ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

  • カメラメーカーの未来を考える

    2021-02-04 17:00
    2021年2月1日付けのニュースで、昨年のデジカメ出荷数が大幅に落ち込んだというニュースがありました。理由はもちろんウィルスの猛威で全体的に仕事が減った・収入が減ったというものがあるでしょうが、記事中のグラフにもあるように年々出荷数は下がり続けていたので、コロナのせいだけではありません。

    昨年カメラ界に衝撃が走ったものとして、オリンパスがカメラ事業を他社に売却するというのがありました。同社は現在は医療機器の方に力を入れているので、歴史あるカメラ事業を手放すのはクソコンサルに唆されたか、株主からの圧力か、よほど事業に未来が無いと判断したかのどれかでしょう。

    デジカメの売上が減っている理由は他にもあります。一つはスマホでも十分にキレイに撮れるので、わざわざ高いカメラ買わなくていいやと思っている人が増えた。というものと、特に若い人たちの収入が本当に減っているというもの。車も買えなくなっていますし、収入的な理由で結婚も出来ない人がものすごく増えている現状は皆さんご承知のことでしょう。
    竹中死すべき慈悲は無い。

    そしてもう一つ、カメラの耐久性が高くなった+買い換えるほどの性能アップがなくなったという理由もあるかと思います。

    現在販売されているハイエンドモデルは、確かに5年ほど前と比べると大幅に性能は上がっています。が、ものすごく大きいプリントでもしない限り数年前のモデルでも十分キレイに撮ることが出来ますし、ハイエンド製品の値段がものすごく高くなっているので簡単に買い換えることが出来ないんですよね。ボディだけで30万~50万なんて奥さんから許可降りませんて。
    いいレンズも数本買ったら全部で100万コースですよ。

    「いや別にハイエンドにこだわる必要ないやろ」と思うかもしれませんが、ミドルグレード帯を使っている人ならなおさら悩ましい状況なんです。写真の腕も上がったので更なる上位機種を買いたい…がハイエンドは高すぎる。じゃあまたミドルグレードかと言うと、「ここの性能がもうちょっと上がればなぁ…」というのがあるんですよね。特に電子ファインダー(EVF)の画素数が少ないので、そこで躊躇している人は多いのではないでしょうか。

    昔のフィルム時代は、ハイエンドの一眼レフカメラといい性能のレンズ数本買っても50万いくかいかないか位だったので、全体的な価格の上昇はすごいことになってます。
    なぜかと言うと、センサーの性能が上がって、今や5000万画素とかは当たり前になりました。めっちゃ細かいところまで写る訳です。そうなると、レンズ側も高性能でないとセンサーの性能を発揮出来ないので、高精度なレンズ造りや高い材料が必要になり、(いいやつなら)安いものでも20万以上のレンズがゴロゴロある状態となりました。


    出荷数が減っているだけでなく、各社の利益も減っています。一昔前はキヤノンの大きなライバルだったニコンは現在400億円規模の赤字に陥っています。

    もともとカメラ事業はボディではそれほど利益が出ておらず、いいレンズを買ってもらうことで利益を出すスタイルを長年続けてきました。ところが、カメラメーカー各社の競争が激化したので、いわゆる入門用のカメラやレンズでも十分キレイに撮れる&前述の若い人の収入が減っているので高いレンズなどへの誘導が出来ない。開発費も高騰し続けている。しかも買ってくれる人口も減り続けている。ということで勝ち組と負け組がかなりハッキリ分かれてきているのが最近の状態です。


    記事の中で昨年はソニーのシェアが首位になっているとありましたが、最近はいわゆるミラーレスカメラが主流になってきています。以前はセンサーの前にミラー(鏡)があり、それが光を90°反射させてペンタプリズムを通り、ファインダーへと届けていました。これが光学ファインダー(OVF)です。


    (キヤノンのサイトより拝借)

    しかし、これを撤廃し、センサーのデータを直接見られるようにしたのが電子ファインダー(EVF)です。これによりカメラの小型化と軽量化が進んだだけでなく、電子ファインダーのいいところの一つに、リアルタイムで「今シャッター押したらこう撮れますよ」というのが判るようなったというのがあります。

    それまでは撮ってから液晶画面で結果を確認して、明るすぎたり暗すぎたりした場合は撮り直しをしていましたが、ほぼ一発で撮れるようになった訳です。これはもう本当に便利です。

