• 2019年6月(予定)のニコニコ動画ランキングリニューアルについての自分の考え ※追記あり

    2019-03-12 23:44

    今回のニコニコ動画ランキングのリニューアルについて自分なりに考える問題点をまとめる必要を感じたので,ここにまとめておきます。なおだいたいの内容は今日の昼間にTwitterで言ってたことをまとめ直したもの+αです。

    リニューアルの内容

    まず今回のランキングリニューアルですが,テキスト資料としては下記のページ,またここに含まれない内容が昨夜の「ニコニコ運営生放送」のニコ生で説明されました。基本的にはページの引用により,不足分を適宜ニコ生の内容から補完しながら自分なりに説明したいと思います。

    【告知】動画のランキングおよびカテゴリの仕様変更https://blog.nicovideo.jp/niconews/103407.html




    ※ 13日により詳しい説明が公開され,合わせて解説生放送が行われました。
    以下これで新しく分かった内容を追記します(下線部が13日追記)。

    新ランキング(ジャンルランキング)の詳細
    https://ch.nicovideo.jp/nicotalk/blomaga/ar1740969



    ランキング・カテゴリタグを廃止

    新たに増えるものより無くなるものの方が分かりやすいかと思います。
    今回のリニューアルで無くなるものは,端的に言えば(これまでの)ランキングとカテゴリタグです。
    12年間ずっとニコ動にあったランキングとカテゴリタグが無くなります。


    まずランキングから説明します。
    ニコニコ動画のランキングは総合・再生数・コメント数・マイリスト登録数の4種のランキングから構成されます。

    告知では

    ※再生数/コメント数/マイリスト数ごとのランキングは廃止いたします

    とあり,まず再生数・コメント数・マイリスト登録数の3つのランキングは廃止されます。ニコニコ動画の再生数・コメント数・マイリスト登録数のランキングはニコニコ動画(γ)の頃から存在しました。ニコニコ動画ではプレミアム会員のみ過去のランキングも参照することができますが,こちらでは2007年4月3日時のランキングが確認できます。https://www.nicovideo.jp/ranking/view/daily/all/20070403
    ここから12年間,メンテやトラブル等を除けば途切れなかったランキングが今回のリニューアルで無くなります。

    この旧方式ランキング全廃止の目的は工作対策であり,下記のように説明されています。

    Q. なぜ再生数・コメント数・マイリスト数ランキングをなくすのでしょうか?


    A.工作者によってランキングの算出式を解析されるのを防ぐためです。1つの指標を元にしたランキングは解析がしやすく、工作者に解析のヒントを与えてしまう恐れがありました。今回、総合ランキングだけにすることで、これを防ぐ狙いがあります。

    もう1つの総合ポイントのランキングも廃止され,後述の新しいランキングに置き換わります。
    運営生放送では新ランキングの開始時に過去の動画の再計算などは行わず,すべての動画がリセットされゼロからのスタートとなることが説明されました(あくまでランキング上のポイントのリセットで動画自体の再生数等はそのままです)。
    現在は合計ランキングというものが提供されてこれまでニコニコ動画上で人気のあった動画が一覧できますが,このランキングはニコ動上からは失われます。
    https://www.nicovideo.jp/ranking/fav/total/all


    つまり現在の総合・再生数・コメント数・マイリスト登録数の4種のランキングはすべて廃止されます。

    前述の過去ランキングの参照機能についても

    ・ランキングページでの過去ランキング閲覧機能の廃止

    とあり廃止されます。

    下記の通りデータファイルとしての提供は予定されています。

    ランキングについての統計分析を行うユーザーの方向けには、新ランキング導入後も、新ランキング開始後の情報を含む過去のランキングデータをファイルにてご提供いたします。提供方法などは、後日ニコニコインフォでお知らせいたします。

    ニコニコ動画で動画を見ていて「アニメ前日総合順位40位 過去最高1位」のような表示があるのを見たことがあるかもしれません。ここから下記のようなページにリンクされ,過去のランキング順位が分かる機能もあります。これは明言されていないので不明ですが,廃止されるかもしれません。

    https://www.nicovideo.jp/ranking_graph/fav/daily/anime/so30413239?watch_ranking

    13日の情報では旧ランキングでのこの表示は消えるものの,下記のとおり新ランキング以降について同様のものは提供されるとのことです。従来のカテゴリタグに対応する「代表的なタグ」での過去順位も検討中とのこと。

    PC版ニコニコ動画の動画視聴ページに以下の情報を表示
    ・所属ジャンル
    ・過去最高 ○位(ジャンル、ランクイン日時)
    1時間に1度、順位を計測して表示
    それに加えて、「代表的なタグ」ごとの過去最高順位表示も検討中です。


    またニコニコ動画では「歌ってみた」「VOCALOID」などの人気の高い一部のタグを「カテゴリタグ」と設定しています。このカテゴリタグも2007年5月に設定され,過去12年間継続してきました。
    カテゴリタグはかつてはRSSを吐く,合計再生数が表示されるなどいくつか独特の機能がありましたが,現在では実質ランキングを形成する機能だけが残っています。

    告知に

    カテゴリタグからジャンルに動画の分類方法を変更します


    とあるとおり,「歌ってみた」「踊ってみた」等のニコニコ動画で親しまれているカテゴリタグは廃止され,「音楽・サウンド」「ダンス」等のジャンルに変更されます。
    動画のタグ自体が無くなるわけではありませんが

