それ以来、これまでどちらかと言えば「コンサバティヴで品のいいお嬢さま」という印象が強かったディオールのイメージが、少しずつ変わってきています。
タイトなまとめ髪×黒のジャケット×ジーンズでクールな印象に2017年秋のコレクションに登場した、ブランドのミューズである女優、ジェニファー・ローレンス。
昨年のガーリー路線とはうって変わり、髪をひとつに後ろでまとめ、ジーンズと黒のジャケットというクールなスタイルを披露しています。
Dior Officialさん(@dior)がシェアした投稿 - 2017 3月 31 1:29午前 PDT
Dior Officialさん(@dior)がシェアした投稿 - 2017 3月 30 5:48午前 PDT
彼女がまとっているのは、リアーナやナタリー・ポートマンなど、フェミニストを主張するセレブがこぞって着ていた、ディオールの「We should be all feminist」のTシャツ。
カメラの向こうに何かを訴えるような、するどい目線が印象的です。
全面的に押し出しているのは、女性の強さや凛々しさ男性に愛される、品のあるスタイルをつらぬいてきたディオール。
これまで男性のアートディレクターによって統括されてきたコレクションは、男性から見た理想の女性像が色濃く反映されていたのか、「力強さや凛々しさ」とは無縁でした。
でも、新生ディオールは「かわいいとか、きれいとか、そんなほめ言葉はもう十分」と言っているよう。それよりもひとりの人間として、私の内側にあるものを見て! そんな強い思いが今回のコレクションから伝わってきます。
ファッションとフェミニズム。切り離せない関係にファッション業界でさかんな、フェミニズムを支持するムーブメント。
そのなかでも老舗のハイブランドであるディオールが、フェミニズムを訴えたキャンペーンを展開しはじめたことは、ひとつの大きな転機のように感じます。
時代の空気が色濃く反映されるファッションにおいて、ファッションとフェミニズムの関係は、もう切っても切り離せないものになりました。
これまでとがらりと変わって、新しく女性のかしこさやクールさを全面的にうち出しているディオール。今後、フェミニズムにあふれたメッセージ性の強いコレクションが増えていきそうです。
写真/gettyimages
こちらも読まれています・ディオールに続き、ジバンシィに初の女性デザイナーが就任。ファッションの流れが変わりつつある #GIVENCHY
・春の自分をコンディショニング。やさしくなれる服見つけた #sponsored
・なんであんな深刻になってたんだろw 東京女子が負のループから抜け出しはじめた #sponsored
【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】