    で、ソニーも以前は光学ファインダーのカメラも作ってはいましたが、かなり早い段階からミラーレスに注力するようになりました。もともとソニーはカメラ事業をコニカミノルタから譲渡される以前からビデオカメラやテレビのメーカーでしたから様々なノウハウは持っていましたし、何よりセンサーのメーカーという強みを活かし、最新のセンサーをすぐ搭載出来るので、他社より高性能なカメラを先んじて出すことが出来る訳です。

    次点のキヤノンもセンサーは自社開発出来ますし、全体的に高性能な機能も開発出来る+宣伝費がすごいので、新規を含めてユーザーへの訴求力があるので高いシェアを持っています。
    問題は他のメーカー。先程のニコンだけでなく、パナソニックもミラーレスカメラを作っていますがシェアはかなり低いです。

    こうなると高額な開発費を回収出来ない状態に既になっていると思うので、近い将来オリンパスと同じように事業譲渡という可能性も高いと思います。国内のメーカー(というか海外のメーカーなんてほぼ無いんですけど)はどこも非常に高い技術を持っています。どこのカメラを買っても正直大きなハズレはありません(一般ユーザーの話ね)。ですが、各種開発費を回収して更に利益を出せるほどパイが大きくなくなってしまった&高性能化+高価格化しすぎてユーザーが追いつけていないのです。

    ちなみにニコンももちろん高い技術力を持っていますし、昔からのユーザーもたくさんいますが、最近はなんというか…地味になってしまいました。決して悪い製品を作っている訳ではないのですが、ここまでシェアが下がっていることを考えると、他社へ(特にソニーへ)流出してしまったんだと思います。


    カメラは昔から“マウント”でユーザーを囲って他社になかなか移れないようにしてきました。マウントというのはカメラのボディとレンズの接点のこと、もしくはレンズの規格そのものを指します。例えばキヤノンの昔からのマウントに「EFマウント」というのがありますが、これはニコンやその他メーカーのカメラにそのまま装着することは出来ません。

    なので、他社のカメラを使うことを決めた場合、一式売り払うかめっちゃお金持ってる人が両方買うかの大体どっちかでした。もちろん前者の方が多いので、使うカメラのメーカーを変えるということはかなり覚悟の要る決意な訳です。

    ということで、一度流出してしまったユーザーはなかなか元に戻ったりはしないので、よっぽど途轍もなく魅力的な性能な物が登場しない限り、急激にシェアが改善するというのは無いでしょう。つまりニコンは非常に厳しい状態にあります。

    パナソニックのシェアがイマイチな理由は2つあります。1つは以前からオリンパスと「マイクロフォーサーズ」という規格で協力&競争をしてきました。この二社のレンズは相互に使うことが出来るという魅力的なものだったはずなんですが、オリンパスは最初から一貫してボディ側で手ブレ補正をしてきましたが、パナソニックはレンズ側に手ブレ補正機能を搭載してきました。つまりオリンパスのレンズをパナソニックのカメラに付けると手ブレ補正が全く無い訳です。(※特に古い機種)

    数年前からパナソニックもボディ側に手ブレ補正機能を搭載して、レンズの手ブレ補正と連動させて強力な補正を行っていますが、オリンパスのレンズを付けた場合小さい補正機能しか働きません。その他、同じメーカー同士でないと働かない機能なんかもあったりして、せっかくの共通マウントの強みを活かすことは出来ませんでした。

    ミラーレス市場を開拓したのはオリンパス・パナソニックだったので、小型軽量を好むファミリー層・高齢層・山登りする人・コンデジなどからステップアップした人たちを上手く取り込めてはいたのですが、更に高画質を望むユーザーは他社に流れるしかありませんでした。

    徐々にシェア率が下がっていたマイクロフォーサーズのユーザー数を更に二社で分割したような状態ですので、そらシェア取れませんわ。加えてマイクロフォーサーズというセンサーはサイズが小さいので、センサーの性能向上に限界が来ていました。

    そこでパナソニックはミラーレスカメラでフルサイズセンサーのラインナップも用意しました。しかしマイクロフォーサーズとは全然サイズが違うので、それまでのレンズを使うことが出来ません。全部新しく買うしかないのです。それもかなり高いやつを。
    そらシェア取れ(ry

    新しいマウントを出した場合は、基本的に時間をかけてじっくりユーザー数を増やすしかありません。その間もボディ側の性能も目に見えて上げていく必要があります。ソニーはその辺ものすごく上手いことやった訳です。