    ※「カテゴリタグ」の設定は、ランキングの区分けがジャンルへ移行した後、不要となります

    と説明されているとおり,カテゴリタグという仕組み自体は6月以降無くなります。

    カテゴリタグのランキングも無くなりますので,好きな動画が歌ってみたランキング1位をとった等で喜んだ経験のある方は,今後はそれができなくなります。

    13日の情報で新ランキングで用意される「代表的なタグ」ランキングは「絞り込み」でなく別途集計しており,上位100件は表示されるとのことが説明されました。「歌ってみた」「実況プレイ動画」などジャンル内で投稿数の多いカテゴリタグに関してはおそらく「代表的なタグ」に含まれるため,同様のランキングはできます。「ニコニコインディーズ」など投稿数の少ないカテゴリタグは厳しいかもしれません。

    新しいランキングとジャンルが開始

    ランキングとカテゴリタグが廃止されたのに代わって,新しいランキングとジャンルが開始されます。

    新しいランキングについては下記のとおり説明されています。

    ・ランキング集計時、ニコニ広告のポイントを含めないようにします
    ・再生数、コメント数、マイリスト数にもとづく総合ポイントのランキングのみ公開します

    また運営生放送にて,新しいランキングでは集計結果となる総合ポイントは公開されない(つまり順位だけが公開される)ことが説明されました。

    13日の情報ではより詳しい説明が出ています。

    ・「再生数」「コメント数」「マイリスト数」からランキングポイントを算出するのは変わりませんが、アクセス時のさまざまな情報も加味して計算することで、ランキング工作をしづらくします。

    またランキングの集計期間(毎時・24時間・週間・月間・合計)は現在同様となります。

    ランキングのポイントは過去累計の合計ランキングも含めて,前述のとおりリセットされるとのことです。
    実際の動画を使用したランキング結果の例は現時点では公開されておらず,具体的にどのようなランキングになるかは不明です。おそらく6月の本公開のさいに初めて出されるのではないかと思われます。使ってみてから評価するということは難しいでしょう。

    β版公開は検討されるとのことです。

    Q. 実際に動いているところを見ないとイメージがつかないので、β版のような形で事前に見ることはできないのでしょうか?

    A.一部だけでもお見せできないか、検討させていただきます。

    またこのランキング開始に先駆けて3月11日から投稿動画に「ジャンル」が設定されました。
    このジャンルは運営により用意された18個のジャンル名(「未設定」を含む)から投稿者が選択できます。この他に運営が設定する「話題」という特殊なジャンルが作られます。下記19個が今回用意されているジャンル名です。



    (上記「【告知】動画のランキングおよびカテゴリの仕様変更」よりジャンル一覧)

    ジャンル名は「アニメ」や「スポーツ」などある程度既存のカテゴリタグと対応した名前が付けられていますが,たとえばVOCALOID・ニコニコインディーズ・演奏してみた・音楽・歌ってみた・ASMRは「音楽・サウンド」というジャンル名に対応しており,従来のユーザーに親しまれてきた「歌ってみた」等ではないトップダウンなジャンル名となります。
    ジャンル名の意図は下記のように説明されています。

    ・「ジャンル」では固有名詞などではなく、より汎用的で分かりやすい名前を採用しています。


    現在投稿されている動画にはすでにカテゴリタグに対応したジャンルが機械的に設定されており,妥当でないジャンルが設定されている場合は変更する必要があります。なお,自分の動画に設定されているジャンルは動画視聴ページでは確認できず,「動画情報を編集」ページ(タイトル等を編集できる画面)でのみ確認・修正できます。
    従来のカテゴリタグのようにジャンル別の上記方式のランキングが作られる予定です。ジャンル別のランキングはタグで絞り込めるようにはなります(ランキングを主要なタグで絞り込めるだけで,タグのランキングが作られるわけではありません)

    13日の情報で各ジャンルの「代表的なタグ」については個別のランキング集計をしており,ジャンルのランキング内に含まれないものも合わせて100位まで表示されるとのことです。現在のカテゴリタグのランキングに近いものとはなります。

    Q. 「代表的なタグ」でジャンルランキングを絞り込んだ場合、ジャンルランキング全体の中からその「代表的なタグ」がついた動画しか表示されないということでしょうか?

    A.具体的な事例を挙げてご説明させていただきます。

    たとえば、「音楽・サウンド」のジャンルにおいて、1000位まですべての動画が「歌ってみた」のタグがついているような場合であっても、「ボーカロイド」という代表的なタグを選択すると、「ボーカロイド」タグのついた動画だけが100件、ランキングで表示されます。

    また「代表的なタグ」は各ジャンルにつき10~20個設定されるとのことです。タグの選別はある程度機械的となりますが,ニコ生の話では表記ゆれ等について最終的には手動で判断してタグを選択するようです。

    Q. 「代表的なタグ」は、ジャンルごとにいくつ選出されますか?

    A.ジャンルごとに異なりますが、10個から20個程度を想定しています。

    また従来の「将棋盤」のランキング画面はカスタムランキングが作れるようになり,上記の「ジャンル」を組み合わせたカスタムランキングが作れるようになります。
    なお組み合わせられるのはジャンルであってタグでなく,たとえば「VOCALOID」と「歌ってみた」のランキングをカスタムランキングで並べるようなことは現在の開発予定ではできないとのことです。検討中とのこと。

