でも、それまでは旅行資金を貯めるために、地味な生活でひたすら節約ってせつない。
『感情に振りまわされない―働く女のお金のルール』(きずな出版 )には、一度きりの贅沢のかわりに、「毎日幸せになれるモノ」に投資する考えかたが紹介されています。
その贅沢、後悔しない?
週末の海外旅行や数万円の豪華ディナー。非日常な体験は人生の大切な思い出になるうえ、SNSで「いいね!」もたくさんもらえます。
ただし、その場限りの贅沢は幸せな時間も一瞬。お金がないのに、1週間の旅行のために残り360日ガマンするくらいなら、それは非効率です。
貯金も増えてきたアラサーだからこそ、一度お金の使いかたを見直すことが必要。
どこにお金を使えば幸せになれるのか、しっかり考えてみましょう。
毎日の小さな幸せを味わう
「人は、大きな喜びを"ごくたまに"ではなく、ちいさな喜びを、"たくさん"味わったほうが、幸福度は高く、心が満たされているものです。(中略)1週間に一度だけ笑顔になるより、毎日、何度でも笑顔になれたほうが、「幸せな人」といえるでしょう。」
(本文P175より抜粋)
たまに大きな幸せを味わうよりも、「新しいネイルで、仕事中も幸せ」「新しいキーケースを買って、出かけるたびに笑顔になれる」「スタバでかわいいイラスト描いてもらった」など、ちいさな喜びを大切にすること。
「高価な〇〇を買った!」「初めて〇〇を経験した!」などのような、お金をはたいて得られるものや、みんなに「いいね!」を押してもらえるものだけが幸せではありません。
たとえば、「夜、月がキレイに見えてうれしい」というような、SNSに載せられない程度の幸せを見つけることもひとつ。
自分の価値観や幸せの基準をしっかり持てば、心にゆとりが生まれて小さなことでも幸せになれます。
長く使える物にお金を出す
「小さな喜びを味わう=安い物をたくさん買う」、というわけではありません。
「自分を幸せにしてくれる頻度が高いものには、少々お金を出しても惜しくはないと実感するのです。」
(本文P176より抜粋)
自分を幸せにしてくれる頻度が高いものには、きちんと投資するべき。
たとえば、同じお金を出すなら、週末の台湾旅行よりも羽毛布団セットを選んでみる。布団にたくさんお金をかけるイメージはありませんが、1日の約3分の1の時間、何年も使うものだとすると、しっかりしたモノを買った方がリラックスできるのは間違いなし。
筆者も以前、IKEAで10万円くらいするソファーを買ったことがありますが、6年たった今でも見た目・強度ともに変わらず愛用中。
最後まで3万円のソファーと迷っていたものの、毎日使うものだからこそ、思い切ってお金を出して大成功でした!
アラサーのうちから長く使える物を増やしていくのが、この先もずっと幸せになれるコツです。
image by gettyimages
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