11月8日(アメリカ時間)に行われたアメリカ大統領選挙はおおかたの予想を覆し、ドナルド・トランプ候補の勝利で決着しました。
史上初の女性大統領誕生か、という期待がかなわず、しかもあのトランプが大統領になるということで、個人的にはかなりショックです。
ひたすら前を向くヒラリーの敗北宣言でもこんなときにあっても、ヒラリー本人はひたすら前向きです。
9日に行った敗北宣言のスピーチでは、まずトランプを祝福しつつ協力を約束したことを明かし、
「私たちには彼に心を開き、リーダーとなるチャンスを与える義務がある」
と呼びかけました。
この場にはヒラリーも、夫のビル・クリントン元大統領も紫を身に着けて登場したのですが、これは共和党の赤と民主党の青の融合を示していると思われます。
さらにヒラリーは、時々涙をこらえているように見えつつも、この選挙戦で訴えてきた課題や価値観にこれからも取り組んでいこう、と呼びかけました。
ヒラリーから若い女性に向けたメッセージそして、若い人や女性に向けてこんなメッセージを送りました。
「とくに若い人たちに、聞いてもらいたいことがあります。私は大人としての人生のすべてを、信じるもののために戦うことに捧げてきました。うまくいくことも、頓挫することもありました。ときには本当に痛みをともなうこともありました。
皆さんの多くは、キャリアの始まりにいます。これから成功も、失敗もあるでしょう。この敗北は苦しいですが、どうか信じることをやめないでください。正しいことのための戦いには、その価値があるということを。本当にそれに値するんです。
そしてこのキャンペーンと私を信じてくれた女性、とくに若い女性たちへ。あなたのチャンピオンとなれたことほど、誇りに思えることはありません。
今回、いちばん高い、いちばん固い『ガラスの天井』はまだ破れませんでした。でもいつか誰かが、願わくばいま思っているよりも早く、それをやり遂げてくれるでしょう」
2回目、8年越しとなる大統領への挑戦に大接戦で敗れたこのタイミングでも、ひたすら未来志向。
ヒラリーの強さを、改めて尊敬します。
【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】