    Q. PC版総合マトリクスランキング(いわゆる将棋盤)のカスタマイズについて、ジャンルではなく「代表的なタグ」を列に設定できないのでしょうか?

    A.システム負荷の検証が必要となっており、現在検討中です。


    以上主要な点をまとめると,

    • 従来のランキングとカテゴリタグは廃止される。
    • 未知の新しいランキングができる。カテゴリタグの代わりにジャンルでランキングができる。

    となります。

    何が問題なのか

    いろいろ問題があると思いますが,以下の3点に整理しました。

    1. これまでとランキングの接続性・互換性が失われる。
    2. ランキングの透明性が無くなる。
    3. 運営がユーザー文化軽視のメッセージを与えている。


    これまでとランキングの接続性・互換性が失われる。

    接続性というのは統計的な用語で,過去の年次の統計と統計手法が変更になって過去との比較が難しくなるようなことを接続性を無くすというような言い方をします。
    互換性はプレステ2でプレステのゲームが遊べる,みたいな話です。この場合は新しいバージョンで過去のバージョンの機能を果たせなくなることを互換性が失われるというように言っています。

    リニューアルされる新しいランキングは従来のランキングとはまったく別のものです。再生数等の12年間継続してきたランキングも廃止されます。これまでと互換性のあるランキングは提供されません。リニューアル前後のランキングは完全に断絶し,2019年6月を境に過去と今後の動画は比較できなくなります。
    合計ランキングはリセットされ,これまで人気のあった動画を一覧することはできなくなります。また過去のランキングも参照できなくなります。過去を振り返ってこれまでのニコニコ動画を語るということ自体が,ニコニコ動画上では難しくなります。
    これは,ニコニコ動画がユーザーと培ってきた12年間を捨てるものと言ってもいいでしょう。

    ランキングの互換性が無いことは,ランキング動画文化にとっても存続の危機です。スナップショット検索などの仕組みがあるものの,現在でもランキング動画では公式ランキングの日間の再生数等を参考としていることが多いです。これが提供されなくなることはランキング動画のデザインを変えることを意味し,これまで続いてきたランキング動画が廃止される場合もあるでしょう。

    過去のランキングの閲覧はニコニコチャートなどのサービスでもできますが,こうしたウェブサービスもランキングの互換性の影響を大きく受けるものであり,廃止や更新の停止などが危ぶまれます。自身も @nicovideo_tag というニコニコ動画のランキングを利用したTwitterボットを運用していますが,ランキングの変化をふまえて中止や機能の削減を検討しています。

    公式ランキングの廃止はランキング動画など他のニコニコ動画の文化にも大きな影響を与えるものです。

    13日の情報をふまえても大筋として問題点は残っています。過去との接続性の点について認識はしているとのことで,メモリアル的な特設ページを検討しているとのことです。

    ただし、現在の合算ランキングの結果は、ニコニコの歴史における重要な記録であり、記憶でもあると考えています。ですので、過去のランキングデータをご提供するだけでなく、特設ページをつくることなどを検討しています。

    またランキング動画,ランキングデータを使用した外部サービス開発者向けには過去ランキング提供やいくつかのデータ提供が予定されているようです。十分なものではないかもしれないので,必要なものがある場合は意見が必要でしょう。

    ランキングデータのご提供について
    Q. 新ランキング(ジャンルランキング)のデータは提供されますか?それはどのような内容でしょうか?

    A.ご提供します。以下の内容を考えています。
    ・24時間ごとの、ジャンル合算ランキングおよび各ジャンルのランキングの、1000位までの動画一覧
    ・現在のランキングのデータは、デイリーランキング単位で過去の全データをご提供


    Q. 再生数・コメント数・マイリスト数のスナップショットだけではなく、前回のスナップショットとの差分が欲しいです。これまではRSSで取得できましたが、今後は何か取得する方法はあるでしょうかか?

    A.ランキングを制作するのに、差分値が必須であるということは理解しております。何らかの方法で差分値をご提供できないか検討しております。

    例えば、デイリーで、ジャンルごと・代表タグごとに、再生数・コメント数・マイリスト数の差分をご提供できないかと考えています。

    ランキングの透明性が無くなる。

    ランキングの透明性とは,ランキングがどのような手続きや指標に基づいて作られているか等が明らかであるか,ということです。この透明性はランキングが具体的にどういうものであるかを理解させることや,ランキング内容への信頼性に関係します。
    たとえば再生数だけでランキングが構築されていれば「その動画はよりたくさんの人が見ているから人気があるのだ」という理解につながります。

    一方でランキングの透明性はランキング操作(いわゆる工作)への耐性とトレードオフの関係にあります。再生数だけでランキングが構築され,また容易に再生数を高める抜け道があった場合,それが利用されると「たくさんの人が見ている」わけでない動画がランキング上位に入ります。

    複数の指標を使う,複雑な計算式を用いる,計算式を隠すなどの方法で透明性を下げることは,ある程度のランキング操作耐性を与えます。その意味でランキングのポイントを隠す等は工作対策にはなります。

    一方で,透明性が低いランキングはそれがどうできているか分からないがために,理解や信頼性を損ないます。今回のようにポイントを表示しないといった極端に不透明な運用は,たとえば「再生数等関係なく,運営がお気に入りの動画を好きに上下してるのでは?」というような疑念を明解に解くことができません。

    新しい情報を含めても,この点については大きく変わりません。13日の説明では下記の通り答えています。

    Q .総合ポイントが非表示になるということは、運営がランキングの順位を入れ替えたり、自分たちに都合のいい動画を上位にあげることもできるのではないでしょうか?

