【クトゥルフ神話TRPG】 雪の降る夜に 第8話(テキストリプレイ)
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【クトゥルフ神話TRPG】 雪の降る夜に 第8話(テキストリプレイ)

2020-01-26 22:12
    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
    本ブロマガ記事を読む前に以下の点にご注意ください。

    スタジオひまつぶし様発行のシナリオ集収録シナリオ「蠢く島」「雪の降る夜に」のネタバレが含まれます。
    本ブロマガ記事はリプレイ動画「雪の降る夜に」シリーズの続きです。1~4話は動画を御覧ください。
    実際にあったセッションの録音から再構成したリプレイです。
    この物語はフィクションです。人物・団体・名称などは実在のものとは関係ありません。
    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

    前話【https://ch.nicovideo.jp/moriyuki_trpg/blomaga/ar1859087

    ◯12月23日
    ◯方針相談
    KP:それでは4日目、23日の朝です。皆さん何をしますか?
    天野:7時に起きます!
    護千:みんなで10時の約束に向けてあつまるんじゃないかな?
    みさと:仕事は休みをもらって、先に護千のところに寄ってから指定場所に向かいます。
    照実:話が、動く……!
    KP:それでは10時。指定された場所は武蔵村山市の森林地にある、人気のない林道です。舗装もされていないガタガタ道が、さらに森の奥へと伸びている。街灯もなく、背の高い木々が頭上を覆い薄暗い場所です。
    護千:「この辺が待ち合わせの場所だと思うんだけど……?」
    天野:今は何時です?
    KP:10時ですが、時間を過ぎても現れません。
    照実:ぬはっ!?ww
    護千:これやっちゃったかなぁ?(笑)
    みさと:うーん……どうだろねぇ?
    天野:「と、とりあえず待ってみようぜ! 15分までは遅刻じゃないって言うじゃん!!」
    護千:「そうだなぁ……」
    KP:その間に《目星》でも振ってみようか。

    護千24◯ 天野19◯ みさと18◯ 照実53◯

    KP:ではみんなは、車が定期的に走っていることを示す“轍”を路面に発見します。続けて《アイデア》どうぞ!

    護千77◯ 天野54☓ みさと47◯ 照実64◯

    天野:俺だけ失敗しました……。
    KP:ですよね。
    天野:……ですよね!? あれぇ!?(笑)
    KP:えー、その轍とは別に。荒っぽいタイヤ痕が残っていることに気が付きます。立て続けに《追跡》どうぞ!

    みさと70→18◯

    KP:そのタイヤ痕が比較的新しいもので、道の先から君たちが来た方向へと走り去っていったことがわかります。
    みさと:っていうことをみんなに言います。
    天野:「奥に何かあるってことかな?」
    みさと:「何かあったかしら……?」
    KP:林道は一本道ではありますが、奥につながっています。
    護千:先に進んでみようか。
    KP:では奥の方へ。

    ◯林道の先の一軒家
    KP:林道を更に進むと、一番奥にひっそりと建つ一軒家を発見します。家の前には車が止まっています。家は古い日本家屋で、縁側もあるような建物です。
    護千:「あそこで少し話を聞いてみるか」
    照実:うんうん。
    KP:玄関には古いチャイムが付いています。脇には縁側が見えていますね。
    護千:普通にごめんくださいしようか。
    みさと:うん。ジーーー(古いチャイムの音)。
    KP:返答はありません。
    天野:あれぇ……?
    みさと:車はあるのよね? どんな車?
    KP:普通の乗用車かな。少し型が古いかもしれない。
    天野:家に鍵はかかってる?
    KP:かかっていますね。
    天野:車あるなら中にいそうだけど、鍵かかってるしなぁ……?
    みさと:縁側の方から覗き込んでも何もない?
    KP:縁側を覗き込むと、盆栽の棚や簡単な菜園がある一見長閑な庭園です、が……ガラス窓が大きく割られています。
    護千:「あれっ……! 割れてるよな……!?」
    みさと:「……そうね」
    KP:(護千を指差し)1d100どうぞ。

    護千67◯ 

    KP:この家の中から、護千は血の匂いを感じます。
    天野:あ~……だめやで!
    護千:「……血の匂い、しないか?」
    天野:「いや? 俺はあんまり……」
    護千:「家の中から、微かにだけど……」
    KP:他の3人にはわからないほど、微かに匂いがします。
    護千:「窓ガラスも割られてるし……なんか言われたらその時謝ろう!」
    天野:「そうだなー!」
    みさと:みさとは白手袋をはめます。
    KP:了解です。さて、以降護千くんは、《血を嗅ぎつける》という技能を会得します。
    護千:会得したんですか!? やったぁ!!
    KP:成功率は75%。以降宣言すればいつでも使用することが出来ます。
    みさと:窓ガラスは人が通れるくらいに割られてるの?
    KP:そうですね。
    みさと:ではみさとが先頭で穴から入ります。

    ◯家の中へ
    KP:部屋に入ると、畳張りの広い和室です。窓ガラスは全てその和室側に散らばっています。
    みさと:外から割られてるのね。
    KP:《目星》を、とりあえず先に入ったみさとからどうぞ。

    みさと4クリティカル

    照実:うおぉぉ、探偵!
    KP:土足で踏み荒らしたような跡が部屋のあちこちにあります。さらに、幾つかの小さな筒状の金属が転がっています。
    天野:つつじょうのきんぞく……?
    護千:薬莢……かな?
    KP:じゃあみさと、《知識》でどうぞ。

    みさと62◯

    KP:これは拳銃の空薬莢だとわかりますね。
    みさと:しゃがみこんでそれには触らないようにしながら。
    みさと:「これ……空薬莢よ」
    護千:「拳銃のか!?」
    みさと:「あと、踏み荒らした跡がある。土足でね」
    護千:「はは……全然穏やかじゃねぇなぁ……」
    照実:「また危ないことになってきたなぁ……」
    天野:「危なくないか、これ?」
    天野:天野は警察に任せたほうが、って感じに思いそうだけど……。
    みさと:じゃあ、天野がそう言ってる間にみさとは先に進んじゃうよ。
    護千:みさとに付いていきます。
    天野:……一応ついていきます。
    KP:《血を嗅ぎつける》どうぞ。

