スーファミ音楽をきこう!~私的スーパーファミコン・ミュージックトップ10~(前編)
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スーファミ音楽をきこう!~私的スーパーファミコン・ミュージックトップ10~(前編)

2016-06-23 01:18
  • 29
以前、ファミコン音楽で同様の記事を書きましたが、それの、スーパーファミコン・バージョンです。

スーパーファミコンは、ハード性能の上昇に伴い、サウンド面でも大幅な強化がなされました。具体的には、それまで「ピコピコ音楽」と呼ばれていたオシレータ直出し!な8bitサウンドから、サンプリング(PCM)音源による現実の楽器音を模した豊かなサウンドへと変貌を遂げたのです。とは言え、プレイステーション世代以降のハードから比べると、サウンドに使用できるメモリも限られており、サウンドプログラマは、ファミコン時代同様に、爪に火をともすような努力で、数々のスーファミ名曲を組み上げていたのでしょう。個人的な感覚として、ゲームサウンドの幅、という意味では、スーパーファミコンのゲームが、一番バラエティに富んでいるとさえ思います。

前置きはこれぐらいにして、さっそく、トップ10の紹介とまいります。ファミコン版の際と同じく、あくまで、独断と偏見によるランキングですので、「いや、この曲の方が いいぞ。」とか、「この曲が入ってないとは、 でなおしてまいれ。」とか、みなさまのオススメもドゥンドゥンコメントしていただければ、さいわいです。

それでは!

第10位:「アクトレイザー」より、フィルモア


これは説明するのも馬鹿らしくなるほどの超有名曲ですので、いまさら言うべきことはありますまい。新ハードのローンチとほぼ同時に、こんなものすごいサウンドドライバを出された日にゃ、FF4も一からサウンドを作りなおすわ!というものです。オルガンの存在感は、いまもって唯一無二!!

他の音色の音質を確保するために、ドラムス・打楽器の音が犠牲になっているのが玉に瑕で、今の感覚では、その欠点は割りと目立ってしまいますが、今もって、ゲーム音楽の「音の歴史」を変えた一曲だと言えるでしょう。もちろん、サウンドだけでなく、ゴシックロック調の迫力のある曲も◎。


第9位:「ファイナルファンタジーⅣ」より トロイア国


今回選んだ10曲の中で、ファイナルファンタジーシリーズだけ、2曲入れました。スーファミ時代のもかちゃんさんは、完全に(ドラクエ派に対する)「スクウェア派」「FF派」で、なけなしのお小遣いでサントラまで買って、まさにFF(とスト2)漬けだったのです。

さて、ここで紹介するトロイア国のBGMは、どことなくファミコン時代のノビヨさんの作風を思わせるような、独特の浮遊感をもつ名曲です。ゲーム内で実際に聴く機会はさほど多くないのですが、一度でも耳にすれば、印象に残ることは請け合い。前作「Ⅲ」の「アムルの町」とは似て非なる、ノビヨ・チルアウトの傑作と言いたいところです。


第8位:「LIVE A LIVE」より、「LIVE A LIVE」(オープニング曲)

スーファミ音楽で、下村陽子サウンドを外すわけにはまいりますまい。なかでも、きれぼし脳にもお馴染み「LIVE A LIVE」は、名曲の宝庫。ボスバトル曲である「MEGAROMANIA」は、スーファミの人気曲投票などでは、かならずトップ10入りするほどの超人気曲です。

一方、わたくしが選んだのは、タイトルでかかるオープニング曲。勇壮にして壮大、そして中世編の絶望的なドラマをも想起させる悲壮感すら感じさせる名オープニングです。このメインテーマのアレンジである悲しみのテーマ「CRY A LIVE」も、無法松の死やSF編のラストを飾った名曲であることを追記しておきましょう。


第7位:「THE 心理ゲーム2」より、BGM05

(4分50秒~より)

これはヤバい!完全に、スーファミ音楽の鬼っ子。MOTHER2とかにも、こういうテクノっぽいBGMはありましたが、ここまで徹底している作品は他にありません。

とくにやばいのは、サウンドテストで通し番号05がついてる、比較的アップテンポな曲です。ものすごいアシッド感!テンポが相当速い(BPM=150ぐらい?)ので、アシッドというよりはゴア、サイケデリックトランスを思わせるようなドープ感です。とくに、TB-303ベースマシンを再現したベースのビヨビヨ感は見事!の一言。レゾナンスの発振などは、かなり実機に近いものとなっています。

