汗をかいて蒸れやすい夏場は、とくにニオイに敏感になってしまいます。
でも、健康な女子の経血は、ニオイがあって当たり前のことなのです。
ニオイの原因は、体内からデトックスされた老廃物
NYU Langone Medical Centerの婦人科医であるタラネ・シラジアン先生によると、
「生理中に流れ出る経血には、血液のほかに、子宮内の粘液やバクテリア、膣内の分泌液や組織などが多数混ざっている」
とのこと。
体内から輩出された不要物が、生理独特のニオイの原因になっているのです。
つまり、健康な女子の生理にニオイはつきもの。生理のときは、体内の老廃物を全て排出するデトックス期間なのです。
魚が腐ったようなニオイには要注意
経血にニオイがあるのは当然のことながら、魚が腐ったようなニオイがした場合は、注意が必要。
タラネ先生は
「経血から魚のニオイがしたら、膣の感染症やトリコモナス症の可能性があるから、すぐ産婦人科で診察を受けるべき」
と語っています。
普段と比べてニオイが違う...と感じたり、経血の量が多いようなら、早めに診断を受けるようにしましょう。
洗いすぎは逆に悪臭のもとに
ニオイを出来る限り抑えるためには、ナプキンをこまめに取り換えることが必須。
最近は吸収性の優れたナプキンが多く、つい取り換えるのを忘れてしまいがちですが、1、2時間ごとに取り換えるのがベターです。また、汗で下着が蒸れると雑菌が繁殖しやすくなるため、通気性のよいものを選びましょう。
夏はとくに汗をかきやすいため、コットンの下着を身に着け、いつも以上にこまめにナプキンを取り換えるよう心がければOK。
さらに、アンダーヘアにも雑菌がたまりやすいので、お手入れしておくことも忘れずに。
子宮には自己洗浄能力が備わっているため、ビデ(膣内洗浄)で洗い流す必要はありません。無理やり洗浄すると、膣内のpHバランスが崩れ、逆に悪臭の原因となってしまいます。
必要以上に気にしすぎる必要はありません。
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