「太鼓の達人」と「アイドルマスター」と「コール譜面」
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「太鼓の達人」と「アイドルマスター」と「コール譜面」

2015-12-16 00:00
    音ゲーマー達の発信所2015参加記事。

    はじめに

    バンダイナムコエンターテインメント(以下、バンナム)の音ゲー「太鼓の達人」には、
    同じくバンナムのゲーム「アイドルマスター」シリーズの楽曲がいくつか収録されている。

    その楽曲たちの中で、一時期ある譜面の傾向が非常に強かった。
    通称「コール譜面」で、アイドルのライブなどでよく行われるコールを意識した譜面のことである。
    本題に入る前に、その譜面パターンの代表例をいくつか紹介する。

    PPPH
    Bメロで使われる。これを譜面にするとこうなる。
    (Star!! おに譜面、連打がタメ、カッ(大)でジャンプ


    フゥフゥフゥフゥ
    主にサビで使われる。大音符のドンカツの連続で表現。
    (自分REST@RT おに譜面、52小節目が該当)


    (2拍目、4拍目で)ハイッ!ハイッ!
    主にイントロなどで使われる。大音符を混ぜるパターン、ゴーゴータイムの演出を挟むパターンがある。
    (キラメキラリ おに譜面(リメイク)、大音符とゴーゴー両方を使用)


    その他
    特定のコールで音符を追い越すソフランがかかる。
    (GO MY WAY!! おに譜面(リメイク)、16小節目が該当)




    コール譜面は是か非か


    これらのような傾向の譜面には賛否両論であった。
    賛成意見では「ノリやすい、面白い」ということ、
    否定意見では「似たような譜面」ということなどがあった。

    過去に収録されてしばらくした後、復活収録される際に、譜面が新しくリメイクされたもの(以下、新譜面)については、旧譜面を遊んでいた人にとっては「思い入れのあった譜面が、あまり良くない譜面になってしまった」という意見もあった。

    実際に筆者もどちらかと言えば否定寄りで、同じような意見を持っていた。
    特に「魔法をかけて!」の新譜面のイントロ部分には非常にがっかりした。




    (上が旧譜面、下が新譜面。コールの盛り上がりを意識してかゴーゴータイムになっているところにも注目)



    コール譜面の問題点

    ここで、コール譜面が抱える問題点をいくつか挙げてみた。

    ①曲を無視した配置である
    単純に曲だけを聴いている場合、当然コールの声は入っていない。
    それに合わせて音符を置いたら、曲から浮いた存在になってしまう。

    ②コールを知らない人からすれば「ハテナ」
    ライブ慣れしていてコールがおなじみの人にとっては面白いかもしれないが、そうでない人にとっては、悪い言い方をすると「寒いだけ」である。
    特にソフランするタイプは完全に初見殺しである。

    ③譜面のバリエーション、個性が乏しくなる
    先程の「似たような譜面」の否定意見がこれにあたる。
    特にPPPHはかなりの曲で使用されているパターンで、最悪「手抜き」と言われかねない。

    これらをまとめると、「内輪ノリ」とも言える。


    公式の考え

    コール譜面の賛否について、賛成意見はアイドルマスターをメインにしている「プロデューサー」、否定意見は太鼓の達人をメインにしている「ドンだー」に多かったのではないかと思われる。

    事実として、スタッフである太鼓チームは開発日記の記事で以下のような考えの元で譜面が作られたと述べているので、こうなるのは明白であったのかもしれない。
    1)過去収録したことがあり、
    復活収録の際、譜面をリメイクした意図について

    (中略)

    今回は、アイドルマスター10周年を記念するこの年に、

    太鼓の達人を新たに初めてもらえる人、つまり新しくプレイされる方
    に、(難しいと敬遠することなく)演奏がしやすくて、
    (ノリやリズムが明快、想像しやすく)とびっきり楽しんでもらおう!

    そう思って譜面のリメイクを行いました。
    この「ノリやリズムが明快、想像しやすく」というところに注目したい。
    ここでは紹介しないが、太鼓のアイマス曲が登場するアイマス主導の動画や生放送においては、比較的受けが良かった。これはその動画・生放送の視聴層=「プロデューサー」には好印象ということで、ターゲット層に対してこのコンセプトは成功していると言える。

    一方で、かつての譜面傾向に馴染んだ「ドンだー」に対しての配慮が足りなかったことが、今回の問題を招いてしまったと考えられる。
    そもそも、「新しくプレイされる方」がターゲットであるなら、おに譜面にまでコール譜面を実装する必要はないのではと思うところもある。
    太鼓チームもこの点について反省していて、「新譜面になった楽曲には、旧譜面を裏譜面として収録する」という対応を行った。


    「マジで...!?」

    コール譜面について問題点はあるが、コール譜面自体が悪いということではない。
    前述の同じ記事からの引用で、次のようなことが書かれている。
    リメイクを行う事、それ自体が、悪いのではなく、
    内容や、提供・展開の仕方なども様々考えなければいけない、
    と、我々は理解しています。

    この通り、コール譜面も内容次第でとても良いものになる。

    その例として、ある楽曲「マジで...!?」がある。
    アイドルマスター10周年と、太鼓の達人15周年のコラボ企画で書き下ろされた楽曲で、アイマス(あるいはアイドル曲全般)のコールに、太鼓の達人の「お祭り」の要素がミックスされたもので、譜面でもコールを意識した配置がふんだんに取り入れられている。

    もっとも、この曲は元々コールがあり、それに合わせた内容となっているので、前述の問題点①は関係なくなってしまうのだが、この譜面については少なくとも筆者は楽しいと思えた。


    「マストソングス」と「コール譜面」

    「コール譜面も内容次第」のもうひとつの例を紹介する。

    12月10日にPS Vitaで「アイドルマスター マストソングス 赤盤/青盤」が発売された。

    これは、「ドンだー」の視点からは「アイマスのみに重点を置いた太鼓の達人」、
    「プロデューサー」の視点からは「太鼓の達人を通して楽しむアイマスのベストアルバム」といった内容で、全てではないが、コール譜面のある楽曲も収録されている。

    演奏モードの画面には、観客がコールのリズムに合わせて動く演出があり、いくつかの曲を連続で演奏するモードでは、過去の実際に行われたライブを意識した内容も存在する。基本的にやっていることは「太鼓の達人」でありながら「アイドルマスター」であることにこだわっている。
    このライブ感を味わえる演出とコール譜面の相性は良く、楽しめるものになっていて、コール譜面は全てこのために用意されたのではと思うほど。


    まとめ

    コール譜面が楽しいか否かについて個人的な意見もあったが、
    後半で述べたように、結局のところ「扱い方次第」であり、その「扱い方」を誤らないことが、ユーザーとスタッフの関係を良くしていくことに繋がるだろう。

    筆者も1ドンだーとして、太鼓チームを今後も応援していきたい。


    最後に
    Twitterなど普段の丁寧な対応、そして最近動きのあった公式マイバチなど、太鼓チームは本当に頑張っています。
    バンナムに対してあまり良い印象を持っていない方も、太鼓チームのことをぜひ応援してください。


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