    最近キヤノンはミラーレスカメラのマウントとして「RFマウント」というのを作りました。これも新マウントですので、また1から揃え直しかと思いきや“マウントアダプター”というのを介して従来のEFマウントレンズも使うことが出来ます。なので、ユーザー側としてはとりあえずしばらくは従来のレンズ資産を使用しつつ、新しいRFレンズを買うために貯金出来るということです。


    最初の方で特に若い人の収入が~と書きましたが、じゃあ全体的に大幅に所得が増えた場合、各メーカーの業績は改善するのかと言えば間違いなくするでしょう。ですが開発費の高騰が続くという状況には変わりはないので、どのみち再編は起こっていたと思います。

    最近はメディア関連の方もスチルカメラから動画の方へと大きくシフトしてきている状況です。なので、各メーカーは最近そういった動画配信者向けの商品を展開していますが、果たしてどうなるか。この辺はyoutube次第という、生殺与奪権を握られているようなもんですので状況次第では壊滅ということもあり得るんですよね。

    本当はここから更にカメラではなく写真界隈の話もしようかと思ったんですが長くなりすぎるので、最後に各メーカーの今後を予想して終わりにします。


    Canon:ニコンとキヤノンどっちが生き残るか、と聞かれたらまぁ間違いなくキヤノンの方でしょう。総合的な開発力はキヤノン社の方が上だと思います。カメラ以外にも手広くやっていますからね。

    Nikon:マジでヤバいです。売上の大半をカメラ事業に頼っているので、ここが改善しないことにはオリンパスの後追いになる可能性は大です。よくニコンはミラーレス市場に乗り遅れたと言われてますが、実はそんなことはなく2011年の段階で「Nikon 1シリーズ」というのを出していました。が、センサーのサイズが小さかったり、「連写機能が得意」という全体には通じないウリ文句だったのでシェアは取れなかったんですよね。

    SONY:現在イケイケ絶好調ですが、全体的に高価格帯メインのラインナップになってきているので、新規ユーザーが入って来にくい&買い替え需要がどこまで続くかにかかっています。ただ、ソニーはまだ技術的な隠し玉を持っているっぽいので、そこが楽しみですね。

    Panasonic:近年は赤字が続いているということですので、ここもカメラ事業は切られる可能性は高いなと思っています。パナも昔からビデオカメラを作っていたので動画方面には強く、その辺にかかっているかなぁと。

    富士フィルム:かつての中判カメラのような超高画素機とレトロデザインカメラの独自路線を走っています。フィルムメーカーという強みを活かし、かつて人気だったフィルムの色再現モードを搭載しているので、昔からのカメラマンには人気です。別メーカーのカメラを持っている人も趣味的カメラとして持つ人が多いと思いますので、長く生き残るのではと思っています。生き残って欲しいなぁ。

    オリンパス:マイクロフォーサーズの最大の強みは小型軽量という点でした。オリンパスは特に手ブレ補正が圧倒的に強いメーカーなので、中年以降の重いカメラを持つのがしんどい層には有り難かったのですが、性能のバージョンアップが小さいのとレンズ性能にこだわりが少ないユーザーが多いようなので、高性能なレンズがあまり売れてないみたいなんですよね。引き取ったファンド次第なのでどうなるか…。

    RICHO:リコーはコピー機とかで有名ですが、HOYAからペンタックスブランドを引き取って、昔から販売しているGRシリーズの性能を強化したりしています。ミラーレスカメラはあったと言えばあったんですが、全然売れなかったので従来からのデジタル一眼レフに絞っています。フィルム時代はペンタックス645やペンタックス67という中判カメラで存在感のあるメーカーだったんですが、デジタルになってからは主に風景写真ユーザーが残っているという感じです。細々と生き残れる…のか!?自分も使っているので生き残って欲しいのですが。


    あとシグマとかもありますがまぁいいや。メーカー問わず共通しているのは、今のところカメラの性能は頭打ちになってきています。超高画素を使いこなせる人は限られていますし、フィルターをかけて色を変えたり、絵画風に撮れる機能もとっくに陳腐なものになってしまっています。

    もうっっ、過去が撮れるカメラを…作るしかないのかっ!?(ねーよ

    今回もどちゃくそ長くなってしまった記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。写真業界の未来の話も書けたら書きます。
  • 広告
  • 第4回 「このマンガが好きだ!」:Landreaall

