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本当に訴えられたときに届くもの
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本当に訴えられたときに届くもの

2020-01-28 21:01
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皆さんこんばんは、筋肉弁護士の小林です。今日は以下のニュースから。

・「民事訴訟起こされた」ウソのはがき 1億円超だまし取られる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200128/k10012262571000.html
「民事訴訟が起こされた」とするウソのはがきを受け取った愛知県瀬戸市の80代の女性が、裁判を取り下げる費用の名目で現金1億5000万円余りをだまし取られました。愛知県内の特殊詐欺の被害額としては過去最高で、警察は同じようなはがきに注意するよう呼びかけています。
 皆さんもネット上で、「民事訴訟最終告知」と題され、訴訟を取り下げて欲しくばどこそこに連絡しろなどと書かれたはがきを一度は見たことがあるかもしれません。弁護士であれば一目で詐欺と分かるものですが、やはり中には今回のニュースのように引っかかってしまう人もいるわけです。それにしても被害額の大きさに目を見張りますね。犯人が捕まることを願います。
 詐欺はがきの文面はツッコミどころが満載なのですが、細かいツッコミを入れると、詐欺集団に要らぬ知恵を付けかねないので、本当に訴えられたときはどうなるのかについて簡単に説明します。
 
 民事訴訟を提起するときは、まず、訴える側(原告)が、裁判所に対して、印紙や添付書類を添えて、裁判所の分と訴える相手(被告)の分の訴状と書証・証拠説明書を提出します。裁判所は、提出された訴状と書証・証拠説明書をチェックした上で、被告に対して送達を行います。
 ですので、訴えられた側(被告)に届くのは、原告が用意した訴状と書証・証拠説明書です。それに加えて、「何月何日何時から、この裁判所のこの法廷で第一回期日(裁判の開かれる時間のことを期日と言います)があるので来てください」という案内と、「第一回期日の一週間前までに裁判所に答弁書(ざっくり言うと訴状に対する被告の意見を述べるものです)を裁判所に提出してください」という案内が同封されています。
 これらが裁判所の封筒に入れられて、特別送達という手渡しの配達方法で配達されます。ハガキがポストに投函されることはないわけですね。最近は詐欺の手紙が封筒入りで送られてくるケースもあるようですが、封筒の中身も配達方法も差出人も、本当に訴えられたときは違っています。
 ちなみに、第一回期日の日時は専ら原告と裁判所の都合で決定されます。ですので、被告が都合で出席できない場合もあります。しかし、第一回期日に限り、被告は答弁書を提出しておけば、欠席しても答弁書どおりの主張を法廷でしたという扱いがなされます(これを擬制陳述といいます)。第二回期日以降は出席しなければなりませんが、裁判所が原告被告双方の都合を聞いて日時を決定します。いずれにせよ、本当に訴状が届いたら弁護士に相談に行きましょう

 簡単におさらいすると、詐欺かどうかを簡単に見分けるポイントは、①封筒に入っているか、②配達方法は特別送達か、②差出人は裁判所か、といったところになります。もしもどうしても不安だという場合はすぐに弁護士に相談しましょう。
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ブログイメージ
ブロマガ 筋肉弁護士小林航太の「肩に六法全書載せてんのかいっ!」
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