6月23日追記 とんでもない間違いがあったので訂正しました。

第6位:「エストポリス伝記2」より バトル#2


この曲に関しても、やはり説明は不要でしょう。スーパーファミコンのみならず、すべてのRPGの戦闘曲の中で、もっとも人気のある曲の一つではないでしょうか。とくに、聴いていると、いっしょに口ずさみたくなるような印象的なメロディが最大の魅力だと思います。いかにも日本人好みの、ウェットでありながら勇壮、悲壮感すら感じさせる名旋律と言えましょう。

さて。

この「バトル#2」は、一般的なポップス曲と同様に、イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ、という形式をとっています。先ほど述べた素晴らしいメロディは、各パートごとに異なった音色で演奏されています(Aメロから順に、トランペット→弦楽合奏→シンセ音)が、基本的に、主旋律、つまり、「歌」になる一本のメロディが存在しています。また、曲全編で使用されているエレクトリックギターのブリッジミュートによるリズム(左チャンネルから聴こえるザクザクとしたリズムギターです)は、とくにロック音楽などでよく多用される演奏法で、緊張感のあるボスバトルにピッタリのアレンジですね。

ここまで説明すれば、ご理解いただけると思うのですが、この曲、完全に「歌」なんですよ。

もちろん、ファミコン時代からも、主旋律をメインにした、歌っぽいゲーム音楽はたくさんあって、そうですね、たとえば、「ロックマン2」の「おっくせんまん」(ワイリーステージ1)などは、歌詞が付けられて、実際に歌唱されてしまいました。やはり、メインメロディが親しみやすく、口ずさみやすいがゆえの結果でしょう。しかしながら、元の曲はピコピコ・サウンドによる3和音アレンジですから、直接的に「歌」として認識されることはなかなか難しかったはずです。それが、スーファミ時代になって、サンプリングされた楽器音が使えるようになると、一気に、「歌」っぽい印象が強まります。とくに、この「バトル#2」は、名ッッメロディのフレージングが明確に「歌のメロディ」のフレージングになっているため、その印象を強固なものにしているのです。ためしに、「バトル#2」のメロディを鼻歌でもいいので口ずさんでみてください。きっと、たいへん自然に歌えますし、息継ぎの場所もまったく困りません。

「ゲームミュージック」とは何か、という問いに答えを求めるのは、なかなかに至難のわざです。ゲームに使われている音楽ならすべてゲームミュージックと言えるかもしれませんし、テレビドラマ・アニメ、もしくは映画の劇伴(サウンドトラック)のように、シーンに合わせて作曲、選曲されたBGMこそがゲームミュージックの本道、という見方もあるかもしれません。近年では、実際にCD音源による「歌」がゲームで流れるのは日常茶飯事です(アイドルゲーム、ダンスゲームなどでは、むしろ、そちらがメインとさえ言えるでしょう)が、それは、はたして「ゲームミュージック」なのでしょうか。

エストポリス伝記2の「バトル#2」を聴くたびに、ゲームミュージックとはなんぞや、という問いがますます深く難しくなるような気がします。

後編へつづく!!
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他19件のコメントを表示
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背景がきれぼし脳全開だと思ったら作者名で納得w
エストポリスは確かに名曲だなぁ。やったことないけど。
イーハトヴォ物語はよく讃歌が常連だけど街の曲がそれ以上にいいぞ。
あと天地創造は代表的な曲以外にも名曲多いから聴いてみてほしい。
37ヶ月前
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思い出したから追記。
第3次スパロボのオリジナル曲(宇宙、月面、ラストバトル)
コブラチームのジョジョの死闘(ディオの館戦)
ごきんじょ冒険隊の通常ボス曲と商店街
もいいぞ。
37ヶ月前
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FF4がアクトレイザーの衝撃でサンプリングし直したのは事実だけど、作り直したは言いすぎだって植松氏自身が言ってますよ。
思い付くのは出尽くしてる感あるけどドラキュラとキャプテン翼も推しておきたい
37ヶ月前
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サンサーラナーガ2のフィールドの曲は押井守監督が容量を大量に食う、パン・フルートの音にしてくれと無茶ブリした結果超名曲になった。
37ヶ月前
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ロマサガ3!
37ヶ月前
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あ、意外。聖剣3のオープニングがないんだ。
まあベスト100辺りから絞ろうとすると殺し合いがはじまる界隈だからなあ
37ヶ月前
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エストポリス伝記2のバトル2が歌云々…某パクリバンドのことですかね
37ヶ月前
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とりあえずこのブロマガの背景が気になって話が入ってこない orz




心理ゲームいいですね
37ヶ月前
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アクトレイザーでオーケストラ風に仕上げようと思ったけどフィルモアだけいつものノリで曲作っちゃったwww
ての最高に好き
37ヶ月前
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個人的には
スターフェリーに乗って (いただきストリート2)

LIVEALIVEが入ってたのがよかった
37ヶ月前
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