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花火写真を撮ってみよう! その7
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花火写真を撮ってみよう! その7

2016-05-29 20:02
    さて7回に分けて撮り方などを書いてきましたが、ようやくここで終わりとなります。

    12:遠方に遠征する場合

    ちょっと気の早い話ですが、花火撮影をやってみて「おもしれーじゃん」ということになり、
    遠方の大会にも行ってみようとなった時に問題になるのが移動手段です。
    近隣の県で、なおかつ車をお持ちであれば問題ありませんが、超遠方の場合は飛行機もしくは
    夜行バスを利用することになると思います。

    一昔前まではいくつか急行列車やブルートレインも残っていましたが、見事に全滅という
    状況です。翌日休暇を取れた・翌日も休日という場合は一泊して帰ることも可能かと
    思いますが、翌日仕事だよという場合は夜行バスしかありません。

    利用したことがある方はよくご存知でしょうが、揺れる車内で快眠は望めません。
    しかも腰やお尻が痛いこと痛いこと。という訳で、東急ハンズなどでこういった車内で膨らませるタイプのエアークッションが
    売っていますので、絶っっ対に買っておきましょう。
    乗車時間によっては無いと地獄を見ます。アイマスクなどもあればいいかもしれません。

    車内に紙パックのドリンクがほとんどの会社で搭載されているとは思いますが、
    走行中に暗い車内の中を取りに行くのは難しいので、ペットボトルのドリンクを最低2本は
    手元に持っておくべきです。それと、なるべく寝られるようにする為に乗車前に炭水化物系の
    食事を少し多めに摂っておくと眠りやすくなるかなーと思います。

    そして電車を利用して、もしくは車で日帰りの計画を立てる場合、無理なプランを立てるのは
    やめておきましょう。例えば花火が終ってすぐの電車に乗らないと帰れない、という場合
    まず花火会場から出るのにも時間がかかりますし、駅までの道も混雑していますし、
    到着時に先に切符を買っておいたとしても、混雑で規制がかかる可能性が高い などの
    理由により、乗車までかなり時間がかかります。車で行かれる場合でも、有名な花火大会
    ですと周辺道路が超混雑して数時間は動かない、という所もありますので、翌日早い時間の
    出勤ですと焦ってスピードを出しすぎて事故を……などということになれば目も当てられない
    ので、くれぐれも時間・日程には余裕を持ちましょう。

    13:花火大会紹介

    一連の記事の作例で使用しました写真の花火大会について少しご紹介させて頂きます。

    まずは地元の「なにわ淀川花火大会」ですが、今年2016年で28回目を数える、全国レベルで
    見ればまだまだ若い花火大会です。打ち上げ時間はおよそ50分間ですが、淀川という大きな
    河川の中に台船を浮かべている為、風が常に川沿いに吹いているので煙が滞留することが
    なく、ほぼ途切れることなく打ち上げている大会です。広い川幅を活かしたワイドな演出が
    魅力的で、昨年から10号玉も(少量ながら)打ち上げています。数年前から8月の第一土曜が
    固定の開催日となりました。主な撮影場所は淀川両岸の河川敷に設置されている有料観覧席か
    無料観覧席となっています。北側の十三エリアはほぼ有料席で埋まっており、南側の梅田エリアは堤防上が無料席となっているので、早くからの場所取りが必要です。


    クリックすると多少大きな画像が表示されます。十三側パノラマシートから撮影。


    そして同じく大阪の「教祖祭PL花火芸術」という、かつては高校野球で優勝常連校だった
    PL学園、そしてその母体のPL教団という宗教団体が開催している全国的に見ても稀有な
    花火大会。昔はとてつもない物量で、質・量とも日本一と言われていたほどですが、信者の
    数が減っていることや長引く不況により花火にかけられる金額が年々減少しており、かつての
    物量ではないものの、腐ってもPLと言いますか10号玉連打やワイドスターマインは一流の
    花火会社が担当しており、一度は見ておくべき内容となっております。しかし、今年2016年は
    有料観覧席が無いという話も聞こえてきており、周辺道路や公園から見るしか無い可能性が
    あります。ここは電車が少ない為、特に帰りが大変な混雑になります。他府県から来られる
    場合は車がないと非常に厳しいです。

             PL名物ラストの一斉打ち。これは撮るものではなく体感するものですw


    続いて北の方になりますが、新潟県柏崎市で開催されている「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」。新潟県は「長岡まつり大花火大会」や「片貝まつり」などで3尺玉や世界最大の
    4尺玉を打ち上げる大玉王国で有名です。ここもご多分に漏れず尺玉100発一斉打ちや
    3尺玉2発同時打ち上げなど、ちょっと頭がおかし…素敵なプログラムが用意されています。

