そんなことを思わせてくれたのが、2016年9月3日、さいたまスーパーアリーナで開催された「東京ガールズコレクション(TGC)」。憧れのトップモデルやアーティストが結集するステージに、約3万人の観客が声援を送ります。
オーディションで選ばれたシンデレラガール
約3万人の観客が声援を送るTGCのランウェイ
注目は、次世代のトップモデル・トップアーティストを発掘すべく行われる日本最大級のオーディション「東京ガールズオーディション(TGA)」。約2万人の応募者のなかからオーディションを勝ち進んだ、モデル部門のファイナリストの最終審査はTGCのランウェイを歩く姿――。
8人のなかから資生堂賞に選ばれ、TGCでランウェイデビューを果たした王子咲希さんを追いました。
あの空間を、今度は自分がつくり出したい
オーディションに臨む王子さん
華やかに見える世界の舞台裏。デビューまでの道のりは平坦ではありません。
王子咲希さんは、兵庫県神戸市出身の20歳。
「自分に満足できない」ことが、オーディションに応募したきっかけでした。前回の「東京ガールズコレクション」では、会場に入った瞬間に、その空気感に圧倒されたそう。
「思わず鳥肌が立ったあの空間を、今度は自分がつくり出したい――」
そんな強い思いにかられ、エントリーを決意。でも王子さんは、自己PRが大の苦手でした。オーディションではウォーキングや歌唱テストに加え、30秒間にわたる自己PRを乗り越えなくてはなりません。
外見だけではなく、自分がどういう人間であるかを伝えるという、ごまかせない場面。
オーディション時にヘアメイクをしてもらう王子さん。なにもかもが初めての体験
「私には、何か飛びぬけているものがない。だから自分と向き合うこと、自分の強みを探すことに、何よりも時間をかけて努力しました」
まっすぐ前を見て、かみしめるように話す言葉は、審査員の心にたしかに届いたのです。
ランウェイで「最高の自分」を表現する
東京ガールズオーディションの最終審査で、堂々とランウェイを歩く様子
そして迎えた、「東京ガールズコレクション」当日。
王子さんは、もともとウォーキングが好きで、TGCの50メートルのランウェイに立つことに何よりも憧れていた、と言います。
夢の舞台では、堂々とした足取りで伸びやかなウォーキングを披露。ペンライトの光が舞い、約3万人の熱気と視線が集中する大舞台で、緊張をはねのけるかのように浮かべた笑顔には、思わず応援したくなる初々しさがありました。
見事に資生堂賞を受賞した王子さんは、このあと再びランウェイに舞い戻ることに。そう、プロとしての初舞台が待っているのです。受賞の余韻も冷めやらぬまま、急いでバックステージに戻った王子さんを、ヘアメイクアップアーティストが迎えます。
不安を勇気に変えたメイクの魔法
プロとしての初舞台。同時にランウェイデビューを果たしたモデルのmiuさん(写真左)、MOETさん(写真中央)と。
優雅なモスグリーンのドレスをまとい、秋らしい深みのあるメイクをした王子さんは、優雅なオーラあふれる大人の「いい女」に変身。
同時にランウェイデビューを果たしたモデルのMOETさん、miuさんと並んでランウェイを歩く姿は、わずか数時間のあいだに別人のように輝きを増していました。
王子さんの不安を勇気に変え、プロのモデルへと変えてくれたのはメイクアップの魔法。
ひときわ美しく輝いていた王子さんのランウェイメイクは、「インテグレート」のコスメを使用したものでした。若さに頼った「カワイイ」ではなく、自分の力で本当の「いい女」に近づくために。
その人だけの個性をアップデートしてくれるのが、2016年9月にリニューアルする「インテグレート」です。
日常をドラマに変える血色感チーク
シグネチャーアイテムの「メルティーモードチーク」は、うるっとした質感のクリームがサラサラパウダーに変わる、ムラにならない2色のチークカラー。
ふんわりと光をまとったピュアな肌と、肌の内側からにじみ出るようなツヤを出してくれる血色感チークが、あなたの気持ちを強く伝えてくれるはず。
恋にも仕事にも、あと一歩、挑戦する勇気をくれる「インテグレート」のメイク。何気ない日常でも、「新しい私にデビュー」できる瞬間は誰にもあります。メイクで自分の幅を広げるほど、そのチャンスは無限に広がっていくのです。
デビューって特別なことじゃない
ランウェイデビューを果たし、バックヤードに戻った王子さん。
「TGCのランウェイを、モデルとして歩けたのが本当にうれしかった。オーディションのときは、自分らしさを出すことを目標に歩いたけれど、着替えてヘアメイクをしてもらったら気持ちが変わったんです。このイメージにどれだけ近づけるかなって。それだけを考えていました」(王子さん)
最後に、「もっと自信を持ちたい、夢を叶えたい」と思う女性に、王子さんからメッセージをもらいました。
「オーディションのときから弱音ばっかり吐いていたけれど、一歩を踏み出すことが大事だと思いました。きれいごとかもしれないけど、挑戦すること、夢を持つことで、自分自身が輝いていられるなって。自分の可能性を信じてほしいって思います」(王子さん)
「インテグレート」とはじめる新しい自分。血色感チークで頬をうるませたら、いつものオフィスや街が舞台に変わります。デビューって、じつは特別なことじゃないのかもしれません。
撮影/八木竜馬(1、2、5、6枚目)、廣田達也(8枚目) イメージ写真/Shutterstock 取材・文/田邉愛理
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