    A.そういったことは絶対に行いません。それはニコニコの面白さや信頼を失う行為です。

    逆に言えばこう宣言するしかできず,運営が信頼される以外の対策はないと言えるでしょう。信頼できる運営であって欲しいと思います。
    またわかりにくいランキングになるという点については信頼だけでは解決されません。

    ランキング設計上,透明性とランキング操作耐性は両者のバランスをとることが重要なものであり,極端に片方に振れるべきではないと思われます。

    もっとも,ランキングの不透明化自体はチャレンジの一種ですので,ほかの2点と比べればそこまで重要な問題ではないとも思います。


    運営がユーザー文化軽視のメッセージを与えている。

    一番問題だと思うことは,今回のランキングリニューアル自体が,ニコニコ動画のこれまでのユーザー文化を軽視し,否定している,というメッセージを与えていることです。ニコニコ動画の運営がそう意図しているかとは別に,今回のリニューアルはそのような内容と思います。

    ランキングは上記のとおり,12年間ユーザーがニコニコ動画で培ってきた時間の象徴とも言えます。工作などの影響もあるものの,それも含めてニコニコ動画視聴者の12年が積み重なったものであり,2007年のスタート以来続いてきたものです。これを安易に廃止することは,ニコニコ動画とユーザーの12年間を捨て去ることに等しいでしょう。

    またカテゴリタグはそれぞれユーザーがニコニコ動画のタグ文化の中で生み出し,選択してきたものです。「歌ってみた」「踊ってみた」といったタグそのものにユーザーにとっての思い入れがあります。それらのタグがカテゴリタグとしてサービスの機能に組み込まれていった歴史は,ニコニコ動画ユーザーと運営との絆の象徴とも言えます。カテゴリタグの廃止はユーザーと運営のつながりを捨てる行為です。

    ランキングとカテゴリタグの廃止という今回のリニューアルは,これまでニコニコ動画のユーザーが親しみ育んできたものを,積極的に捨てようとする内容となっています。このことは不可避的に運営がニコ動のユーザー文化を軽視し,否定したがっているというメッセージを与えます。

    もしそういう意図がないのであれば,今回のランキングのリニューアルは見直すべきと自分は考えます。あるいは見直しができないのであれば,実際にそうしたユーザー文化軽視のメッセージであるのだと自分は理解します。

    この件についてはメモリアルの特設ページを検討するなどのアクションがあり,上記のようなメッセージの払拭を行っている点評価できます。また「代表的なタグ」のランキングの仕様が紹介され,ジャンル17個×10~20タグの100以上のタグランキングが生成されることを示したのはポジティブです。
    もっとも,過去のランキングページが消えてカテゴリタグが消えることは変わらず,実質的な問題は上記と大きく変わりません。「歌ってみた」等投稿数の多いタグは「代表的なタグ」として残りますが,「ニコニコインディーズ」のような投稿数が少ないタグをオリジナル楽曲振興のために積極的にカテゴリタグ化した事例についてはここから漏れることになります。今回の大きな廃止・新設はこうした細かなユーザー文化の歴史を壊します。
    こうした点についての配慮は特設ページに限らず,より細かく進めて欲しいと考えます。



    以上は自分の認識をまとめたものであり,自分の考えを整理するために行ったまとめです。基本的にはそれ以上のものではないですが,今回のリニューアルに似たような問題を感じている人の参考になるようであれば有益と思います。

    自身は現在のニコニコ動画運営についても基本的には好感を持っており,今回のリニューアルに関連して紹介したSlackにも参加し,積極的に意見を出しました。
    Slackでは結論が出るような議論はほとんど無いままに終わっています。Slack上で出た意見の多くは議論をふまえて醸成された内容ではなく,各人の挙げた散発的なアイディアに近いものでした。今回のリニューアル内容はそうしたアイディアから運営が選び出したもののツギハギに見えます。今回のリニューアルでSlackの議論を参考にしたというのはそのようなことです。自分がデータを示して問題点を指摘して反対意見を出していたものがそのままリニューアルに実装されているためいろいろ失望しています。
    ランキングのリニューアルは以前から何度か話題に上がっていましたが,具体的な内容はいままで紹介されることはなく,ここまでひどくなるとは思っていなかったというのが正直な感想です。Slackに参加しながらこうなったことの責任を感じており,またできるなら今回のリニューアルは見直して欲しい,もう少し信じさせて欲しいと思っています。


    13日の情報で「代表的なタグ」ごとに現在のカテゴリタグ相当のランキングを集計することが確認され,動画ランキングとしての実装が思ったほどは悪くないのは確認でき安心しました。
    一方で上記した3点の問題は依然として残っています。特設ページ等が予定されており,問題点について解消の努力は見えますが,本当にランキングの接続性・透明性を無くしてまで工作への対策が必要であるのか,その結果失われるものが大きすぎはしないか,と自分は思いますし,実施においてはその配慮をお願いしたいと思います。
    たとえば放送で言われていた(ランキングページは作らないが)現在のランキング相当の数値データをデータファイル等で今後も提供する,といったことは是非行ってもらいたいですし,「代表的なタグ」の選択等については単に投稿数が多いだけでの選別とならないことなど注意してもらいたいと思います。特設ページについても昔からのユーザーの納得するものを制作して欲しいです。

