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年をとるたびに女としての自信を失う。でも、結婚したい。
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年をとるたびに女としての自信を失う。でも、結婚したい。

2017-01-25 22:30
    「もう来年は30歳になるんだけど。完全に行き遅れのBBAだよー。やばい、まじやばい」

    「30代になると結婚できる確率が、がくんと落ちるって言われた。もう私、結婚できないのかな」


    アラサー女性たちが集まったときにいつも出てくるのは、恋愛、キャリア、結婚、そして年齢の話。

    年齢が話題にのぼるとき、多くの場合は「いまの年齢はやばい」といったネガティブな意味合いや「私、終わってるんだけど(笑)」といった自虐の意味合いを含んでいます。

    アラサー女性はもちろんのこと、24歳の女性から「もう25歳で年齢的にやばいんで、そろそろ婚活をしなきゃいけないと思ってます」と言われたり、女子大生から「いまのうちに婚活をしないと年齢的にやばいと思ってます」と言われたりして、びっくりすることもあります。

    そう、女性たちが「年齢的にやばい」と言うのは、「結婚」が絡んでいるとき。

    なぜいまの年齢が「やばい」のか?

    「なぜいまの年齢がやばいと思うの?」と理由を聞いてみると、答えは主に3パターンあります。

    1.「"20代のうちに結婚する"といった明確な目標があるため、デッドラインが近づいてきてるので、やばい=目標達成のために巻いて行動しないといけないので焦っている」

    2.「なんとなく結婚すると思っていたら、あっという間にいまの年齢になっているので、やばい=予想外の事態で焦っている」

    3.「年をとったら女としての価値を失うので、やばい=資産価値の低下で焦っている」

    3つの理由のうち、「年齢的にやばい」と焦る女性のほとんどが心の底で感じているのが、3つ目の「女としての価値を失うからやばい」ではないでしょうか。

    女としての価値が年齢とともに失われていくからこそ、「20代のうちに結婚する」「なんとなく結婚すると思ってたのにいまの年齢でやばい」と思うのだと思います。

    「女は年をとると価値を失う」信仰

    いろいろな女性と話をしていて、「女は年をとると価値を失う」信仰は女性の間でとにかく根強いと感じます。

    実際、男性は自分より若い女性を好み、30歳を過ぎると女性の成婚率が下がるという統計結果は存在しますし、35歳を過ぎると妊娠出産においてリスクが高まるのも事実です。

    しかし、女性たちが「やばいよどうしよう」と言っているのは、そういった統計データをベースにしたものではなく、根拠も自分の意見もなく、ただなんとなく「女は年をとると価値を失うものである」と強固に信じているように思えます。

    年をとるたびに自信をなくしていく。でも、結婚したい。

    「女は年をとると価値を失う」と信じている女性たちは、年をとるごとに「ああ、また私の価値が下がった。ただでさえ低いのにどうしよう」と自信をなくしていきます。


    「アラサーでまともに彼氏がいたことがない自分、人間として終わってるんじゃないのかな」

    「30歳を過ぎたら、もうまともな人なんて残ってないし、妥協しなきゃいけないのかな」

    「30代になってようやく婚活を始めるなんて、遅すぎってまわりに笑われてるんじゃないのかな」

    「29歳で焦ってる女って見苦しいから、だれも私と結婚してくれないんじゃないのかな」


    そういって彼女たちは自分のことを「恥ずかしい」と言い、希望や夢を人に語らなくなり、まわりと自分を比べるのがつらくなって他人と会うのを避けるようになり、笑顔を失っていきます。

    まわりから気をつかわれるのがいやだからと、あえて「私もうBBAだからさ〜」「こんな30過ぎ女をもらってくれるボランティア精神あふれる人なんかいないって(笑)」と明るく自虐してみて、さらに落ち込んでしまう人も。

    それは「呪い」だ。不必要な呪い

    この「若い女に価値があり、年をとるたびに価値を失っていく」という価値観は、女性の心に広く浸透している「呪い」です。

    自分自身に「お前は価値がない」と言い続けるのはまぎれもない自虐ですし、痛めつけられた人間は自信を失い、笑顔を失い、自分が恐れていた「魅力のない存在」になってしまうスピードを加速させます。

    あまりにもデメリットが大きい「女は年をとると価値を失う」信仰を、多くの人がナチュラルに、あまり疑問も抱かずに信じているように思えます。

    2016年末に大人気となったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で、49歳の百合ちゃんが「あなたのような年をとった女性には価値がない(から、自分が好きな男性との恋愛を邪魔してこないで)」と若い女性に言われたときに「自分に呪いをかけないで」と言ったシーンが話題になりましたが、私もまったく同じ気持ちです。

    「年齢的にまじやばい」と、自分に発破をかけるつもりで言ってるだけかもしれません。ですが、自分や女友だちに言った「冗談」や「なにげない一言」は、やがて積もって、誕生日がくるたびに自分を苦しめる呪いとなります。

    だから、ノーモア呪い。年齢のことをあげつらって「やばい」と言うことはASAPやめよう。

    そもそも皆さん、「進捗率」と「年齢を重ねる」ことを混同しすぎです。

    「いまの年で結婚できてないのやばい」と多くの人が言いますが、「年齢が28歳になったからやばい」のではなく、「結婚」という目標があるにもかかわらず進捗率が遅延している自分の怠惰ネスがやばいのです。

    そこに「年をとった女は価値が暴落する」という余計な呪いを混ぜ込むから、話がややこしくなる上に、自分で自分をバッシングして落ち込むという、いらんオマケまでついてくることになるわけです。

    「結婚したい」なら、目標達成したい時期と進捗率にフォーカスしよう。ノーモア呪い! ノーモア自虐!

    アラサー女性の人生は忙しいんです。仕事に趣味、女子会においしい料理研究など、やりたいこともやらなきゃいけないこともたっくさんある。

    余計なことに精神リソースを割く暇なんて1ミリもないので、不必要なうえにデメリットしかない呪いは、バンバン明るく捨てていきましょう。



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    RSSブログ情報:http://www.glitty.jp/2017/01/060059papuriko.html
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