日本に比べて年齢差別が少ないといわれるアメリカ。

日本の女性は歳をとることに敏感な人が多く、私も日本での勤務時代は、自分が職場でお局さまになるんじゃないかと焦っていました。

でも、アメリカには、移り変わりの激しいファッション業界でまだまだがんばっている先輩たちがたくさんいます。

実際に、私自身「年齢なんて関係ない」ということを実感したできごとがありました。

それは、30代の私が、某デパートのジュニア(ティーン)売場の面接を受けてみたときのこと。

生年月日なんて書かなくてよかった

アメリカの履歴書はそもそも生年月日、性別なんて書く必要がありません。もちろん、写真も載せる必要なし。

見た目や年齢、性別、国籍などを理由に雇用を判断されないよう、法律で定められているのです。なんて素晴らしいんでしょう!

その代わりに、アメリカではとにかく自信たっぷりに自分をアピールする履歴書が当たり前。

私も思いっきり自慢気な履歴書を完成させ、大好きな某デパートのジュニア売場(日本でいうティーン世代向け)のディスプレイの仕事に応募してみました。

まず、書類選考が通り、電話面接の連絡がきます。電話で面接というのもアメリカらしい。この電話面接がけっこう重要で、さらにふるいにかけられます。

そして、ついにスーパーバイザーとの直接面接に進むことができました。

ひと言めは「その靴どこで買ったの?」

面接官であるスーパーバイザーは、かなりフレンドリーな30代。スターバックスのフラペチーノを飲みながら登場した彼女は、素敵な女性でした。

面接のひと言めが「その靴どこで買ったの?」。予想外の質問にびっくりしましたが、おかげでリラックスして話し始めることができました。

そこからは、いままでの職歴の話がほとんど。年齢にまつわる話は一切なし。

ジュニアのフロアを見て、どのディスプレイがよかったか、自分ならいまの時期にどんなディスプレイをするかなど、すべてがプロフェッショナルな質問ばかりでした。

年齢よりもどんな経験をしてきたかが大事

アメリカで面接を経験するといつも思うのが、人材を育てていくというより、すぐに即戦力となる経験のある人材を求めている場合がほとんどだ、ということ。

実際に会ってみて、もちろん見た目から年齢を読みとっているだろうけど、そんなことより経験のほうに重きをおいているのです。合理的なアメリカがちょっと好きになりました。

結果は合格。とはいえ、そのあとに給料や勤務時間の要望が通らず、勤務には至ることはありませんでした。

結局ジュニア売場で働くことはありませんでしたが、年齢にとらわれず、自分の経験が生かせる環境で働けることを確信したのです。

「いやいや、アメリカだって年齢差別あるって!」というアメリカ女性の先輩に言われましたが、日本にいるときよりは感じることはありません。

写真/gettyimages

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