    2021-01-17 12:55
    いつぶりだよこのシリーズ。

    たぶん4年くらい放置してたマンガ紹介記事ですが、気が向いたので久々に1冊ご紹介させて頂きます。



    唐突ですが、いいマンガの条件というのは人によって色々とあると思うのですが、その中に「リアリティと妄想のバランスがいい」というものが有るんじゃないかと個人的に思っています。

    リアルに寄り過ぎると、いわゆる“ご都合主義”が使いにくくなり、一つの章が終わるのに、
    或いはエンディングにたどり着くまでがえらく長くなってしまいがちですし、色々と考証することが多すぎて作者が潰れてしまったり、解決の為に、例えば『デスノート』で言うところのジェバンニの様な超人を登場させてしまって白けてしまったりということがあると思います。

    逆に妄想力が強すぎると、作者本人にしか分からない濃すぎる世界が誕生してしまって
    薄い本でしか通用しないものになってしまいます。
    今回ご紹介する『Landreaall』(ランドリオール)は、まさに冒頭で書きました「バランスの
    いい」世界を作っている、割と稀有な作品であると言っても過言ではないと思います。


    さてあらすじの説明に入る前に、作者であるおがきちか氏について少し触れたいと思います。
    おがきさんは元々同人畑の人で、このランドリオールも『クレシェンドマリオン』という
    読み切りの同人誌がベースになっていて、キャラの名称や設定を少し変えたものがランドリ
    本編へ引き継がれています。(※クレシェンドマリオンは単行本1巻に収録)

    以前おがきさんは蝉丸Pのニコ生に出演されたことがあり、それをまとめたものをアップさせて頂いたことがあるのですが、その中でおがきさんの担当者さん曰く「(単行本の売上が)角度1°くらいで右肩上がり」と言われたエピソードを話されていました。新規のファンはなかなか増えないけど、一度捕まえたファンは離れていかないという、これまたなかなか稀有な才能の持ち主です。


    ここでやっとあらすじの方を説明したいと思うのですが、超ざっくり分けると前述の読み切りの話を延長させた「火竜編」と、主人公とその妹(+護衛)の3人が学校に入学する「学園編」に分けられます。学校と言ってももちろん義務教育的なアレではなく、将来的に騎士や政治家方面、女性なら社交界にデビューするための勉強&人脈作りをする場です。

    主人公達が所属するアトルニアという国は訳あって王が不在となっており、議会と貴族達が
    中心となって国を回している訳なのですが、王政復活に向けて水面下で動いていたり、主人公も父親が名誉ある元騎士である関係で将来の王様候補に入っており、田舎育ちである主人公は政治的な駆け引きや結婚(見合い即ち政略結婚)から逃げ回る反面、「国とは」「王とは」「自分のやりたいことは何か」ということを様々な事件に巻き込まれながら考え、成長していくという物語です。

    またちょっと話が逸れますが、最近ガッツリ戦闘シーンを含むマンガでの女性の活躍度が
    すごいなと思っています。例えば『鋼の錬金術師』や『アルスラーン戦記』を描いておられる荒川弘さん、むちゃくちゃ本格的な政治・戦闘・兵器描写で知られる『軍靴のバルツァー』の中島三千恒さん。言わずもがなの『鬼滅の刃』。そしてこのランドリにおいても体術や刀を使ったり、コミックス13巻前後のエピソードの偵察・戦略・補給といった、普通女性が描かないだろこんなの という分野まで進出してきているのを見て、マンガの新時代だなぁと感じる昨今です。

    そう、このマンガには戦闘シーンが多く描かれています。ファンタジーの世界ですので、
    ゲームの技的なものも少しあったりしますが、ちゃんとした武道の人のアドバイスがあったり、Avalon japanという中世の戦いや文化を研究している団体からの詳しい助言が取り入れ
    られているので、先に書きました「リアリティ」という面で他のマンガと一線を画す部分となっています。

    加えて、対談の中でも語られていましたが、おがきさんはいわゆるラブコメを描くのがものすごく苦手な方で、ランドリの中でも恋愛という要素は物語の中心軸とはなっていません。
    この点においても一般的な女性漫画家が描くストーリーと一線を画しています。

    序盤と中盤以降に、主人公は好きになった女性の為に積極的に動くシーンはありますが、
    ……これは女性漫画家のマンガをよく読まれた方には通じると思うのですが、「キャラクターが恋した感情を中心に世界が廻る」的なものではなく、あくまで主人公の恋はストーリーの
    傍流という扱いです。それ故読者は主人公の恋の成就を願うのですが……(笑)。