    少なくとも今回のニコ生でコミュニケーションが取れ,改善していける見込みは感じられましたので,自分としては今後のランキングリニューアルは見守っていく所存ですが,上記のように問題点があることは引き続き認識して注視していきます。

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  • ニコニコデータ研究会 ボカロデータミーティング in 世界ボーカロイド大会 開催のお知らせ

    2013-06-06 03:45
    もう今週末になりましたが,6月9日に静岡のヤマハリゾートつま恋で開催される世界ボーカロイド大会(通称ボカコン)において,「ニコニコデータ研究会 ボカロデータミーティング」というイベントを開催することになりました。


    すでにボカコンのほうは宿泊・日帰り参加とも登録を締め切ってしまっているので未登録の方は直接の参加はできませんが,ニコ生で中継をする予定なのでこちらを是非ご覧ください。



    開催の日時は6月9日の13時10分から15時20分まで。
    気になるプログラムは以下のとおり。

    プログラム(時刻は予定です。進行により前後する場合がありますのでご了承ください)
    • 13:10 開催の挨拶(myrmecoleon)
    • 13:15 「THE BIG QUESTION! ~ボーカロイド現象はどこまで広がるか?~」ふりかえり(myrmecoleon)
    • 13:55 研究発表「データで見るN次創作」(本宮平亮)
    • 14:10 研究発表「ボカロオリジナル曲における『良曲発掘』の完全自動化」(_Gissy)
    • 14:25 ライトニングトーク(会場飛び入り・1人3分)
    • 15:10 終わりの挨拶(myrmecoleon)

    「THE BIG QUESTION! ~ボーカロイド現象はどこまで広がるか?~」ふりかえり では,ニコニコ超会議2でやりましたニコニコ学会βのセッション「THE BIG QUESTION! ~ボーカロイド現象はどこまで広がるか?~」をふりかえり,あれをやるに至った経緯ややってみた結果の反省等々をお話ししようと思います。





    (まだタイムシフト見られます)

    スライドも(いろいろ化けてますが)公開しております。



    データで見るN次創作」を発表する本宮平亮さんはニコニコ学会βでは第3回の研究してみたマッドネスで初登場。早口とすね毛はがしでみんなの注目の的だった方です。
    彼の研究の内容は1月のニコニコデータ研究会で発表したさいのこちらのスライドをみるのが早いかなと思います。
    第4回ニコニコ学会βでもポスターセッションでこんな面白いポスターを設置してくれました。最近のボカロ曲について,再生数を大きさで表現したものだそうです。今回も面白い発表をしてくれそうです。



    また「ボカロオリジナル曲における『良曲発掘』の完全自動化」と題して発表してくれる_Gissyさんは「本当に評価されている楽曲」を掘り出す独自方式のVOCALOIDランキングサイト・ボカロノビスを運営されています。
    BIG QUESTIONでも発表者のひとりとして登壇し,先日開催された「みらいのねいろ in 台北」で海外講演もしました。いま注目のボカロ研究者です。楽しみですね。



    最後のライトニングトークでは会場からの飛び入りで1人3分いろいろな発表をしてもらえます。前回は大盛況でしたが,今回はもし誰もいなかったらなんか場つなぎしなきゃなー。今回はライトニングトークも一応ニコ生する予定です。

    今回はだいたいわたしひとりでいろいろやりとりしてるので(しかもわたしがかなりいいかげんな性格なので)いろいろ大変ですが,たぶん実施されます。たぶん。
    ニコ生はタイムシフトもちゃんと残しますので気になる方は是非ご覧くださいー。
    さー,発表の準備とかボカコンの身支度とかいろいろしなきゃ。。。


    あ,あとオマケですがASCII.jpの連載の2回目が6日に出る予定なのでお楽しみに。今回のテーマは歌ってみたタグですが,関連性の深い「時期別・歌われた曲ランキング?」的なのにボカロ曲がたくさん出てたりするのでボカロ好きの人もぜひご覧くださいな。
    ちなみにVOCALOIDタグをメインにした前回のはこれ。よろしく。

    新連載!myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画」
    http://ascii.jp/elem/000/000/789/789718/


    追記。
    公開されましたー。

    http://ascii.jp/elem/000/000/794/794389/


  • ASCII.jpで連載はじめました&第1回記事補足

    2013-05-27 03:42
    すでに知ってる方も多いでしょうが,5月からASCII.jpさんのほうで連載をすることになりました。

    myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画」
    http://ascii.jp/elem/000/000/789/789718/

    今回は「VOCALOID」タグと「進撃の巨人」タグの投稿数・新規投稿者数の推移とかいろんな分析とかをのせました。こんな感じで,当分は ニコ動の定番タグ(カテゴリタグとは限りません)+さいきんの話題のタグ の組み合わせで紹介とかしておこうと思います。
    隔週でお願いしてるので,次の掲載は6月6日あたりになるかなと思います。一応ネタとしては「歌ってみた」あたりを検討中。新着タグをどうしようかなーといろいろ考えてます。

    んで,連載にあわせて,記事では字数の縛りがあるので書けなかった細かい話とか解説とかをブロマガでフォロー,というかたちにしたいと思ってますので,記事を読んで不満だったことなどあればこちらを見ていただければ。「なるほど,わからん」なコメントとかも待ってます。

