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神代 剣さん のコメント

そういう時は店員に両替してもらおう。
No.8
115ヶ月前
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前提として最近の俺は極太ラーメンにめちゃくちゃハマっているという事がある。 先日、朝飯も昼飯も抜き、定時で仕事を切り上げ 真っ先にとある店へ向かった。 ラーメン二郎である。 俺が付いた頃にはすでに数名ほど並ぶ列ができていて すぐにラーメンにありつける状況では無かった。 飯屋で待たされるのは大嫌いな俺だが、何せ絶賛ラーメンハマり中なので 今日は特別。 約2年ぶりとなるラーメン二郎を、一日何も飲まず食わずの腹へりまくり極限状態で 目いっぱい堪能してやろうと思った。 約30分後、ようやくあと3人で順番回ってくるていうときに 前の二人がおもむろに食券機で札を買い始めた。 思い出した、これが 二郎の掟 。 ”店に入る前に食券を確保しておくこと。” 俺は前の二人に諭されるようにして足早に食券器へ向かった。 ラーメン小700円・・・ 700円か。小銭は・・・惜しい、足りない、600円しかない。 仕方ない、この万札で― その瞬間、悪寒が走った。 (待て・・・この古い食券器・・・。これ万札入んねえんじゃねえか?) 案の定、よく見てみると札投入口には「1000円」としか書かれていなかった。 そして追い打ちをかけるように衝撃の事実が俺を襲う。 「無い・・・。1000円札が無い・・。財布に・・・!」 今朝まであったはずの1000円札がなぜか入っていなかった。 一体どこへ消えたのか。 しかし今はそんな場合ではない、とにかく、とにかく何としてでも食券を 購入せねばならない。 こうなったら試すしかない、万札を。 大きく「1000円」とだけかかれたこの投入口に、こいつを無理やりねじ込むしかない。 スッ 俺は平静を装い、何事もなかったかのように万札を放り込んだ。 すると意外にもするする入っていく。万札が。 「あっ・・・これ、いける・・・。いけるやん!!」 次の瞬間。 ”ウィーーーンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww” 無慈悲な機械音が、東京の街に響いた。 あの時、suicaにチャージさえしなければ。 あの時、自販機のジュースを我慢していれば。 ・・・後を去るは空腹と絶望に打ちひしがれた男の背中。 彼の頬には、大粒の涙がつたっていった。        二郎、それがお前の選択か― 続く 次回、リベンジ編