    護千75→7◯

    KP:家の奥へ続く廊下の方から血の香りが漂ってきます。
    護千:「みさと、廊下の方から……匂いが」
    みさと:「匂いって、血の?」
    護千:「うん……」
    みさと:「……あんた分かってるわよね?」 軽く肩パンして、廊下に行くよ。
    護千:うん。匂いのする方へ。

    KP:では廊下。薄暗い板張りの廊下です。《目星》を振ってみましょう

    みさと75→12◯

    KP:床や壁に血痕が付着しているのがわかります。血はまだ湿っており、それほど古いものではない。そして血痕は、廊下の奥へと続いています。
    みさと:どういう感じで? ぽたぽたと?
    KP:そうですね。
    天野:「……これ以上はやめよう。警察を呼んだほうが良いと思う、俺は」
    護千:「警察か……」
    KP:さてここで! 君は、この血の匂いに激しく惹きつけられる。
    護千:とうとう来たか……!
    KP:POW×1で判定をどうぞ。
    護千:あ、おわった。

    護千8→75✕

    みさと:それを妨害できますか?
    護千:まぁまずは何が起きるかだな。
    KP:はい。護千の行動としては、二人の静止を振り切って奥の部屋へと向かってしまいます。
    天野:「おい、もりゆきぃ!」
    護千:「この先に、なにか……」
    天野:「おい、この先に行くと何があるか分かんねぇぞ! やべぇって!」
    護千:「奥に……」
    天野:「護千!」
    護千:「奥に……!」 進みたいでーす!(笑)
    みさと:対抗ロールで止められる?
    KP:STR対抗をするなら、自動で止められて良いでしょう。
    護千:止まってしまったわ……。
    天野:とはいえ、先の様子も気になるよな……。
    みさと:みさとが先に行くか。
    KP:では、とりあえずみさとが進むってことで?
    みさと:はい、それで。

    KP:君は暗い廊下を進み、奥の部屋に入る。部屋中が血で真っ赤に染まっていた。鉄錆の臭いがあたりに充満している。凄惨な光景は、常人なら気を失ってもおかしくないものだろう。床には空になった薬莢がいくつも散らばっている。そして部屋の隅には、酷い銃創を受けた血まみれの女性が足を投げ出し、壁にもたれてうなだれていた。
    KP:みさとには彼女が何者であるかは分からないでしょう。
    みさと:……外見的な特徴は?
    護千:はなせー! 俺が行けばすぐに分かるんだー!
    KP:黒い髪を後ろ括りにしているくらいかな。
    みさと:じゃあ……写真に、撮っておきます。
    KP:ではそのようにしている一方で、護千は部屋の奥へと進み始めます。
    天野:止めます!
    KP:ですが、止めきることが出来ません。
    護千:ふはは! 本能の力の前に人間なぞ……!
    天野:「もりゆき! しっかりしろよ!」
    照実:「はわわ……!」
    護千:ずるずるずるずる……ばぁん!(ドアを開け放つ音
    KP:そうして君たちは、この奥の部屋へと侵入します。護千くんはここで、倒れている女性が在沢義乃であることがわかるでしょう。
    護千:「あ、在沢先生……?」
    KP:目の前に広がる凄惨な光景を前に、君たちは1/1d4のSANチェックです。

    護千失敗4点減少 天野成功1点減少 みさと失敗1点減少 照実失敗3点減少

    KP:そして護千くんは、このむせ返るような香りの充満する部屋で耐え難い食欲に襲われます。
    護千:来たか……! 抵抗できますか?
    KP:君自身で抵抗することは不可能でしょう。状況としては、血溜まりに手を伸ばして今にも触れそうなところです。
    天野:と、止める!
    みさと:引っ掴んで止めます。
    KP:《精神分析》やSTR対抗で止めることが出来ます。
    みさと:とりあえずSTR対抗で引っ張り出したいね。
    天野:3人で引っ張れば……!
    護千:SAN値4も減った人がまともに手伝えるのかい?
    *手伝えるのかい?:ルール上は何も問題ないと思うが、参加者が「できなさそうだ」と感じればその感覚が優先されることもある。
    照実:あー……。
    天野:げっ。
    KP:君たちは今動揺している。
    天野:うおぉぉぉぉごめんなさい!!
    みさと:じゃあ《精神分析》で!

    みさと71→5クリティカル

    護千:はははははは!!!!wwww
    照実:これは良い説得が入った!
    KP:では伸ばそうとした手を止めることが出来るでしょう。
    みさと:がっと手を握って、目を覗き込んで。
    みさと:「あんたこの前なんて言った?」
    護千:「はっ、ごめ、ごめん。ありがとう、ありがとうみさと」
    天野:とりあえず、ここから出ようって言うかな。
    みさと:うん。
    KP:さてここで。呻き声が聞こえます。喋っているのは、銃殺死体かと思われた女性。
    照実:おおぉぉぉ……。
    護千:「在沢さん!?」だれか《医学》持ってる人! あっ、俺が医者だった!
    KP:うなだれた状態から護千くんの方を見やり。
    在沢:「お前はまだ……やめておけ……」
    護千:医学の心得ぇぇ!

