• このエントリーをはてなブックマークに追加

みずはさん のコメント

どうせ
もう罹ってる

明日罹る
かの違いでしかない段階といえる
No.1
3ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
手洗いうがい、ちゃんとやってますか?オフィス・学校・家に着いたら、まずは手洗いうがいをするという習慣を作ったりして、自分の身を守りましょう。  さて、国立大学の前期入学試験を来週に控えて、新型コロナウィルスに対する東京大学の対応が一部で話題になっていました。 ・令和2年度東京大学入学試験を受験する皆さんへ ―新型コロナウイルス等への対応について― https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0605_00025.html   (以下、リンク先のpdfから転記) ・令和 2 年 2 月 1 日,新型コロナウイルス感染症は,政令により指定感染症及び検疫感染症に指定され,学校保健安全法施行規則が規定する第一種の感染症と見なされることとなりました。そのため, 罹患者は本学の入学試験を受験できませんので,ご注意ください。  なお, 追試験等の特別措置は予定しておりません 。  要するに、新型コロナに感染していたら 今年の試験は一切受けられませんよ ってことですね。とはいえ、逐一受験生を感染者かチェックなんてしない(できない)ですから、受験生には感染を隠すインセンティブしか働きません。受験生のみなさんはこの日のために牙を磨いてきたわけです。仮に感染していたとしても、感染を隠して受験するでしょう(とても試験なんて受けられる体調でなければ諦めるかもしれませんが、多少の体調不良であれば構わず受けるという人が多いと思います)。そして、新型コロナに感染している受験生がいたために密室二日間の試験で一気に感染拡大、という事態に発展することも十分に有り得るといえます。  ひとまずこの対応の当否は措いて、上記の発表の中で、新型コロナが「 政令により指定感染症及び検疫感染症に指定 」され、「 学校保健安全法施行規則が規定する第一種の感染症と見なされる 」こととなったとあるので、その部分をちょっと丁寧に見てみたいと思います。  まず、「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令」(令和2年1月28日政令第11号)を見てみましょう。 第一条 新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和二年一月に、中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)であるものに限る。次条及び第三条(同条の表を除く。)において単に「新型コロナウイルス感染症」という。)を 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下「法」という。)第六条第八項の指定感染症 として定める。 (参照: https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/hourei/H200129H0060.pdf )  新型コロナの定義はこうなるんですねえという発見もありつつ、今度は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)を見てみましょう。 (定義等) 第六条 この法律において「感染症」とは、一類感染症、二類感染症、三類感染症、四類感染症、五類感染症、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症及び新感染症をいう。 (中略) 8 この法律において 「指定感染症」とは 、既に知られている感染性の疾病…(中略)…であって、第三章から第七章までの規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるものをいう。  指定感染症というのは、予め感染症法に規定された感染症ではないけれど、感染症法の規定を用いて対応をし、蔓延を防がなければ、国民の生命・健康に重大な影響を与えるおそれのある感染症ということですね。  さてお次は「学校保健安全法施行規則」に行きましょう。 (感染症の種類) 第十八条 学校において予防すべき感染症の種類は、次のとおりとする。 一 第一種 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る。)及び鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであつてその血清亜型がH五N一であるものに限る。次号及び第十九条第一項第二号イにおいて「鳥インフルエンザ(H五N一)」という。) (中略) 2 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 (平成十年法律第百十四号)第六条第七項 から第九項 までに規定する新型インフルエンザ等感染症、 指定感染症 及び新感染症 は、前項の規定にかかわらず、第一種の感染症とみなす 。  というわけで、 感染症法上の指定感染症は、学校保健安全法施行規則18条2項により、同条1項の第一種感染症とみなされます 。で、その第一種感染症はというと、ご覧のとおりエボラ出血熱やらペストやらそうそうたる顔ぶれで、学校保健安全法との関係では、新型コロナはこれらの感染症と同列に扱われることになるわけです。  じゃあ第一種感染症だとどういう扱いになるかというと、学校保健安全法施行規則だけでなく、「学校保健安全法」と「学校保健安全法施行令」も見る必要があります。 ・学校保健安全法 (出席停止) 第十九条 校長は、感染症にかかつており、かかつている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。 (臨時休業) 第二十条 学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる。 ・学校保健安全法施行令 (出席停止の指示) 第六条 校長は、法第十九条の規定により出席を停止させようとするときは、その理由及び期間を明らかにして、幼児、児童又は生徒(高等学校(中等教育学校の後期課程及び特別支援学校の高等部を含む。以下同じ。)の生徒を除く。)にあつてはその保護者に、高等学校の生徒又は学生にあつては当該生徒又は学生にこれを指示しなければならない。 2 出席停止の期間は、感染症の種類等に応じて、文部科学省令で定める基準による。 ・学校保健安全法施行規則 (出席停止の期間の基準) 第十九条 令第六条第二項 の出席停止の期間の基準は、前条の感染症の種類に従い、次のとおりとする。 一 第一種の感染症にかかつた者については、治癒するまで。  このとおり、第一種感染症にかかっている生徒は、 治癒するまで出席停止 にできるわけです。学校での感染拡大を防ぐにはそうする他ないですもんね。    さて、冒頭で触れた東大の対応の話に戻ってみましょう。  感染症法上の指定感染症の位置づけや学校保健安全法における指定感染症の扱いに鑑みると、学内での感染拡大を防ぐためにも、感染者の(通常の)受験を認めないのは当然の対応といえるでしょう。  では、救済措置も一切無い点についてはどうでしょうか。今、試験日が差し迫ったこのタイミングで、十全な感染対策を備え、受験生間の公平を損なわず、物的・人的資源も足りる救済措置を用意するというのは、事実上実現が不可能であるように思われます。救済措置を用意しないことで感染を隠して受験する者がいるリスクについては、東大側も承知の上でしょうし、苦渋の選択をしたのではないかと思います。 (※当職は東大出身ですが、正直全く思い入れがないので、積極的に擁護する気はありません。)  受験生のみなさんにとっては不運としか言いようがありませんが、みなさんが万全の体調で試験に臨み、存分に実力を発揮できることを願っています。