    さて2016年に大ヒットした映画に『シン・ゴジラ』がありますが、あれもパニック映画によくある「家族愛」や恋人に言う「必ず生きて帰るよ」的なワンパターンのお涙頂戴な要素を排したものでした。

    最近ではヒットの条件が「主人公達さえ幸せになればいいや」というものよりも、社会全体の幸福を願うストーリー構造なものにシフトしているのではないかと思います。数年前の作品ですが、『けものフレンズ』がまさにそうでした。かばんちゃんとサーバルは多くのフレンズを幸せにし、最後にはそのみんなに助けられるというものでしたが、ある方のツイートで「ランドリはけものフレンズの社会をより高度にしたものに感じる」とありました。

    それぞれのキャラクターが与えられた役割を存分に発揮し、誰かの為に力になる。
    そしてその為のストーリー作りがまたすごい。作者ご本人はあまり自覚が無いようですが、
    いわゆる「伏線回収」の腕前が恐ろしい方です。道中起こった問題や、解決方法・加えて
    サブストーリー的な部分をまさに「あっ」と言わせる展開で畳み掛けるので、見事という他
    ありません。「こんな量の荷物を包めるの?」と思っていたらあれよあれよという間に
    風呂敷にすっぽり収まった-というような感じでしょうか。

    そして、その話だけで終わらずかなり後の話にも生きてきたりということで、どこまでこの
    作者さんは先の展開を考えているんだろうと毎度毎度思ってしまいます。


    ここまでだいぶ褒めまくってきましたが、このマンガ、ストーリーがちょっと難しくもあります。というのも、主にセリフが「非常に」洗練されているので、そこかしこによーーく過去巻を理解していないと意味を理解しにくいものがあったり、ゲーム(特にファイアーエムブレムや
    タクティクスオウガ・FFタクティクス)をある程度は知ってないと分からない単語・中世のヨーロッパの貴族社会、身分制度などにある程度知識がないと置いてかれる部分もあったりしますので、これを機に色々と勉強できます。しましょう。

    一旦ここでまとめますと、

    ・洗練されたストーリー&セリフ
    ・ファンタジー過ぎないファンタジー
    ・クドくない恋愛要素
    ・「読むタクティクスオウガ」(あんな殺伐とはしてませんが)
    ・みんなで幸せな社会を作る(為の努力をする)

    と言ったところでしょうか。


    ここまで読んで頂いてどういうマンガか大体分かってもらえたでしょうか…?
    まぁよく分かんないですよね。私の文章力が無いのが最大の原因ではありますが、とにっっかくこのマンガは説明が難しい。鬼滅のように倒すべき存在がいる訳でもなく、恋愛の成就がゴールラインでもなく、トップアイドルを目指す訳でもない。そしてどこが面白いかという説明もしにくい。多くのマンガはジャンルという属性である程度説明が出来ますが、ランドリオールは従来のジャンルには当てはまらないんですよね。

    現在の最新刊である36巻辺りでの話なんですが、主人公達は従騎士(騎士の前段階)になるための訓練の一貫として、王城の下にあるダンジョンを哨戒するというミッションを行うのですが、その途中(ここがゲーム&ファンタジー要素)ダンジョンの要所を繋ぐワープポイントが異常を来し、本来ならワープ先ではないダンジョン深部に飛ばされてしまうという事態が発生します。

    手強いモンスターに囲まれて主人公達は危機に陥りつつも、主人公の戦闘能力(すごい強い)と仲間との連携を駆使して&状況を把握した王国の救出部隊との先の読めないストーリーが現在続いています。これがまぁ面白いのなんの。ダンジョンと言えば『ダンジョン飯』が大変な人気作ですが、食料面の要素も取り入れながら、読み手側としては「あ、ゲームでこういう要素あったな(笑)」という楽しさもあるので、さきほども書きましたがこちらの知識が試される。

    取り立ててたくさんのマンガを読んできた訳ではありませんが、このダンジョン脱出の部分だけ見ても他にこういう話を見たことがないんですよね。バトルマンガですと「突如主人公の能力覚醒」ですとか、ある程度先の話を予想出来たりもしますが、本当に先が分からない。突然便利な力が云々ではなく、今までの知識や経験の蓄積を反映させているので、上手く調整されたゲームをプレイしているような感覚を覚えることがあります。ランドリオール最大の魅力はそこかなと。