    護千85→16◯

    KP:在沢の身体についた多数の銃痕。これはどう見ても致命傷であり、出血量も明らかに致死量である。脈はわずかに残っているが、身体は既に冷たく、喋ることはおろか生きているはずがない状態であることが分かります。
    護千:「在沢さん、在沢さん! あ、あなたは……何があったんですか?」
    在沢:「すまないが……今は何も聞かずに頼みを聞いて欲しい……」
    護千:「今はって……」
    在沢:「東京廃棄物処理場……トーハイを知っているか……?」
    護千:「はい。それが……?」
    在沢:「私の名を出せば、皆対応してくれるはずだ……」
    護千:「……そこで何をすれば?」
    KP:2つの伝言をお願いされます。
    KP:ひとつ、「急いで一箱分用意して欲しい。心配する必要はない」
    KP:ふたつ、「最近何か不審なことはなかったか」
    護千:結構何のことですかー感はあるな。
    KP:ただ、それを伝えて欲しいといいますね。さらに彼女は、「手当や、警察や救急車を呼ぶ必要はない」と言って再び目を閉じて静かになります。
    みさと:「必要ない、って……!」
    護千:「はは……一体どうなって……」
    みさと:「あなたたたちは、トーハイに行って」
    天野:「わ、分かった。護千。行くぞ」
    護千:「あなたたちって……みさと、ここに1人で残るっていうのか?」
    みさと:「無人にしておくわけには行かないでしょ?」
    護千:「それはそうだけど、だからって……」
    みさと:「あんたが残ったら……まぁ、言わなくても分かるでしょ」
    護千:「そりゃ、そうだけど……」
    照実:「私も残る! だから天野、護千のこと頼んだで」
    天野:「わ、わかった。まぁみさとも照実も、なんだかんだ頑丈だしな!」
    みさと:じっとり微笑みながら睨むよ(笑)。
    天野:「護千、行くぞ! 任せたけど、危なくなったらすぐ逃げろよ!」
    みさと:「言われなくても」
    天野:「照実、気をつけてな!」
    照実:「オッケー。そっちもな」
    KP:そうして君たちがなんだかんだとしていると、在沢が再び呻きます。
    在沢:「……結構だ」
    みさと:「……ここに置いていけっていうの!?」
    KP:答えはありません。が、無言の肯定とも感じられるでしょう。
    天野:「……在沢先生は、本当に俺たち全員に向こうに行ってほしいと思ってるんじゃないか……?」
    みさと:「……ふむ。納得はしきれないけど、戻ったらちゃんと聞かせなさいよ?」
    みさと:そう言ってトーハイに向かうわ。
    KP:車に関しては、この近くまでは実は車で来てたってことでも良いですよ? 街中からはそこそこ離れてそうですしね。
    天野:お、じゃあ……みさとが一番持ってそうかな? 照実はみさとの車に同乗してそうだよな。例えば……

    *~天野妄想劇場~
    照実:みさと、今日はどこいくの?
    みさと:ん~? どこでも良いよ! 照美が行きたいとこなら♪

    天野:みたいな! 感じの!
    照実:ほほほww
    天野:良いな……。
    護千:※あくまで天野個人の妄想です。

    ◯トーハイ
    KP:さて、トーハイへはカーナビなりマップアプリなりで行けるでしょう。
    みさと:さて、運転しようか。ブゥン!!(激しいハンドリングの動作)
    KP:車で20分程度の距離を15分で行くことが出来ました!
    護千:死ぬかと思った……。
    KP:ここは、武蔵村山市に位置する小規模な廃棄物処理場です。敷地内には工場施設と社宅が併設されています。《目星》をどうぞ。

    護千45→82✕ 天野50→67✕ みさと75→1クリティカル 照実65→100ファンブル

    護千:何やねんお前ら!!
    照実:ふぁー!!
    KP:100ファン!? と1クリ!?
    照実:000って綺麗やな……。
    KP:えーっと、とりあえず1クリの情報から。
    KP:工場施設には窓がほとんど無く、社宅は窓のカーテンが全て閉め切られています。かつ、敷地内の建物の外には人の気配がありません。そして一方その頃照実は。
    照実:はっ!?
    KP:こけた。
    照実:ふぎゃっ!
    護千:かわいい。
    天野:「て、照実大丈夫か!?」
    KP:さて、正面入口から入ると、すぐに受付があります。担当職員もいますね。
    護千:では急ぎな感じで、「在沢義乃……さんに、言付けを頼まれまして……!」と。
    KP:そう伝えると、途端に顔色が変わります。
    職員:「在沢先生……!? 在沢先生がどうかしたんですか!?」
    護千:「いえ……僕達もよく意味はわからないんですけど、『急いで一箱分。そして心配はするな』と」
    KP:それを聞くと職員は何かを察したように、「在沢先生に何かあったんですか……?」と聞きます。
    みさと:そう言われたなら、詳しく状況を説明します。場所とかも含めて。
    KP:そのようにしていると、近くを通りがかった職員たちも足を止めて集まってきます。皆一様に心配げな表情を浮かべていますが、在沢が『心配する必要はない』と言ったことを聞くと、一応の安堵を得たかのようにそれ以上の詮索はしません。
    照実:信頼がすごい……!
    KP:相当信頼されていることが分かるでしょう。
    護千:「あと、『最近何か不審なことがなかったか』ということを気にされていました」
    KP:職員たちは互いに顔を見合わせて話をした後、次のようなことを伝えてくれます。
    KP:1.昨日、工場見学をしに来た人物がいた。事前の予約なしでは工場内部の見学はできないため、2名の職員が応対して工場の概要を説明したそうです。
    KP:2.本日、2名の職員が無断欠勤している。部屋に電話をかけても返事がないため、心配していた。
    KP:このようなことを話し合った後、職員の1人が何か気がついたことを口にします。
    職員:「そういえば……本日無断欠勤している2人は、昨日応対した2人です。何か関係があるんでしょうかね……まぁとにかく皆さん、これを持っていって下さい」
    KP:クーラーボックスを抱えた職員が急ぎ足でやってきます。
    天野:一箱分か……。
    職員:「在沢先生に早く届けてあげて下さい!!」
    天野:色々聞きたいけど~……!
    護千:ん~、急ごう!
    KP:護千くん、《血を嗅ぎつけ》てください。

    護千75→98ファンブル

    護千:ファンブル~!!
    KP:では、箱の中から血の匂いを感じ、その匂いにとても惹きつけられてしまいます。
    護千:「血……?」
    天野:取り上げていいですか!?
    KP:《POW×3》

    護千24→27✕

    KP:開けたくなるね。
    みさと:今誰が持ってる?
    護千:僕が貰ったぽくない?
    天野:何でもらってんねん!
    護千:「ふはっ、ほははははぁん!!」
    KP:匂いも薄いので判定の必要なく止められていいでしょう。
    みさと:「……血なのね?」
    護千:「はぁっ……みたいだ……」
    職員:「では、在沢先生をよろしくお願いします……!」
    みさと:「ええ。天野。ボックスをお願い」
    天野:「護千返せ!」
    護千:「ごめん……」
    みさと:ぶっ飛ばして帰る!
    KP:その前に《アイデア》どうぞ!

