「週末のご褒美に花束を。たまには自分に贈り物をして、喜ばせてみましょう」と語るのはニコライ・バーグマンさん。日本のみならず世界的に有名なフラワーアーティストである彼の、暮らしのエッセンスを綴った著書が『ニコライ・バーグマン 花と幸せを運ぶ日常』(かんき出版)です。
花と幸せのある暮らし本書でバーグマンさんが伝えているのは、日常を明るくするちいさなヒント。暮らしを彩る花の飾り方からポジティブな心でいる秘訣などを、彼独自の視点で紹介しています。
とくに印象的だったのは、家での花の飾り方。大量の花をつかいアレンジメントのテクニックを駆使して飾るのかと思いきや、バーグマンさんが推薦するのはいたってシンプルな方法。「好きな花やそのとき目についた花を1種類、家にある花瓶やカップにそのまま生ける」ことからはじめると良いのだといいます。それだけで、花は生き生きと部屋を彩ってくれるのだと。
小さくても花には自然が持つ力がちゃんと宿っており、知らないうちに気分がよくなります。心が健康になる、そんな感じです。
『ニコライ・バーグマン 花と幸せを運ぶ日常』P21より引用
まずは、1輪。花のある暮らしをはじめてみたいと思います。
心の声を大切に
彼が一貫して伝えるのは、心の声を聞くことの大切さ。花選びにおいても、仕事の面においても、自分らしくあることの重要性を説いています。
人の意見を聞くことも大事です。しかし、より大切なのは、自分が何が好きか、
何をいいと感じるか、いきものとしての心の声に耳を澄ますことです。『ニコライ・バーグマン 花と幸せを運ぶ日常』P17より引用
とバーグマンさん。周りに流されそうになったときに思い出したい言葉です。
このほかにも、『ニコライ・バーグマン 花と幸せを運ぶ日常』には、「家族との時間を大切にする」「リペアしながら物を使い続ける」といった日本人が忘れてしまったかもしれない、ささやかな幸せのヒントが満載。身近にある幸せに気づかせてくれる、そんな1冊です。
(マイロハス編集部/下岸)