    VOCALOIDタグ
    だいたい記事の原稿は掲載される一週間ちょい前くらいに書いてます。VOCALOIDタグ・進撃の巨人タグの投稿数などのデータはだいたいこの頃に取ってました。
    またいくつかの箇所については昨年末の「ニコニコ動画統計データハンドブック2013」の数字を参照してます。こちらのデータはおもに2012年12月第一週頃に収集したものです。
    「VOCALOID」タグの動画は現在26万以上存在し、ニコ動全体の2.8%を占めます。「ゲーム」「音楽」「歌ってみた」のタグなどと比べると少ないですが、ニコニコ動画で代表的なタグのひとつです。

    最近の動画数の数字としてはこんな感じ。
    ニコニコ動画カテゴリタグ別毎時データ 2013-05-26 15:35

    2013-05-26T15:35:01+09:00
    動画数:9,289,621/再生数:40,496,510,987/コメント数:4,095,182,131
    (略)
    VOCALOID カテゴリ ‐ 動画数:263,866/再生数:1,841,430,494/コメント数:105,880,647
    (略)
    音楽 カテゴリ ‐ 動画数:914,786/再生数:3,678,779,609/コメント数:178,784,660
    エンターテイメント カテゴリ ‐ 動画数:385,180/再生数:2,544,614,779/コメント数:198,282,261
    アニメ カテゴリ ‐ 動画数:372,105/再生数:3,846,852,609/コメント数:339,855,033
    ゲーム カテゴリ ‐ 動画数:4,027,298/再生数:12,462,230,910/コメント数:957,238,972
    (略)
    歌ってみた カテゴリ ‐ 動画数:617,969/再生数:2,465,459,741/コメント数:113,871,623

    (略)
    nicovideodata.tumblr.com といううちで管理してるbotの記録です。ニコ動のトップ等にニコニコ動画全体と各カテゴリグループ・カテゴリ別の合計動画数・再生数・コメント数の数字が常時表示されてるので,これを記録してるものです。
    全体の動画数が9,289,621,VOCALOIDの動画数が263,866なので2.84%です。なお,記事を書くときもこのへんの数字を使ってたのですが,厳密にはこれはカテゴリの数字で,タグで検索すると266,151件くらいの動画があるので0.02%くらい増えます。ごめんなさい。
    ちなみに,以前はカテゴリじゃなくてタグ(たとえばVOCALOIDならVOCALOIDカテゴリじゃなくVOCALOIDタグの合計)が出てたんですが,いつの頃からかカテゴリベースの合計になってますねこれ。今回確認するまで気づかなかった。。。カテゴリタグ化(タグロック)されてないVOCALOIDタグは2000個くらいはあるようです。
    VOCALOIDより多いタグとしてはカテゴリタグだと上記のとおり「ゲーム」「音楽」「歌ってみた」「エンターテイメント」「アニメ」なんかがあります。カテゴリタグ以外だと「実況プレイ動画」(127万超)とか「投稿者コメント」(約45万)があります。

    このタグではボカロに歌わせた動画や、ボカロ曲のPVやカラオケ動画などが投稿されています。

    今回の話がくる前に,ニコニコ超会議2内で自分がやった「THE BIG QUESTION! ~ボーカロイド現象はどこまで広がるか?~」用に,4月にVOCALOIDタグの全投稿者(2012年12月はじめ時点。「統計データハンドブック2013」と同じデータ)からランダムサンプリングした300名について,どういう動画を投稿しているか調査しました。BIG QUESTIONの発表のさいにニコニコ動画上のボカロPの総数を推計したのはこれに基づくものです。
    調査結果としては下記のとおり。なお,目的がボカロP(VOCALOID使用の投稿者,と定義)の割合の調査だったので,カバーやトークロイドを投稿していたユーザーについてはオリジナル曲を投稿しているか詳細にチェックはしてません。なのでオリジナル曲投稿の比率はもうちょっと多いかも。この調査により,だいたい6割前後
    のVOCALOIDタグのうp主がVOCALOIDを使ってることがわかりました。ほかではMMDとかボカロPV関係の投稿者が多いです。