    護千75→85✕ 天野40→94✕ みさと75→13◯ 照実70→23◯

    KP:成功した2人は、あれほどまでに在沢を心配していたにも関わらず、職員たちは誰も在沢を直接確認しに行こうとはしないことに気が付きます。
    天野:そうだよね。それはちょっと思ってたけど、出られないのかな?
    KP:建物内から、とても不安そうな表情で君たちを見送ります。
    護千:何かがおかしいけど……全部おかしいからな!
    天野:そうそう、そんなことより在沢さんを助けに行こう!!

    ◯在沢の語ること
    KP:在沢の家に着きました。在沢は相変わらず同じ姿勢で倒れています。
    天野:「頼まれてたやつ、持ってきました!」
    在沢:「すまない……」 よろめきつつ立ち上がります。
    護千:「在沢さん!?え!?」
    天野:びっくりしつつも箱を渡すよ!
    KP:在沢は受け取ったボックスを開けて、特に隠すでもなく中身を取り出そうとしますが、取り出す直前に護千に言います。
    在沢:「……お前は見ないほうがいい」
    天野:「護千あっち向いてろ! あっち!」
    護千:「はい!」
    KP:では、在沢は君が壁のシミを見始めたことを確認してから、それを取り出します。
    KP:ボックスの中にあったのは、ビニールの半透明のパック。その中には赤色の液体が入っている。見た人は《医学》か《知識/2》

    天野55/2→42✕ みさと65/2→27◯ 照実55/2→54✕

    KP:これらは医療用の廃棄血液を入れるための特殊なボトル、あるいは輸血用の血液パックです。いずれも使用期限切れのものや、容器に欠損のあるものなど廃棄品であることが分かります。
    みさと:ふむ。
    KP:在沢は容器の口をあけると、ボトルいっぱいの血液を何のためらいもなく飲み干しました。
    天野:あ゛~気持ち悪い……まってPLのSAN値が……。
    KP:人体の一部である血液を摂取するという行為。しかも経口摂取するというこの常識外の食事風景を見た君たちは、本能的な怖れと嫌悪感を覚え、1/1d4のSANチェックです。

    天野成功1点減少 みさと成功1点減少 照実成功1点減少

    天野:PLとPCが乖離する……!
    KP:在沢は食事を終えた後、ひとまず別室へ行くことを提案します。
    在沢:「……場所を変えよう。あちらの広い部屋に行っていてくれ。ここを片付けたらそちらに向かう」
    天野:「あ、は、はい!」
    護千:「え、何だったんだ? 何があったの?」
    天野:「別に大したことなかったよ! 気にすんな!」

    KP:さて、少し遅れて在沢もこちらにやってきます。
    在沢:「会合の約束を守れず迷惑をかけた上に、驚かせてしまったな。すまない」
    KP:と非礼を詫びた後、様々なことを説明してくれます。
    在沢:「私は、お前たちに見せなくてはいけないものがある。だが、今すぐには果たせなくなってしまった……」
    護千:「どういうことですか?」
    在沢:「まずは今朝の経緯から説明しよう。仕事を終え帰宅した直後、武装した二人組に襲撃された」
    護千:「武装……?」
    在沢:「あぁ……しかもだ。襲撃者はトーハイで働く仲間たちだった」
    在沢:「迂闊だった。何故彼らが私を襲うのか理解できず、躊躇してしまった」
    在沢:「そもそももうすぐ日が昇ろうという明け方に、彼らが自ら外に出るわけがない」
    在沢:「彼らの目は虚ろで、何かに操作されているかのようだった。私の使う《暗示》とも違うようだったが……」
    天野:「暗示……?」
    在沢:「何よりも不可解なのは、私の本だけを目当てに奪っていったことだ。お前たちに見せる予定だったのだが、その者の身体に関わる、大事な本を奪われた」
    護千:「本……その本には、何が……?」
    在沢:「どこから話したものか……ともかく、順を追って説明せねばなるまい」
    在沢:「まず確認させてもらいたい。お前たちは今、その者の身体のことをどこまで把握していて何を目的として動いている?」
    天野:状態としては、牙が生えて、日がダメで……?
    護千:血を欲している。
    天野:そのあたりをかくしかで良いかな?
    KP:はい。では、目的については?
    みさと:「完全治癒です」(食い気味に)
    天野:「元の護千に戻したいんです」
    護千:照実もそう言うん?
    照実:うーん……そう……んー……人間に……護千の思う”人間”に戻って欲しい、かな。
    在沢:「……ではお前たちは、その者の為に行動しているのだな」
    みさと&天野&照実:「はい」
    在沢:「ならば話そう。これはその者の身体についての情報であり、そして私自身のことでもある」
    在沢:「お前や私のように、本に記された呪術によって蘇った死者のことを、私は『吸血鬼』と呼んでいる。私は、私自身について研究していたようなものなのだ」
    KP:彼女はこれまでに研究してきたことを公開します。


    資料『吸血鬼についての研究』
    蔵書『屍食教典儀』に記された呪文により蘇生した人間に起こる体質変異の特徴は以下のものである。この特徴群から、様々な伝説やオカルトで称されている怪物に酷似していることがわかった。
    よってこれ以降、対象を『吸血鬼』と称する。

    ①血液の摂取
    普通に食事を摂ることは可能だが、それにより空腹が満たされることはない。
    生命活動を維持する為には、新鮮な「血液」が必要不可欠である。
    一定量の血であればなんでも構わないようだが、出来るだけ人間のものが好ましい。血液を摂取せずにいると体は徐々に衰弱し、やがては死に至ると思われる。
    しかしその段階に至る前に耐え難い食欲に襲われ、自我を保つことが出来なくなる。

    ②肌の弱化と活動時間の変化
    陽光に弱い体質になる。なんの対抗策も無しに陽の光を直接浴びると皮膚に熱を感じ、痛覚を生じる。
    朝は気怠く、夜は快適に感じるようになる。
    これらの体質に関しては、充分に血液を摂取していればある程度の抵抗は出来るようだ。

    ③筋カ・体カ・からだの変化
    夜目が利くようになり、犬歯の形状が発達する。これは生物を襲い吸血する為の変化だと思われる。
    充分に血液を摂取出来ている時に限り、その体の筋力は生前のものを遥かに凌駕し、老化現象にすら縛られなくなる。加えて高い自然治癒力も備わるが、頭部を著しく破壊すれば死ぬ。

