ぐらいはまともに撮影できる
    ・撮影後の処理もDaVinciやLightroomに任せればある程度の白飛びや黒潰れは後処理でごまかしが効く
    ・しかもデータ容量が軽いので、PC負荷が減り、コンポジット速度向上につながる(と思う)

    ・・・以上が導入を検討してやめた理由になる。


    今北産業
    ・マジックランタン
    ・綺麗だけど
    ・コスパがものすっごい悪い


    キャノンカメラユーザーで、マジックランタン導入を考えている方、せめてUHS規格対応のSDスロットついてる機種で遊びましょうね!!(導入コスト下がるので