    ということで文字ばっっっっかりになりましたが、2021年1月現在で36巻まで刊行されています。kindle版もあるんですが、とりあえず書籍版でもなんでもいいのでぜひ4巻まで読んでみて下さい。そこで面白さを感じたらあとは一気に揃うことでしょう。

    今回もクソ長い文章を読んで頂き、ありがとうございました。「みんなもランドリを読まないか?」(某鬼の画像略
  • ゆず酒 全種飲み比べチャレンジ part3

    2020-12-26 20:003
    今年(2020年)は飲んだ本数が少なかった……!
    567パイセンのせいで仕事が減ってしまいましてね… (ノД`)

    ということで、今回から更新方法を変えます。毎月数本(2本くらい)を飲んで更新していくというスタイルにします。もともとゆず自体が収穫できる季節が決まっているので、季節限定商品なんかもありますから(特に缶チューハイ)、まとまった本数を飲んでからの更新ですと情報がかなり古くなってしまうんですよね。ということで、気になる方はこの記事をブックマークもしくはツイッターの方をフォローするといいんじゃないかな!で、50本ほど飲んだところでpart4に移行します。あまり多いとスクロールが大変ですからね。

    ※ご存知の通り、ブロマガが2021年10月に終了するとアナウンスがありました。今現在どこへ移転するかは決定していませんが、終了する前にこちらでアナウンスさせて頂きます。

    【記事のpart1はこちら。part2+2.5はこちら


    そして毎度のレギュレーションのおさらいを。

    飲んだ時の条件は次のようなものです。
    1:全種類一気に飲み比べた訳ではありません。現在は月に2~3本のペースです。
       その為、その時の体調などによって味の感じ方に多少差異があったかもしれません。
    2:全て冷蔵庫で冷やしています。(キンキンに冷やしたのではなく、ヒヤッとするくらい)
    3:まず氷・炭酸は入れず、ストレートで飲んでから氷などを入れています。

    =1 ☆=0.5となっております。☆(0.5点)~最大で☆☆☆(3点)となっています。
    ・値段は各店舗によって異なりますので、あくまで参考値ということで。
    ・同じ商品でもロットによって、もしくは年ごとに柚子の出来栄えは変わると思いますので、 私が飲んだものと味が異なる可能性があります。
    ・掲載の順番は飲んだ順番となっております。50音順ではありません。
    ・継続的な生産をしない商品もあるらしく、ここで紹介した商品を現在も全て買えるとは
     限りません。
    ・全て自腹で購入しています。特定のメーカーへの贔屓などは一切ありません。
    未成年の人は飲んじゃダメだぞ☆

    それではpart3をご覧下さい。





    感想:甘さもゆずの味も強すぎず弱すぎずという絶妙な塩梅で、いくらでも飲めてしまうおいしさ。食事とも非常に好相性。値段も1,000円程度と安めなので言うこと無し。果汁タイプでは個人的トップ3に入るほど。

    参考ホームページ:株式会社 無手無冠





    感想:果汁がたっぷり入っているのでかなり酸っぱいかなと思ったら、適度な酸味と甘さ、そしてゆずの味もしっかり楽しめます。食前~食後どれとも相性が良く、氷がなくてもOK。

    参考ホームページ:梅ヶ枝酒造 株式会社





    感想:一応…ゆずの味はするんだけど…普通のワイン買った方が良くない??やはり柑橘系の味とワインの相性はかなりイマイチかと。飲む場合はしっかりと冷やして。

    参考ホームページ:サントリー





    感想:氷だけではまだ濃いので、炭酸か加水して薄めた方がいいです。果汁タイプとは違う蒸留酒らしい味ですが、料理とも良く合います。出来ればコップも冷やして飲むと○。値段がちょっと高めですが、値段なりの味はします。

    参考ホームページ:サントリー





    感想:塩が少々入っているということで、元々濃い目の味ですがよりコクが出ています。絶対に氷を入れましょう。食前~食後どれでもOK。ゆずの味も非常に美味です。オススメが2.5なのは塩のコクで少々評価が分かれそうだからです。

    参考ホームページ:近江の地酒 はしもとや





    感想:ギリギリソーダなどで割らなくてもいいかな、という濃度。大分県産のゆずを使用ということで、ちょっと独特の味となっています。よく冷やして氷を入れて…というのが王道ですが、ここはお湯で割るというのもアリかも?