    ④人を惑わすカ
    蘇った際の呪術による影響か、吸血鬼は人智の及ばない不可思議な力を持つ。
    相手の瞳を見つめて暗示をかけ、簡単な催眠状態に陥れることができる。

    ⑤繁殖方法
    人間本来の繁殖方法で子孫を遺せるかどうかは不明だが、それ以外にもう一つ繁殖方法がある。


    護千:もう完全に神話生物じゃねぇかよ!
    KP:さて! 護千くん、《アイデア》を振って下さい。

    護千85→78◯

    KP:これまで君が出会ってきた、推定吸血鬼「鎌塚ハナ」そして「在沢義乃」。君がその両者と対面した時、その瞳から……
    護千:そうだ。すごい力を感じた……
    護千:「人を……惑わす力……」
    護千:良いものを手に入れたぜ(暗い笑み)。人を惑わす力かぁ……力かぁ……。
    在沢:「先程の私の食事を見ただろう。人間の倫理観に則れば、私たちのようなものはまともには生きていけない。安易に人間を襲い犠牲者を増やすことなど、許される訳がない。だから私は、安全に血液を手に入れる手段を確立した」
    天野:それがトーハイ……。
    KP:《アイデア》をどうぞ。

    護千74◯ 天野43✕ みさと42◯ 照実71✕

    KP:成功した人は、在沢がM病院のマニフェスト管理に関わっていたこと、トーハイの者たちから異様な信頼を受けていたこと、そして容易に持ち出せた一箱の血液。
    KP:これらのことから、在沢が病院からの廃血液とトーハイ施設を掌握しているのではないかと思うでしょう。
    みさと:「トーハイ……ですね」
    KP:感づいた君たちに対して在沢は深くうなずきます。
    在沢:「様々な伝承に載っている吸血鬼は人を惑わすというだろう? 冗談のようだが本当らしい。申し訳ないが、周囲の人間にはある程度の暗示をかけさせてもらっている」
    みさと:寿命とかの問題ね、老化とか。
    護千:不老不死なのか……。
    KP:ここまででなんか質問ありますか?
    みさと:じゃあ、「明治時代に在沢診療所というものがあったと。副院長の在沢義乃……同姓同名の彼女は、つまりあなたですか?」
    KP:その質問に対しては在沢は口をつぐみます。
    天野:あら?
    護千:タブーだった?
    天野:ってことは結構長い間生きてるなぁ。
    みさと:「在沢さん、私はあなたに謝罪しなければならない。おそらくそのはずです。私がそのことを調べるきっかけになったのは加武俊之という人物から依頼を受けたからです。そして私はM病院にあなたがいることを調べ、それを彼に明かしてしまった。つい昨日の夕方のことです。おそらく偶然ではないのでしょう?」
    在沢:「そうだな……落ち度は本来なら君にあるのではない。気に病むな。もう過ぎてしまったことだ。しかし、ご覧の通り私はたくさんの秘密を抱えて生きている。我々に害をなすものが存在するならば、対処をせねばなるまいが。私は敵のことを何も知らぬ。トーハイの仲間たちを操っているのがその者だとしたら、その者は私が本を持っていることと、その秘密を知っていたのであろう。一体、どのような理由であの本を求めるのか知らんが、偶然にしては出来すぎている……」
    みさと:「そう、その本には何が書かれているのですか?」
    在沢:「まずそうだな……本の話をする前に吸血鬼による犠牲者について話しておかねばなるまい。我々が安易に人間から血を奪うことができない理由は、世間体だけではない。人間から直接血を奪う行為は加減を間違えれば、そして加減ができなければ当然死に繋がる。そうして奪ってしまった命は我々と似ているが、また別のものとして蘇るのだ」
    天野:えぇそうなの!?
    護千:「べつのもの……?」


    【吸血鬼による犠牲者】
    吸血鬼の食事は、生物の命そのものであると言える「血液」を直接的に奪う行為である。
    呪術的に蘇った存在である吸血鬼による吸血行為は、犠牲者に冒涜的な影響を及ぼす。
    大量の血液を吸われ、生命活動を保てず死んでしまった人間は、『吸血鬼のようなもの』に変化して蘇る。

    彼らの身体の特徴は本来の吸血鬼と比べると非常に劣る。
    血液以外の食事を胃が受け付けない体質になり、真っ当な人間の食料を摂取することは不可能となる。
    陽の光への耐性は吸血鬼よりもずっと弱い。
    肌が焼け焦げる事は無いようだが、僅かな陽光が死に繋がる。
    犬歯の発達も無ければ吸血鬼のように強靭な肉体も持たず、普通に年を取って死ぬ。
    また、彼らは人間を襲い、吸血した結果命を奪ってしまったとしても、その人間が蘇ることはない。

