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いつも私を救ってくれたのはファッションだった #ふたりごと
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いつも私を救ってくれたのはファッションだった #ふたりごと

2016-09-28 18:30
    「ね、久美ちゃん」とひーちゃんからバトンを受け取り、私の番となりました。

    改めまして、パーソナルスタイリストの大日方久美子(おびなたくみこ)です。

    私にとって初めての連載。

    ワクワクしながらも「私にできるのかな?」と不安もしっかり抱えています。そして、自分の言葉で表現することで、読んでくださる人といろいろなモノを共有できたらいいな、とも思っています。

    40歳。なんなら何にもできない

    とりあえず自己紹介から。

    1976年7月19日生まれの蟹座。B型40歳。

    自分では常に頭を回転させしっかり思考を動かしているつもりでいるし、そうありたいと思って生きている。

    でも、身近な人からは、ひとつのことしかできないヤツ...とレッテルを貼られています。「なんなら何にもできないよね」って言われることも多々。

    心外だけど、最近認めざるを得ないくらい炊事、洗濯、整理整頓ができていない。

    この原稿を書いている間も「あー! ビール冷やしておくの忘れた...」って嘆いたら「補充しておいたよ。冷えているのは手前のね」とパートナーに教えられて飲んでいる始末。助けて。

    自分の気持ちをごまかしてた30代前半

    仕事は、フリーランスのパーソナルスタイリストとして個人のお客様にスタイリングのご提案をしています。

    なんて書くとカッコよく聞こえるかもしれないけど(少なくとも私は、フリーランスって響きがかっこいいと思っていたクチで、まぁ、この時点でかっこ悪いんですけどね)、自分のやりたいことがわからなくなって途方にくれていた30代前半。

    壊れたように遊んだり、プライベートな時間が一切ないくらい仕事をつめ込んだりして自分の気持ちをごまかしていました。

    それでもごまかしきれなかった心の空洞。

    窮地に追い込まれる(というか追い込んだ)ことでやりたいことがわかり、インタビューでも話したけど「君は会社員に向いていない」というと第三者の言葉が「あ、やっぱり?」と妙に腑に落ち、フリーランスになることしにしました。

    ここに行き着くまでがなかなか自分的に大変で、

    「何でもひとりでできますけどなにか?」的な私はじつは何もできなくて、それを目の当たりにしたら受け止められなくて壊れちゃった。「30歳も過ぎて厨二病なんて大概にして」と、言われても何も反論できません。

    って、笑って言えるようになったのもここ3年くらいのこと。そう本当に最近の話。

    いまは毎日必死。でも楽しい

    でもね、これだけは本当に思っていることなんだけど、いままでの人生で一番つらかったことが、いまは一番身になってると思えるからおもしろい。

    追い込まれて、心がキューっと小さくなっていた当時の私は、いまの私のことなんて想像もしてなかった。いまは、毎日必死に、でも楽しく生きている。その理由ってなんだろう? って考えてみると、いつも私を救ってくれたのはファッションだった。

    単なる「お洒落」が好き、というのではなくて、身につけると自分自身の気持ちが少し元気になるような、そんなファッション。だから、いまもパーソナルスタイリストとして、そんな元気を誰かにも感じてもらえたらな、と思っています。

    40歳って、けっこう大人な年齢かもしれないけど、私にとっては30歳の延長。39歳と40歳の間の区切りなんてなくて、ずーっと自分が続いてる感覚。

    年齢ってなんなんだろうね? ひーちゃん。

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