    参考ホームページ:海琳堂 SAKE SHOP





    感想:まず絶望的に名前がひどい!!(笑)。どぶとはもちろんどぶろくのことなんですが、甘さの低い甘酒+ゆずという感じです。従って甘酒が嫌いな人にはオススメできません…が、酒粕の味とはまた違うので、自分もそこまで甘酒は好きではないですが、まぁこれなら飲めるかなという感じです。柔らかい甘みとゆずの適度な酸味が上手くマッチしています。

    参考ホームページ:株式会社 仙醸





    感想:ボトルの形が全く違ったので購入時は気が付かなかったのですが、part2で飲んだ「会津ほまれ 造り酒屋のゆず酒」と同じ商品です。ですので同じ味ではあるのですが、前に飲んだ時と評価を変えたい部分は、ゆずの味が以前より濃くなっているようで、日本酒の味がかなり弱くなっています。とはいえおいしいのでオススメ度は変えませんが、ちょっともったいないなと。

    参考ホームページ:会津ほまれ公式HP





    感想:柚子の実の形をした面白いボトル。95mlは小さめのコップ半分くらいの量なんですが、中身はどうもゆず味のワインのようです。ワインとの組み合わせはイマイチなものが多かったですが、これは悪くないです。しかし量の割に値段が高い…。

    参考ホームページ:シャトー酒折ワイナリー


    10


    感想:非常に面白い味。甘すぎず、ゆずの酸味は弱いのにしっかりとゆずの味を…いやゆずだけでなくみかんっぽい味もします。食前か食後がオススメ。値段もそれほど高くないので、一度飲んで頂きたいですね。問題は取り扱い店が少なそうという点。

    参考ホームページ:近江の地酒 はしもとや


    11


    感想:過去最高どころか恐らく今存在するゆず酒の中で最も果汁濃度が高い製品だと思われます。寒天が入っているという理由もあるのでしょうが、トロみがすごい。氷を山程入れてちょっと薄まるレベル。かと言って炭酸で割ってはいけません。食事とはちょっと合わないと思うので、食後のデザート的に飲むのがいいかなと。

    参考ホームページ:いいお酒ドットコム


    12


    感想:これはゆず酒ではなく、ゆずはあくまで一素材なんですが、香りはゆずなんですが飲んでみると緑茶や生姜の味が口に広がります。ソーダで割るのが前提なんですが、ゆずの果汁などを加えて色々な味の方向性を付けてもいいかと思います。詳しくは公式HPを。度数が高く量が多いので飲み切るのに苦労するかも。ジンは全般人を選ぶと思うんですよね…。お試し用の小ボトルでも販売したらいいのに。

    参考ホームページ:サントリー


    13


    感想:スッキリとした口当たりではありますが、ゆずが宮城県産のものを使用ということで四国や和歌山産のものより薄味となっています。ですが濃厚な味が苦手な方にはこのくらいで丁度いいと思います。よく冷やしてお猪口でちょこちょこ飲むのがいいかなと。

    参考ホームページ:株式会社 一ノ蔵


    14


    感想:日本酒で有名な新潟のメーカーですが、甘さはちょうど良く、ゆず味もしっかりありつつも酸味も程よく、全てにおいてバランスの良いお酒。もちろんオススメ度は満点です。ゆず酒のいいところを全て引き出したような商品。見かけたら買ってみて下さい。

    参考ホームページ:朝日酒造 株式会社


    15


    感想:炭酸が最初から入っているので、開栓時に振らないようにしましょう。甘さと酸味のバランスが良く、食中・食後に向いています。要冷蔵なのと炭酸が入っているのでなるべく早めに飲みきりたいところですが、容量も丁度いい量なのでお手軽に買うことが出来ます。

    参考ホームページ:有限会社 濵川商店


    16


    感想:ストレートではちょいキツめなので氷は入れましょう。ステラハーフムーンに少し似ているかな?キツいと感じる人はソーダで割ってもいいかと。食前か食後がオススメ。やはり高知産のゆずはおいしいのですが、もうちょっと甘さ控えめの方が良かったように思います。

    参考ホームページ:楽天市場


    17


    感想:糖類は不使用で、果糖のみの甘さということで確かに甘さは控えめです。島根県産の柚子を使用しているので、高知などの温暖な地域で栽培されたものとはかなり味が異なります。結構クセがあるので好き嫌いはハッキリ分かれると思います。あとなんでブタなんだ・・?