    このタグの動画の特徴としてはマイリスト登録数・マイリスト率の高さがあります。「音楽」「ゲーム」に次いでマイリスト登録数合計3位の人気カテゴリタグで、マイリスト登録全体の11%がこのタグの動画です。
    「統計データハンドブック2013」で調査したタグ中で「VOCALOID」は動画マイリスト登録数中央値4位(上に「音MAD」「MikuMikuDance」「アニメ」。次点「踊ってみた」)・動画マイリスト率中央値2位(上に「ニコニコインディーズ」。次点「UTAU」)と,非常にマイリスト登録がされやすいタグとなっています。
    マイリスト登録数合計も「統計データハンドブック2013」の数字から。当時のVOCALOIDタグのマイリスト登録数の合計は約6416万。音楽タグが約8670万,ゲームタグが約8190万で,これに次いで3位となります。また調査した動画のマイリスト登録数の合計が約5億7499万だったので,約11%がVOCALOIDタグの動画についたマイリストでした。
    再生数の中央値は745。1万再生以上が7.5%、上位0.4%の投稿者の動画に全体の再生数の半数が集中しています。
    これまでの投稿者の総数は約4万3000名。平均年齢は約24歳。2割が女性、海外からの投稿者も1割弱存在します。
    表の数字,および再生数中央値は「統計データハンドブック2013」から。ちなみに最近の再生数中央値は705くらいまで下がってます。過去一ヶ月投稿の再生中央値は172,一週間で110,という感じ。
    今回の調査で収集したVOCALOIDタグ動画の総数は262,514。うち再生数が1万以上の動画は19,675で7.49%です。ちなみに10万以上が3,040,100万以上が160個でした。
    投稿者数の総数は記事にあるとおり約4万3000名(ユーザーIDユニーク)。再生数の合計は約18億8200万。上位181名(0.42%)のユーザーの投稿VOCALOIDタグ動画の再生数の合計で過半数となります。ちなみに上位8.5%くらいで9割,上半分のユーザーので再生数の99%くらい。
    平均年齢・女性の比率・海外からの投稿者の比率は表と同じく「統計データハンドブック2013」。なお,4万3000名のうち6割ほどが実際にVOCALOIDを使用している「ボカロP」とみられますが,若年層・女性・海外投稿者はいずれもこれ以外のVOCALOIDタグ動画の投稿者に偏って存在している傾向があり,現実の「ボカロP」はこの表の数字よりも年上で男が多く国内ユーザーが多いです。このへんの分析は以前に同人誌 VOCALO CRITIQUE vol.2の拙記事で触れたので興味があればご参照を。

    「VOCALOID」タグの動画投稿は、初音ミクの発売で劇的に増加して以降、2010年までは新ライブラリの発売に連動して増加していました(グラフ1)。近年は安定して増加しており、月に6000の動画と千名前後の投稿者が増えています。
    データは記事を書くのにあわせて収集。だいたい5月上旬くらい。
    グラフのキャプションにも書いてますが,初音ミクや巡音ルカなどの発売にあわせて動画・投稿者とも増えていた傾向が見えます。あとProject DIVA発売関係。最近だとVOCALOID3発売や発売記念コンテストなどがあったせいで2011年末から2012年にかけて投稿者の増加が加速したりもしてますが,大筋では安定して右肩上がりに増えてる様子が見てとれます。2013年4月の動画投稿数は ,新規投稿者数は です。
    動画で使用されるライブラリは、ミク発売以前は主にMEIKO、発売後の4ヵ月は9割以上が初音ミクでした(グラフ2)。初音ミクの比率は最も多く、発売以降、常に4割を超えている。一方で2011年9月から2012年6月にかけて「Megpoid Native」などVOCALOID3音源の比率が急激に増加している。
    国内他社の参入後もミクらクリプトン・フューチャー・メディア社のライブラリは全体の8割以上を維持していましたが、2011年10月にVOCALOID3 Editorが発売して以降は対応ライブラリの人気が高く、Megpoid・IA・結月ゆかりら他社製品の比率が増えているようです。
    ライブラリのカウントについては,上記のVOCALOIDタグ動画のリストと,下記のそれぞれのタグの検索式で収集した動画のリストを突き合わせて数えています。つまり調査時点で視聴可能で該当のタグおよびVOCALOIDタグがついていた動画のみがカウント対象です。
    タグの検索式は音源名別に下記のとおり(バージョン違いやAppendは同一としてタグを選定)。

    BIG-AL 「BIG-AL OR BIG-ALオリジナル曲」
    Bruno 「Bruno OR Brunoオリジナル曲」
    Clara 「Clara OR CLARAオリジナル曲」
    CUL 「CUL OR CULオリジナル曲」
    IA 「IA OR IA_-ARIA_ON_THE_PLANETES- OR IAオリジナル曲」
    KAITO 「KAITO OR KAITOオリジナル曲」
    LEON 「LEON OR LEONオリジナル曲」
    Lily 「Lily OR Lilyオリジナル曲 OR V3Lily」
    LOLA 「LOLA OR LOLAオリジナル曲」
    MAYU 「MAYU OR MAYU(VOCALOID)」
    Megpoid 「GUMI OR GUMI_Native OR GUMI_Power OR GUMI_sweet OR GUMI_whisper OR GUMIオリジナル曲 OR Megpoid OR Megpoid(GUMI) OR V3GUMI OR メグッポイド」
    MEIKO 「MEIKO OR MEIKOオリジナル曲」
    Mew 「Mew OR Mewオリジナル曲」
    MIRIAM 「MIRIAM OR MIRIAMオリジナル曲」
    Oliver 「oliver OR Oliverオリジナル曲」
    PRIMA 「PRIMA OR Primaオリジナル曲」
    SeeU 「SeeU OR SeeUオリジナル曲 OR シユ」
    Sonika 「Sonika OR Sonikaオリジナル曲」
    SweetAnn 「SweetAnn OR SweetAnnオリジナル曲」
    Tonio 「Tonio OR Tonioオリジナル曲」
    VY1 「VY1 OR VY1V3 OR VY1オリジナル曲」
    VY2 「VY2 OR VY2V3 OR VY2オリジナル曲 OR 勇馬」
    あきこロイドちゃん 「あきこロイドちゃん OR あきこロイドちゃんオリジナル曲」
    ガチャッポイド 「ガチャッポイド OR リュウト OR リュウトオリジナル曲」
    ギャラ子 「galaco OR ギャラ子 OR ギャラ子オリジナル曲」
    歌愛ユキ 「ユキオリジナル曲 OR 歌愛ユキ」
    歌手音ピコ 「ピコオリジナル曲 OR 歌手音ピコ」
    開発コードmiki 「mikiオリジナル曲 OR mikiカバー曲 OR 開発コードmiki」
    鏡音リン 「リンオリジナル曲 OR 鏡音リン OR 鏡音リンAppend OR 鏡音リンsweet OR 鏡音リンオリジナル曲」
    鏡音レン 「レンオリジナル曲 OR 鏡音レン OR 鏡音レンAppend OR 鏡音レンPower OR 鏡音レンオリジナル曲」
    鏡音リン・レン 「鏡音オリジナル曲 OR 鏡音リン・レン OR 鏡音リン・レンAppend」
    結月ゆかり 「ゆかりオリジナル曲 OR ゆかりカバー曲 OR 結月ゆかり」
    巡音ルカ 「ルカオリジナル曲 OR 巡音ルカ OR 巡音ルカオリジナル曲」
    初音ミク 「ミクオリジナル曲 OR 初音ミク OR 初音ミクAppend OR 初音ミクdark OR 初音ミクsoft OR 初音ミクsolid OR 初音ミクsweet OR 初音ミクオリジナル曲」
    神威がくぽ 「V3がくぽ OR がくっぽいど OR がくっぽいどNATIVE OR がくっぽいどPOWER OR がくぽオリジナル曲 OR 神威がくぽ」
    蒼姫ラピス 「ラピスオリジナル曲 OR 蒼姫ラピス」
    兎眠りおん 「りおんオリジナル曲 OR 兎眠りおん」
    猫村いろは 「いろはオリジナル曲 OR 猫村いろは」
    氷山キヨテル 「キヨテルオリジナル曲 OR 氷山キヨテル」
    洛天依 「洛天依 OR 洛天依オリジナル曲」
    AVANNA 「AVANNA OR Avannaオリジナル曲」
    リング・スズネ 「リング・スズネ OR リングオリジナル曲」