    彼らは、吸血鬼が持つ力の影響を受けて蘇ってしまった哀れな犠牲者だ。何の援助も無しに人間の社会で生存していくのは不可能だろう。


    天野:ああああ十郎さんとかが……?
    みさと:えっとトーハイの従業員たちの、犬歯について思い出していいですか?
    KP:護千のような犬歯は見られなかった。
    天野:犠牲者か……。
    KP:そしてそれについて在沢自身からも言葉が。
    在沢:「先ほど、お前たちに足を運んでもらったトーハイ。その職員たちの中には私が保護している仲間たちがいる。彼らは皆、吸血鬼による犠牲者だ」
    護千:そういう、ことかぁ……
    天野:外に一歩も出なかったのはまじで死に繋がるからやなぁ……
    護千:本当の本当にね。
    天野:そっちはまだね、スーパープロテクションでね。
    護千:なんやねん、ただの日焼け止めや(笑)
    在沢:「お前にやった日焼け止めクリームはそこまで強力なものではない。だがまぁ気休めにはなるだろう。肌を隠したりしていれば今のところは問題はないだろう」
    護千:なにか質問してもいいです?
    KP:いいですよ。
    護千:「血液を、摂取、せずにいる吸血鬼は……自我を保てなくなるんですか?」
    在沢:「そうだ」
    護千:「自我を保てなくなった吸血鬼は……」
    在沢:「人を襲う」
    天野:犠牲者を増やすで……
    天野・護千:うあっははぁん(泣)。
    みさと:「あなたのこの研究というのは、吸血鬼からの治癒を目的としたものなのですか?」
    在沢:「私は、私自身が再び人間に戻れるとは思ってはいない。だが、まだ戻れるものがいた時に、助けになってやりたい。そう思っている」
    護千:まだ戻れる者……
    在沢:「8年前の彼は、もう戻ることは出来なかった……」
    護千:「8年前の彼……?」
    天野:この子や、三山さんや。
    在沢:「8年前、私は一人の吸血鬼を探し出して殺した。彼は食欲のあまりに人を襲い続け、犠牲者を生み出し続けていたのだ。致し方なかった……無闇な摂取はやめるように和解を求め、お前を蘇らせたのは誰かと問いかけたが、口を割ることはなかった」
    護千:あ~、蘇らせたやつがいるんかぁ。
    在沢:「その時の犠牲者がいまトーハイにいる」
    みさと:あぁ死因の衰弱死って日光にあたってしまったせいなのか。
    在沢:「犠牲者である彼らは一人では生きていけない存在だ。一人ひとり私の手が届く限り保護したのだが、間に合わなかったものも、いた」
    護千:それがその事件の真実か。
    KP:その言葉からは深い哀惜の念が感じ取れることでしょう。
    天野:頭を潰せば死ぬ……。
    みさと:「つまり瀬戸はまだ戻れると?」
    在沢:「その話をする時に、先程の本の話になるんだ。まず君達、羊皮紙については言ったかね?」
    みさと:続きがあるってのは鎌柄から聞いたけど……それ以外は聞いてない。
    天野:彼女に言ったかってことよね?
    KP:いいますか?
    天野:タイミングが合えば……知ってるかどうかとか聞きたいかもしれんね。
    護千:とりあえずなんか聞こうか。
    みさと:「その本というのは呪文の書かれた羊皮紙と同じようなものなのですか?」
    在沢:「そうだな、君たちの中に、呪文を唱えたものがいるな? そしてそれが羊皮紙に書いてあった。呪文を唱えたのは?」
    天野:「あ、俺っす」
    在沢:「君たちが見つけた羊皮紙は私が所持していた本の内容を部分的に書き写したものだろう。例の呪文についての詳しい事柄が奪われてしまった本……屍食教典儀に書かれている」
    在沢:「だがこの解決法はあの本をお前達が自分自身で確認しなければどうしようもない」
    天野:とりかえさんといけんね!
    護千:「なら、その本があれば……」
    天野:「戻れるかもしれないってことですか!?」
    在沢:「お前の体を治す方法はあるとも言えるしないとも言える……お前は今の所その条件をまだ満たしている」
    護千:「条件?」
    在沢:「あぁ。『復活者』、私はそう呼んでいる。羊皮紙の呪文で蘇り、そしてまだ吸血鬼になっていない人間のことだ。そんな彼らの症状の解決法を実行するための条件は、一つ、蘇生させる呪文を実行したものがいること。そして二つ目、これが大事だ。蘇生者自身が血液を積極的に摂取していないこと」
    護千:頑張ったな護千!
    天野:頑張ってるわぁ!
    護千:飲むわけにはいかなかった!
    KP:在沢は護千と天野を強い目で順に真っ直ぐ見つめる。
    在沢:「いいか。希望を捨てたくなければ、血は絶対飲むな。そして、お前は絶対に死ぬな」
    照実:うぅわあああ……。
    護千:天野ぉぉ死なんといてぇぇ……(泣)。
    天野:HPあんま高くないんだよな(笑)。
    護千:みさとぉぉぉ僕のこと止めてぇぇ……(泣)。
    みさと:おう。
    KP:この本のことを説明した在沢は、
    在沢:「屍食教典儀を奪われたりしなければ君たちの目的はこの場で解決できたかもしれない。本当に申し訳ない」
    天野:「在沢さんは悪くないです!」
    みさと:とても苦しい顔をしているよ。
    護千:希望は見えた……。
    在沢:「トーハイの仲間たちの保護者として、私を襲った者達の蛮行を見過ごすことは出来ない」
    護千:トーハイのその2人……
    天野:のゆくえを追いたいよね!
    在沢:「そしてあの本はなんとしてでも取り返さなければならん」
    天野:「はい!」
    KP:ここで在沢が君たちに提案をしてきます。
    在沢:「お前たちもこの一連の事象に少なからず関係している。本を必要としている。関係ないなどとはもはや言えんだろうし、私がここまで話してしまった以上、お前たちを放っておくことは出来ない」
    KP:そこまでいうと在沢は背中をまっすぐ伸ばしてあぐらの姿勢で、深々と頭を垂れています。
    在沢:「恥を忍んで頼みたい。力を貸してはもらえないだろうか」
    天野:しゃがんで「顔を上げてください。力を貸すというより、一緒に頑張りましょう」
    天野:……がんばりましょうってなんかアホっぽい(笑)
    みさと:いいんちゃう(笑)
    照実:いいよ、天野らしい!
    護千:なんという天野。
    KP:それを聞いて少し安心したように。
    在沢:「ありがとう」
    みさと:「こちらからもお願いします。あなたの情報がなければ私達は何も出来ないところだった」
    在沢:「そうだな。そして私も、君に聞きたい。その加武という男、その男はいまどこにいる?」
    みさと:「それについては……わかりません」
    在沢:「憶測でも何でも構わない」
    天野:電話番号はあるよね。
    みさと:電話番号はある。スターフィルかな? プレイヤー的にはね。
    天野:でもスターフィルとあったっけ、加武さんの……。
    照実:音楽きくってだけよな~
    みさと:三山の方か。
    みさと:「居場所はわかりません、ただ加武は8年前の事件、三山源助のことをたしかに知っていた。私に対しては、友であったとそう言っていましたが、よく知っている様子でした」