     尺玉100発一斉打ち。尺玉は1発6万円なので、一瞬で600万円が空に消えていきます \(^o^)/

    上の写真の左奥の方に有料観覧席があるのですが、見るには迫力がありますが撮る分には
    近すぎてオススメ出来ません。朝のかなり早い時間に無料観覧エリアの場所取りが解禁
    されるのですが、徹夜で並んでいる人がかなりいる位の厳しい場所です。
    しかし、そこまでしなくてもそこそこいい場所は取れるので、お昼から来てもなんとか
    なるかと思います。海岸なので日陰が全くなく、近くの建物の陰に行くか日傘を用意しないと
    大変なことになります。実はもう一つ大きな問題があり、風向きがあまり良くない年が多く、
    上手く海側へ吹けばいいのですが、滞留したり逆に海側から吹いてくる場合もあります。


    そして最後は長野県長野市で開催されている「長野えびす講煙火大会」。
    ここは毎年11月23日固定で行われており、初冬というかモロに冬の年があります。
    つまりめっっっちゃくちゃ寒いです。南極冒険に行くくらいの装備をして行かないと
    マジで死にます。基本北風の年が多いのですが、たまに南風が吹くと有料観覧席エリアは
    煙で何も見えなくなります。なので、川を挟んで反対側に行くしかないのですが、
    反対側は撮影出来るエリアは限られており、仮設トイレや屋台も全くと言っていいほど
    無いので、特にトイレが無いのは厳しいです。



    メイン観覧席側より。ここは場所取りの解禁時刻というのが無い為、数日前からガムテープや
    ビニール紐なので好き勝手に縄張りを作りまくっています。午前中~午後の早い時間だと
    少人数であればなんとか場所を確保できる場合が多いです。ここは「紅屋青木煙火店」と
    「信州煙火」の2社で打ち上げを行っており、とてつもなくハイレベルな内容となっている
    ので、場所取りが激しい理由はそういうことです。一度ここの花火を見てしまえば、万難を
    排してでもまた来たくなるものすごい花火大会です。

    この他にもあちこち行ったのですが、詳しく書けるのはこのくらいです……。
    これは私見ですが、花火は北の方、特に愛知県以北がレベルの高い花火業者&花火大会が
    あるように思います。江戸時代、徳川出身の地である三河地方のみ火薬の製造が許可されて
    おり、戦が終って花火作りに専念するようになったという背景があったりします。
    現在は特に長野・茨城・新潟・秋田にレベルの高い業者が集中しております。

    14:最後に

    もう本当に長々と書いてきましたが、ここまでお付き合い頂けました読者の皆様、
    誠にありがとうございました。

    今回こちらで書きました撮り方というのは、非常に基本的な部分です。ですが、ここを
    キッチリ習得しないと次のステップに行くことが出来ません。まずはタイミングの掴み方、
    花火の種類を知る・適切な絞り値の決定などをゆっくり身につけていくことが重要です。

    もうかれこれ15年ほど撮影を続けてきましたが、デジタルカメラ時代になって
    上達スピードは圧倒的にデジタルの方が有利な状態になりました。
    フィルムで撮影した場合、現像しないと結果が分からないところを、すぐその場で確認
    出来るということは絞り値などの“修正対応”が素早く出来るということを意味します。
    つまり、「こういう花火はF◯◯で」という経験がフィルム時代より圧倒的に早く
    身につきやすくなったということです。

    とはいえ、やっぱり初めて行く場所は分からないことだらけなので、
    「初回は失敗して当たり前」という気持ちで臨んで頂ければ、と思います。
    遠方に行く場合は色々とお金がかかりますが、失敗してもドブに捨てたという考えには
    せず、失敗した画像をすぐには消さずに残しておいて下さい。
    何がマズかったのかを見直さないと次回には繋がりません。

    フィルムカメラは(ごく一部の機種を除き)撮影データを記録する場合、メモを取るしか
    手がありませんでしたが、今はExifに全部記録してくれます。
    そのデータを見返すのも重要ですが、当日の風の状況や家を出て現地に着いた時刻・混雑状況
    ・取った場所の位置などを記録しておくと来年以降に役に立ちます。1年経ったらすっかり
    忘れちゃいますからね。

    そして何より、撮影を始めてみる前に「花火の何を撮りたいのか」という部分を明確に
    しておいた方がいいと思います。花火をじっくり鑑賞して、「どこが美しいのか・どう表現
    していくか」という指針があればより上達は早まりますし、より高みを目指していくことが
    出来ると思います。また、他の人の写真を見るのも重要なことです。

    昨今は夏場の天候不順も増え、ゲリラ豪雨などの危険も増している状況です。
    皆様事故などには遭わないよう適切な知識を身につけ、周囲にも迷惑とならないよう
    楽しい花火写真ライフを築いて頂ければと思います。

    何か質問などございましたら、知っている範囲でお答えしますので下のコメ欄に
    書いて頂きますようお願い致します。それではありがとうございました。
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