    グラフではいずれかひとつの音源のタグをつけた動画だけを対象とし,複数の音源を使用したデュエット作品などは除外しています。
    ただし鏡音リン・レンについては,単独のタグと併記のタグがどちらも多数使用されていること,そもそも商品としては同一であることから,「鏡音リン」「鏡音レン」「鏡音リン・レン」の検索式については「鏡音リン・レン」としてまとめて扱っています。このためリンとレンのデュエット動画についてはグラフに含まれています。また上記の検索式にひっかからない音源(UTAUなど)については今回は考慮していません。
    その他については,音源ごとの毎月の動画数を集計後,グラフの見やすさを考慮して投稿数の多い音源以外については開発した会社等でまとめて表示しています。たとえば「インターネット社」として示してあるのは「がくっぽいど」「Lily」など「Megpoid」以外のインターネット社音源のソロ動画の合計です。

    進撃の巨人タグ
    注目のタグ,ということで今回取り上げたのは「進撃の巨人」。ここのタグは,最近の投稿数やタグの検索数,ランキングの様子,連載上の都合などから総合的に判断しています。まあ今回は非常にわかりやすく盛り上がってたのでこれしかない,という感じ。
    グラフ3のとおり、4月6日の放送開始後、約3600の動画が投稿されています。投稿者はすでに2500名を越え、MADだけでなく、女性人気や歌ってみた等も強く、長いブームになりそうです。
    ちなみに2013年4月1日以前に投稿されていた「進撃の巨人」タグの動画は238件。マンガとしても以前からの人気作品ですのでアニメ化以前にも動画は投稿されていました。こちらについては今回はグラフで扱っていません。念のため。
    4月1日から4月14日までに3560個の動画が投稿,新規投稿者数(ユニークユーザーID)が 2401名でした(2500名越えは4月以前の投稿者も含んだ数字)。
    ちなみに「MADだけでなく、女性人気や歌ってみた等も強く」と書きましたが,おもなタグごとの投稿分布をいくつか出すとこんな感じ。




    「進撃の巨人OP差し替えシリーズ」はシンプルにOP曲を差し替えたもの(別のアニメのOP映像+紅蓮の弓矢 または 進撃の巨人のOP映像+別のアニソン)。初週は投稿が多かったけれどだんだん減少。「進撃の巨人OPパロ」はこれに対して「紅蓮の弓矢」を使用したMAD動画などに付けられるタグで,以降はこちらの投稿が多い。
    また4月下旬あたりから歌ってみた・演奏してみたの投稿が増加。「紅蓮の弓矢」についてはオフボーカルのカラオケ音源のない中,オケを自作するなどで対応しているところです。
    また「描いてみた」は女性投稿者が多いタグですが,こちらはゆっくりとですが投稿が増えています。pixivなどで進撃の巨人の腐女子人気が高まっていますのでそのためでしょう。

    参考:pixivの「進撃の巨人」タグの作品閲覧数グラフ




    このようにニコ動のMAD系の人気とpixivの腐女子人気が同時に盛り上がったジャンルとしては「エルシャダイ」が思い出されます。それに加えて歌ってみた・演奏してみた系の盛り上がりもあり,どこまでいくのか楽しみですね。



    とりあえず今回はこんな感じ。次回は「歌ってみた」タグあたりを扱う予定。ピックアップタグはまだ未定です。では次回もよろしくー。