    在沢:「そうなると、その加武という男が彼を復活させたのかも知れないな」
    護千:吸血鬼であることを知らないわけがない感じがするよね。
    みさと:うん。
    護千:だって、その数日前に会ったとか言ってたやんけ。
    みさと:そうそうそう。
    天野:吸血鬼って知ってんね。
    護千:うん、怪しすぎんね。
    みさと:でも羊皮紙の方のつながりからスターフィルの話に持っていきたい。
    天野:スターフィルに羊皮紙がある。言おう、それをとりあえず言おう。
    在沢:「その団体の拠点というのは分かるのか?」
    天野:「はい! 一回、行ってみたこともあるんで!」
    照実:嫌な思い出だ……。
    護千:まじむりょくだった。
    在沢:「ならば一刻も早くその拠点に向かいたいところだが、もし直接敵のもとに行けるのなら私も同行しよう。しかし、それにはもう少し待ってもらいたい」
    KP:現在は真昼。
    みさと:なるほど。
    天野:あ~夜ね。
    在沢:「すまないが、私は体の調子を整えたい。日が落ちるまでは眠ろうと思う。仲間が心配ではあるが、今の体調ではまだ……万全の状態でのぞみたい」
    みさと:「スターフィルは明日24日の夜、東京タワーの大展望台で最後の公演をすると、そういう話を聞きました」
    在沢:「そうか、やつらがもしあの本を使ってなんらかの儀式をしようとしているのであれば、おそらくその時だ」
    天野:ん~許さん! 許さんぞぉ。
    護千:なんか思ったよりヤバそうやわ。スケール的に。
    天野:でも在沢さんいないとフィル行ったところで感あるよね?(笑)
    護千:二の舞(笑)
    天野:あと、ツケてきていた人とか待ってる間暇だし、その行方もちょっと調べたい。
    みさと:そうそう、追跡者は在沢の手引きではない?
    天野:「昨日の在沢さんの病院を出た後から誰かにツケられているような感じがしたんですけど……」
    在沢:「知っての通り私の仲間たちは陽の光のもとで動けない。おそらく、その加武俊之という男の手のものだろう」
    みさと:つまり、あの本拠地についてこちらが知っていることは把握されている。
    在沢:「その可能性はある。だがいずれにせよ突入するなら夜だろう」
    みさと:「でしょうね」
    在沢:「それまではこの家を自由に使ってもらって構わない。先ほど私が倒れていた部屋には血の匂いが強く残っている。お前はそこには入らないようにしてほしい」
    護千:「はい」
    在沢:「見張りも兼ねて私はそこで夜まで眠ろう」
    みさと:「トーハイはどうします? 話によれば工場見学に誰かが来たとか。その見学者について防犯カメラなどの映像は得られないのでしょうか?」
    在沢:「防犯カメラ……あの施設は私のせいでもあるのだがあまりそういうものは設定していないのだ」
    みさと:「そうですか……」
    護千:「その見学者に対応したのがその2人なんでしょうか」
    天野:「なにかされたのか?」
    在沢:「そうだな。おそらく私の力に似たものがかけられていた可能性が高い」
    みさと:そしてその団体と手を結んでいた者の蒐集物、オカルトの品について関わっていた刑事がおそらくは偶然ではない交通事故に遭って負傷している。突然車が炎上したという目的者もいるらしいってことを話します。まぁ全部かな。
    在沢:「その車両では何かを運搬していたのか? 警察が押収していたものには何があった?」
    みさと:サセックス草稿、羊皮紙、他は絵画やアンティーク品などの骨董品かな?
    在沢:「骨董品は無理かもしれないが、書物だけなら乗用車でも運べるんじゃないか?」
    みさと:あ~たしかに。
    護千:別枠で運搬していたのか。
    みさと:それは考えてなかった。
    天野:書物を狙って、その車両に助けに入ってけが人も運び出したし本も運び出したみたいな?
    みさと:救出したっていうほうが追及の手はかかりづらいよなぁ。見殺しにして何かを回収していった~よりは。
    天野:たしかに。
    みさと:良いことをして去っていった英雄になるよね。
    天野:あんまりね、誰だったんだろうありがとうございますくらいになる。本は燃えたと思われるかもしれんしね。
    みさと:うまい手ぇやなぁ、くそぉ……。
    天野:どうすることもできなかった……さつきぃぃ。
    KP:皐月は警察の人間であるとは言ったんやんね。
    在沢:「外部のものや機関に協力を頼むのだけは絶対にやめてもらいたい」
    KP:と、念を押してきます。
    護千:まぁ、あらゆるものが明らかになってしまうね。
    在沢:「それにそれは君たちも同様だろう。ここまでのことを公には出来まい」
    天野:「そうっすね……」
    天野:あとなんかあるかいね、喋っとかなあかんこと。
    みさと:鎌柄夫妻については触れない?
    護千:あの人たちのことはそっとしておこうぜ……。
    天野:でもさぁ、このままだったら十郎さん確実に犠牲者になるで?
    照実:死ななければ……。
    天野:これ自我なくなるんじゃなかったっけ?
    みさと:飢えればね。
    護千:だからハナさんがそういう結果に至ることはない。
    照実:十郎が死なない程度の血でハナさんが保ってられるなら大丈夫ってことよね。
    天野:でも、俺はたぶん十郎さんの心配はするよ! これ見たら!
    みさと:「吸血鬼一人を、人間一人で支えることはできるとおもいますか?」
    KP:そういう聞き方をすると、彼女は非常に深く深く、自分の中に思案を巡らせます。
    照実:んんん~~~……。
    天野:やばいのぉおお???
    KP:まるで何かを思い出すかのように。
    みさと:支えるってぼかした言い方したけど、「人間一人が自分の血で吸血鬼一人を養い続けることは出来ますか?」
    照実:おわぁ……綺麗な終わり方なんてないんや……。
    天野:あ~むりやぁ。
    在沢:「君はそういう選択をしようとしているのか……?」
    天野:あぁ、そう思うわなぁ。
    みさと:「瀬戸は血を吸いません。わたしは仮定の話をしています」
    天野:みさとは、鎌柄夫妻のことは言わない方針?
    みさと:返答による。
    在沢:「吸血鬼と人間との関わり……」
    KP:なにか、思い出していることはあるようです。
    天野:思い出していること?
    みさと:メタ的やけど、自分は失敗したがあるいはって感じ?
    KP:……いや、彼女のいかめしい表情からはそれ以上のことはうかがえません。
    天野:そうかぁ、まぁでも、それはどっちとも取れるって感じですか?
    みさと:彼女もわからない?
    KP:それに対してはイエスともノーとも言えないようです。
    天野:もしかしたらなんとかなるかもしれないし、なんないかもしれない? それなら今どうこう言わんなぁ。いや、イエスともノーとも取れないんだったら、不用意になんかあの二人の覚悟を崩すのもって、黙っとくかな。
    KP:《聞き耳》どうぞ。

