その名も「MOON PARKA(ムーン・パーカ)」。去る8月29日に行われた発表会でそのベールを脱いだわけですが、お値段は15万円(税抜)。限定50着の抽選販売という代物です。このジャケットがいかにすごいのか、その魅力をご紹介します。
製品化までに4年を費やした構造タンパク質
「MOON PARKA」のプロトタイプの発表があったのが2015年。ゴールドウイン社とサステナブルな新素材を開発するバイオベンチャーのスパイバー社がタッグを組み、天然の構造タンパク質素材であるクモの糸の再現と、それをアパレル製品へ応用すること目指してスタートしました。
それから4年。さまざまな難題にぶつかりながらも、幾度となく分子レベルでの改良を繰り返し、構造タンパク質のポテンシャルを最大限に引き出すプロセスを確立。製品化に向けて、水に濡れた場合でも高い寸法安定性を誇るタンパク質繊維が誕生しました。
「MOON PARKA」162,000円(税込)、サイズはS、M、L、XLの4サイズ展開でユニセックス、カラーは写真のムーンゴールド1色のみ最大の特徴は、現在の洋服の主原料となっている石油などの化石資源に依存せず、微生物による発酵プロセスによってつくられた構造タンパク質を使っている点です。
これにより、短期視点の消費型経済から、持続可能な資源をベースとした長期視点の循環型経済へ転換していくことの礎を築いたとも言えます。
とにかく、いままでのファッション業界の常識を覆すすごい素材なのですが、お披露目された「MOON PARKA」は見た目も触り心地も、従来のアウトドアジャケットと変わりませんでした。最先端の素材を使っていても、タウンユースにも馴染むシンプルで洗練されたデザインは、さすがはザ・ノース・フェイスです。
性能はハイエンドモデルに匹敵
「MOON PARKA」の中綿には、ザ・ノース・フェイスのハイエンド商品群にも使用されている900フィルパワーのクリーンダウンを採用。表地の中間層には防水透湿ラミネート加工がされているので、保温性を確保しつつも、防水透湿機能も担保しています。
また、裏地には、月面着陸に成功したアポロ11号が撮影した地球の写真をレイアウト。「MOON PARKA」のコンセプトである、困難だが実現すれば巨大なインパクトをもたらす壮大な挑戦という意味として使われる言葉Moonshotに由来し、“人間が持つ無限の可能性”と“困難に勇気をもって挑み、乗り越える”という強い意思を表現しています。
現在、「MOON PARKA」は日本全国のザ・ノース・フェイスショップで巡回展示を開催中。9月21日~24日までは福岡、9月27日~10月1日までは大阪にて展示を行っていますので、気になる人はぜひ店舗に足を運んで実物をチェックしてみてください。
冒頭でも触れましたが、限定50着の抽選販売です。購入するには事前の申込みが必須となりますので、世界初の新素材に腕を通してみたいという方は期日までに要検討を。
購入方法
こちらの特設webサイトからお申し込みいただき、後日厳正なる抽選の上、 Eメールでのご案内をもって当選案内に代えさせていただきます。
当選者は12月12日(木)よりTHE NORTH FACE LAB(ザ・ノース・フェイス ラボ)店頭にてご購入いただく予定で、詳細は当選時に送るメールに記載します。
・申し込み受付日時: 2019年10月31日(木)14時
・申し込み特設ウェブサイト:https://www.sp.spiber.jp/tnfsp
・購入場所:THE NORTH FACE LAB(東京都渋谷区宇田川町15-1「渋谷パルコ」2F)※2019年11月22日開業予定
ブランドの実力が垣間見えるプロダクト
メインで使いたいニュートラルワークス.×ザ・ノース・フェイスのポケッタブルバッグ