    参考ホームページ:日本海酒造 株式会社


    18


    感想:酸味が強く、濃厚なゆずの味がしますが、甘さは控えめなので比較的飲みやすいです。オンザロックなら食後、炭酸で割ると食中でもイケます。個人的には食事と合わせるより、休みの日にのんびりしながらチビチビ飲みたい感じですね。

    参考ホームページ:東薫酒造株式会社


    19


    感想:度数が25%ということもあるのと、ラベルに炭酸と1:1で割るのがオススメということだったのでその通りにしてみたところ、確かに丁度いい塩梅になりました。というか割らないと(色々と)濃すぎて死にます。さて問題は柚子は四国産とのことですが、味にかなりクセがあります。口に含んだ時は薬品っぽい味がするんですよね。すぐにゆずの味になります…が、評価は人によって大きく分かれるだろうなと。

    参考ホームページ:佐々木酒造株式会社


    20


    感想:久々に大手メーカーが新商品を出したのですが、気合の入った箱に入れて売られているだけあって味は非常に満足できます。ストレートではちょっと濃い目なのでロックか少しソーダを入れてもいいでしょう(3:1くらい)。度数がちょっと高いので飲みすぎにご注意。
    同じチョーヤの「さらりとしたゆず酒」とは違って果汁が入っているタイプです。part1で飲んだ「龍神の柚子酒」に近い感じですね。

    参考ホームページ:チョーヤ梅酒株式会社


    21(4月追加・前半分)


    感想:この味の感じは初めてです。清酒がベースですがどぶろくっぽい味がありますね。甘さは控えめで、りんご果汁が入っているのでやわらかい味になっています。食前~食後どれでもいけますが、個人的には食後がいいかなと。氷などは無しの方がいいです。

    参考ホームページ:稲葉酒造株式会社


    22(4月追加・前半分)


    感想:少し前に紹介した「どぶとゆず」のような感じです。ゆずの味は控えめですが、これ以上濃いとバランスが悪くなるのでこれで丁度いいと思います。問題は濁り酒の好き嫌いはハッキリ分かれると思うので、好きな方にはぜひオススメしたいですね。

    参考ホームページ:稲葉酒造株式会社



    缶チューハイ系




    感想:適度な甘さと濃厚すぎない果汁の風味でバランスよくまとまっています。食事にも合いますし、ちょっと軽くおつまみでも食べながら飲むのにも最適です。成城石井でないと買えないのがネック。

    参考ホームページ:成城石井オンラインストア





    感想:缶の色が昨年の黄色っぽい色から青色に変わってはいますが、味はほぼ同じ。昨年よりゆずの風味をマイナス★(0.5)とさせて頂きました。スッキリとした後味なのでそこはいいのですが、アルコール度数を下げたバージョンも欲しいなぁ…。

    参考ホームページ:サッポロビール株式会社



    ノンアルコール系・その他・番外編




    感想:高知方面の柚子とは違い、あっさりした味。飲んだことある味だな、と思ったらセブンイレブンで売られている「ゆずれもん」に少々似ているかと。和歌山県でないと購入が難しいと思われます。

    参考ホームページ:古座川ゆず平井の里 オンラインストア





    感想:個人的にはもう少し甘さは控えめでもいいかなと思いますが、はちみつでまろやかになったゆずの味をしっかり楽しめるので、かなりオススメです。成城石井でないと買えないのが残念。

    参考ホームページ:無し





    感想:白いダースをベースに柚子の味をプラスしたものですが、極めて好相性でいくつでも食べてしまいます。期間限定なのが残念。

    参考ホームページ:森永製菓 株式会社





    感想:筑波白酒ゆずと大体同じなんですが、こちらの方が更に甘く、お酒の濃度も上がってよりどぶろくっぽくなっています。濾したものの方が好きな人には全く向いていないと思います。ライムの味もいい意味で控えめなので、ご興味があればお試し下さい。

    参考ホームページ:稲葉酒造株式会社


    ということで、今回の更新分はここまでとなります。ちなみに最初に書いた50本ほど飲んだらpart4に更新というのは、缶チューハイ系・ノンアル飲料を除いたものとなります。つまり通常(?)のゆず酒を50本こちらでレビューします。その間に飲んだ缶類・ノンアル飲料もこちらで更新します。

    そして現在も皆様のオススメのゆず酒を募集しております。特に地方限定の商品を探すのが大変なので、重複してるかな?とかはお気になさらずどんどんこちらのコメントなどで教えて下さい。次回更新は2021年3月を予定しています。