• このエントリーをはてなブックマークに追加
落語に出てくるダメ男たちが本当にダメすぎる #こはるの落語
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

落語に出てくるダメ男たちが本当にダメすぎる #こはるの落語

2016-12-22 22:30
    恋――していても遠ざかっていても、その話はいつも楽しい。

    女流落語家・立川こはるさんへのインタビューを通して、いまブームと言われている落語の魅力を紹介する連載。今回は恋のお話です。

    いつの世も、男と女は変わらない

    これまでに落語を聴いたことがないというひとは、「江戸時代を舞台にしたストーリーに自分を投影できない」という気持ちがあるのかもしれません。でも、落語はただの昔話ではなく、現代に生きる女性でも共感できるポイントがたくさん。

    そのひとつが、こはるさんに「なんであんなやつと一緒になったんだい? だって寒いんだもん」という有名な小話を教えてもらったときでした。一緒になった理由を聞かれた女性が、「だって寒いんだもん」とシンプルな理由で答えたというシーンです。

    「いろいろ頭の中でごちゃごちゃ考えてしまうと、恋愛しづらいですよね。わたしも30歳を過ぎてから、自分の仕事や相手の親のことを考えたりすると、面倒くさい...って気持ちがあるんです(笑)」

    テレビドラマには、『101回目のプロポーズ』の「僕は死にません。あなたが好きだから」や『あすなろ白書』の「俺じゃ、だめか」など、名ゼリフが多数。じつは落語にも、そうした名セリフがあるのです。

    「いまは、なんでもマウンティングし過ぎる世界なんですよね。自分もそこに組み込まれて、上に行かなきゃいけないって思っている。だけど、落語に出てくる人たちはみんな自由で、嫌なものは嫌だと自分の感情に素直に生きているんです。実際にいたらダメな人たちですけど、こういうことを言ってくれたらスカッとするなっていうのは、落語の聴き方として大きいと思います」

    テレビドラマや映画と同じで、落語の登場人物たちも自分の気持ちを代弁してくれる存在。ただちょっと特殊なのは、男性がつくり、男性が演じる点にあるのですが...。

    落語に出てくるダメ男たち

    ドラマやマンガは、脚本家やマンガ家が女性で、同性に向けて書かれた内容も多いので、共感もしやすい。

    では、落語における恋愛モノはどうなのかというと、有名な『子別れ』や『芝浜』などに出てくるおかみさんは、なぜそんなダメ亭主を思いやるのか分からないほど、いい人の設定だったりします。

    「落語に出てくる女性は、男の人が理想とする、甘やかしてくれる女性像なのかな。わたしは、よっぽどのダメ男好きなんだろうと捉えています(笑)」

    と、こはるさん。

    でも、そうした登場人物だって、現代に置き換えみれば意外と腑に落ちるもの。「なんでそんな男と付き合っているの?」「別れればいいのに」――「でも、やっぱり好きなの」とか、とか。

    色恋を扱った落語ネタは、いわば恋愛コラム。

    ちょっと乱暴な定義付けですが、そう思って聴いてみると、意外と悩みを解決する策が見つかるかもしれません。

    [第8回 立川こはるの冬休み]

    開催日時:2017年01月25日(水)19:00開演

    場所:横浜にぎわい座・のげシャーレ

    木戸銭:1,500円

    写真/出川光 取材・文/D.O.B

    こちらも読まれています

    単調な毎日に。少し笑ってから帰る #こはるの落語

    心理カウンセラーに聞いたこれからの女子力 #sponsored

    美女とメガネ #sponsored



    【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】

    RSSブログ情報:http://www.glitty.jp/2016/12/059464tatekawakoharu.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。