    みさと36✕ 照実63◯ 天野97ファンブル 護千98ファンブル

    護千:ファンブルが二人出たよ☆
    天野:すいませんでした。音立てちゃった。
    KP:ならここでは聞こえなかったことにしましょう。
    天野:ごめん!!
    照実:あぁ打ち消しぃ。
    護千:ごめん!(笑)
    KP:在沢がなにかつぶやきましたが聞きとれませんでした。
    天野:あ~! ごめん! もう貧乏ゆすりクソ!
    照実:あはははは(笑)
    みさと:ってか、考えながらうろつきまわってガン!とか(笑)
    照実:テーブルに小指をぶつけた。
    護千:小指10回ぶつけたら死ぬからなぁこのゲーム。
    みさと:まぁゲームのさがよな。
    護千:小指に命が宿っている。
    天野:PL的には護千の元に戻す系をなんとかした後、ハナさんと十郎さんにこのトーハイを紹介して、それだったら2人で一緒に暮らせるかも知れない、かなと思ってるんですけど。
    みさと:まぁ血を分けて貰えば全部じゃなくても十郎の負担を軽くできる。
    天野:うん、だからぁ、十郎さんがならない程度に。
    護千:うん、とりあえず十郎一人でまかなわれなくてもいいってことは言えるか、でも今じゃないか。
    みさと:今じゃないね。
    天野:イエスともノーとも言ってないから。
    照実:ハナさんも吸わんでいいなら吸いたくないやろうしなぁ。
    天野:せやろなぁ。
    みさと:いやぁ?
    天野:吸いたいかなぁ?? 絆みたいなもんだと思ってしまってる?
    みさと:まぁいまの関係に別の幸福感を感じている可能性はあるよ。
    天野:表情的にも……?(笑)
    みさと:っていうか言動的に。
    天野:あ~~『わたしいま、幸せなのよ』か。二人の秘密。
    護千:あの人達はあのままで、今のままではとりあえず納得してるからね。
    みさと:……あれ? トーハイに見学者が来たのって時間帯は?
    KP:時間帯は、特に決まってなかったかな?
    天野:昨日の、何時頃にする?
    KP:時間に関しては特に何も言ってない。
    護千:まぁそこはまぁいいや。
    天野:いまはどんな感じなんですかね。質問があればって感じ?
    KP:っていう感じではあるね。
    みさと:特になければ休息に入るって?
    天野:護千さん喋りたければ、出ますよ、部屋を。
    護千:人を惑わす力なぁ。もう一つの繁殖方法みたいなの気になる。
    KP:それはさっきの吸血による犠牲者。
    護千:あぁなるほどね。吸血鬼を生むわけではないってやつか。
    KP:吸血鬼もどきを生む力よ。
    天野:そうなんやぁ。
    みさと:あとどのくらい保つんやろね? 理性を失うまで。
    天野:そうそれも怖い!
    護千:だれ? わたし?
    みさと:うん。
    護千:たぶんゲーム終わるまでちゃう?(笑)
    みさと:クライマックスで限界を迎え……。
    護千:でもちょっと聞きたかった。そうそうんで、狂う云々で。何聞いたっけさっき?
    みさと:狂う云々でハナさんやばくね?って話逸れたんや。
    護千:「在沢さん、復活者が自我をなくすまでどれくらいの猶予があるんですか?」
    在沢:「個人差はあると、私は考えている」
    護千:「個人差……」ひとによって変わるのかぁ。
    在沢:「だから、君の様子を見ている限り今しばらくは大丈夫だろうと思う」
    護千:やったよ!
    天野:よかったああああああ。
    護千:まぁ強い意志があるからね。
    みさと:いましばらく(ラスボス直前)。
    護千:ふふふ、抗うって意志があるから。
    天野:よかった、もう時間がないとか言われたらウオオオってなるとこだった(笑)
    KP:まぁ、要はきみのSTR、CON、DEXの減少により、ゼロになるまで。
    護千:あっ!? あはは場合によってはやばいね?(笑)
    護千:照実やったらもう死んでそう!
    照実:一瞬や! もう死んでそう!
    KP:まぁ選択できるから、減らすやつは。
    護千:たしかに、僕が勝手にランダムに決めてただけやった! とりあえずそこは気にしなくてもいいよ~って言われたんで。なんかあとは、人を惑わす力かぁ。
    天野:でもまだ復活者だから。
    護千:そっか……。
    天野:吸血鬼になるん?
    護千:まぁどっかでそういう結果になった時は。
    天野:吸血するンゴ!
    護千:吸血することになったらいろいろ考えたいけど、いやぁ頑張って、生きたいなぁ。たぶんいっぱいあると思うの、吸血鬼の機会。
    みさと:うん。
    護千:がんばるぅ。
    天野:がんばってください!
    KP:在沢について聞くことはもうない? 鎌柄夫妻の話はとりあえず今はしないってことで?
    みさと:あ、トーハイの血液に今余裕はあるのか?
    KP:それはもう存分に余裕はありますよ。
    天野:あぁよかった!
    護千:まだまわってくる。
    KP:吸血鬼に対してまだ人は圧倒的に多いので。
    護千:まかなうことはできる。それで何年もやってきたわけだしね。
    みさと:「そうですか」って言って思案顔になる。
    護千:まぁ、待つかな。夜を。
    KP:では在沢は休息に入ります。
    天野:はい。
    護千:護千も正直寝たい。
    天野:部屋違う場所だったらどうぞ。あの部屋じゃなければどうぞ。
    護千:分かってるよ(笑)
    在沢:「何か用があればすぐに起こしてくれ」
    KP:と言って彼女は先程の部屋に戻ります。
    KP:とうとう語られた吸血鬼の秘密。護千は果たしてどうなってしまうのか!? 次回へ続く!


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